だからわたくしはデレたくないんです!
誘惑
まさかこんなことになるなんて、、あ、アレン様の匂いが、っていけないいけない正気を保たないといけませんね。ここで流されるようではダメです。
わたくし、重くはないのでしょうか。少し不安です。
「あ、あの、アレン様、その下ろして頂いて構いませんよ」
「大丈夫ですよ。ティアラは軽いですから」
聞くんじゃありませんでした!顔が真っ赤になってしまいますよ。
アレン様の部屋に着くと、下ろしてくれました。
「ここが私の部屋です」
意外にも殺風景ですね。男の人はみんなそうなのでしょうか、お父様やお兄様のお部屋も確かこんな感じでしたね。実用品があって、装飾があまりない感じでした。
っと、キョロキョロしてはいけませんね。
「どうですか?何も無いでしょう?」
「寂しくはないのでしょうか」
アレン様はわたくしの何気ないつもりでした質問に目をぱちくりさせました。
「そうですね。少し寂しかったですが、今は寂しくありませんよ」
いつになったら耐性がつくのでしょうか、、わたくしの心臓はもつのでしょうか。
「ふふ、わたくしのおかげって言いたいのですか?わかりました。アレン様が寂しくならないようにしないといけませんね」
寂しくて他の方がアレン様の隣に来てしまっては完全に失敗ですからね。ここは仕方ありません。余裕(余裕なんてありませんよ!)の笑みを見せつつ、いかにも仕方ないことを強調させます。
「座ってお話しませんか?」
え、座る場所なくないですか?まさかベッドに?
アレン様はベッドに座って隣をポンポンと叩く。あ、はい、そのまさかでした。
あのこれ大丈夫ですか?ベッドを伝って鼓動聞こえたりしませんよね?
わたくしは深呼吸をしてから、ベッドに腰をかける。
「今度開かれる結婚式の話なんですが」
あ、すっかり忘れてました。新しい環境に慣れるのでいっぱいいっぱいで、、考える余裕がなかったというか、正直考えたくありませんでした。
「他の貴族もいらっしゃるんですか?」
公爵家だからそれはもう大々的にやりますよね?貴族図鑑をもう一度確認しないといけませんね。絵だから名前と顔が一致しないんですよね。そもそも名前しかない人もいますし。そこは恐らく名乗ってくれるから大丈夫でしょう。
「今回は小さくまとまった感じで行おうと思います」
あれ?そうなんですか、何か理由があるのでしょう。
「だって、ティアラのウエディング姿を独占したいですから」
ほらまたもう!すぐそういうこと言うんですから。もしかしてアレン様、他の女性にもこんなことを言ってます?そうでもしないとこんなすらすら言えますかね。
そうだとしたらまずいことになります。最悪アレン様が危ない目に遭ってしまいます。
「アレン様、一つお聞きしたいことがあります」
「どうしたんですか?改まって」
少しでも動揺を見せたらやめさせないといけなくなりますが。
「アレン様は他の女性にもこんなことを言ってるのですか?言い慣れている気がしたので」
アレン様はとても驚いた顔をします。やはりこれは、、
「私はそんなふうに見えますか?」
今度はとても真剣な顔でじっとわたくしを見つめてきます。
こういう時の確認方法は確かお母様が教えてくれましたね。できるか不安ですが、一番確実です。
まずはとても悲しいことを思い出して、目に涙を浮かべます。お母様のことを考えれば直ぐに出来ます。次に上目使いで見つめ返して、相手が少し怯んだら、抱きついて胸を押し付けます。
「ティアラ!?」
「アレン様はお胸が好きなのですか?よく見てましたよね?」
正直これで嫌われてしまう可能性もありますが、今までの反応からみてそれはないでしょう。今はちょっと気がおかしくなって緊張とかそういうのは何故かないのでこのまま問い詰めていきましょう。
「そ、それは、、」
「目をそらさないでください」
この反応は、さすがに大丈夫そうですね。慣れている人ならここで私を押し倒しているか、開き直っているでしょう。
「ふにゅぅ」
「ティアラ?どうしたんですか?ティアラ!?」
またやってしまいました。安心して気を失ってしまったみたいです。
「奥様、お目覚めですか?」
思い出してきました。わたくしは、、何をやってたのでしょうか!あれでは完全に痴女じゃないですか。うぅ、顔が熱い。でもでも、アレン様がわたくしだけにああいった態度をとっていることはわかりました。
「わたくしは、アレン様に運ばれたのですか?」
わたくしが聞くと、ユニはニマニマしながら答えます。
「そうですよ〜、奥様〜、アレン様に何かしたのですか?アレン様の顔が真っ赤でしたよ、あぁ〜、すみません。デリカシーがありませんでしたね。サンノット家は安泰ですね」
ユニにあらぬ誤解をされてしまいましたが、、状況を考えて、そうとしか思えませんね。
夕食の時間になると、当然ですが、アレン様とまた顔をあわせることになります。
「ティアラ、もう大丈夫なんですか?」
「はい、その、えっと」
わたくし達のぎこちなさに気づいたのか、もう使用人の間で噂になっているのか、周りがソワソワしている。
「気にしないでください。私も少し疲れました、今日は食べたら寝ることにしましょう」
アレン様元気がないですね。そうだ!明日は料理を作ってみましょう。お母様はよくお父様に料理を作ってましたし。お父様もすごい喜んでました。
「明日デイビッドに聞いてみましょうか」
自分の部屋に戻ると精神的疲れがそのままわたくしの意識を遠のけてくれました。
わたくし、重くはないのでしょうか。少し不安です。
「あ、あの、アレン様、その下ろして頂いて構いませんよ」
「大丈夫ですよ。ティアラは軽いですから」
聞くんじゃありませんでした!顔が真っ赤になってしまいますよ。
アレン様の部屋に着くと、下ろしてくれました。
「ここが私の部屋です」
意外にも殺風景ですね。男の人はみんなそうなのでしょうか、お父様やお兄様のお部屋も確かこんな感じでしたね。実用品があって、装飾があまりない感じでした。
っと、キョロキョロしてはいけませんね。
「どうですか?何も無いでしょう?」
「寂しくはないのでしょうか」
アレン様はわたくしの何気ないつもりでした質問に目をぱちくりさせました。
「そうですね。少し寂しかったですが、今は寂しくありませんよ」
いつになったら耐性がつくのでしょうか、、わたくしの心臓はもつのでしょうか。
「ふふ、わたくしのおかげって言いたいのですか?わかりました。アレン様が寂しくならないようにしないといけませんね」
寂しくて他の方がアレン様の隣に来てしまっては完全に失敗ですからね。ここは仕方ありません。余裕(余裕なんてありませんよ!)の笑みを見せつつ、いかにも仕方ないことを強調させます。
「座ってお話しませんか?」
え、座る場所なくないですか?まさかベッドに?
アレン様はベッドに座って隣をポンポンと叩く。あ、はい、そのまさかでした。
あのこれ大丈夫ですか?ベッドを伝って鼓動聞こえたりしませんよね?
わたくしは深呼吸をしてから、ベッドに腰をかける。
「今度開かれる結婚式の話なんですが」
あ、すっかり忘れてました。新しい環境に慣れるのでいっぱいいっぱいで、、考える余裕がなかったというか、正直考えたくありませんでした。
「他の貴族もいらっしゃるんですか?」
公爵家だからそれはもう大々的にやりますよね?貴族図鑑をもう一度確認しないといけませんね。絵だから名前と顔が一致しないんですよね。そもそも名前しかない人もいますし。そこは恐らく名乗ってくれるから大丈夫でしょう。
「今回は小さくまとまった感じで行おうと思います」
あれ?そうなんですか、何か理由があるのでしょう。
「だって、ティアラのウエディング姿を独占したいですから」
ほらまたもう!すぐそういうこと言うんですから。もしかしてアレン様、他の女性にもこんなことを言ってます?そうでもしないとこんなすらすら言えますかね。
そうだとしたらまずいことになります。最悪アレン様が危ない目に遭ってしまいます。
「アレン様、一つお聞きしたいことがあります」
「どうしたんですか?改まって」
少しでも動揺を見せたらやめさせないといけなくなりますが。
「アレン様は他の女性にもこんなことを言ってるのですか?言い慣れている気がしたので」
アレン様はとても驚いた顔をします。やはりこれは、、
「私はそんなふうに見えますか?」
今度はとても真剣な顔でじっとわたくしを見つめてきます。
こういう時の確認方法は確かお母様が教えてくれましたね。できるか不安ですが、一番確実です。
まずはとても悲しいことを思い出して、目に涙を浮かべます。お母様のことを考えれば直ぐに出来ます。次に上目使いで見つめ返して、相手が少し怯んだら、抱きついて胸を押し付けます。
「ティアラ!?」
「アレン様はお胸が好きなのですか?よく見てましたよね?」
正直これで嫌われてしまう可能性もありますが、今までの反応からみてそれはないでしょう。今はちょっと気がおかしくなって緊張とかそういうのは何故かないのでこのまま問い詰めていきましょう。
「そ、それは、、」
「目をそらさないでください」
この反応は、さすがに大丈夫そうですね。慣れている人ならここで私を押し倒しているか、開き直っているでしょう。
「ふにゅぅ」
「ティアラ?どうしたんですか?ティアラ!?」
またやってしまいました。安心して気を失ってしまったみたいです。
「奥様、お目覚めですか?」
思い出してきました。わたくしは、、何をやってたのでしょうか!あれでは完全に痴女じゃないですか。うぅ、顔が熱い。でもでも、アレン様がわたくしだけにああいった態度をとっていることはわかりました。
「わたくしは、アレン様に運ばれたのですか?」
わたくしが聞くと、ユニはニマニマしながら答えます。
「そうですよ〜、奥様〜、アレン様に何かしたのですか?アレン様の顔が真っ赤でしたよ、あぁ〜、すみません。デリカシーがありませんでしたね。サンノット家は安泰ですね」
ユニにあらぬ誤解をされてしまいましたが、、状況を考えて、そうとしか思えませんね。
夕食の時間になると、当然ですが、アレン様とまた顔をあわせることになります。
「ティアラ、もう大丈夫なんですか?」
「はい、その、えっと」
わたくし達のぎこちなさに気づいたのか、もう使用人の間で噂になっているのか、周りがソワソワしている。
「気にしないでください。私も少し疲れました、今日は食べたら寝ることにしましょう」
アレン様元気がないですね。そうだ!明日は料理を作ってみましょう。お母様はよくお父様に料理を作ってましたし。お父様もすごい喜んでました。
「明日デイビッドに聞いてみましょうか」
自分の部屋に戻ると精神的疲れがそのままわたくしの意識を遠のけてくれました。
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