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ー MY REAL STAGE 〜 僕は彼女を死なせない 〜 ー

ルシア・モドロンリ

再会は突然に

カスティス『みんな…無事でいてくれ…』

そして俺が北へ向かっているとまたしても騎士達が化け物と戦っていた。

騎士『うぉぉぉ!』

騎士が化け物に剣を入れた。

キーッン!

騎士の入れた剣は見事に弾かれた。

騎士『か、硬い!?』

化け物『お前らの剣じゃ俺は斬れ…キキキキキ…ないぜー!!!』

カスティス『あいつ、言葉が喋れるのか…』

化け物は岩のような体をしてゴツゴツしていた。

あれは見かけだけではなく、本当に硬い身体をしているように見えた。

カスティス『君たち!一回俺の後ろに来い!体制を整えるぞ!』

騎士『か、カスティスさ!…』

ぐちゃっ!…

カスティス『な!?』

化け物は身体から腕?尻尾?のような長い岩を振り回し、そこにいた騎士数名をあっという間にグチャグチャにしてしまった。

化け物『な、ななななにをよよよそ見してるのか、かかなー!!!』

一瞬で目の前が血の海となった光景を見て、俺の中で何かが込み上げてきた。

カスティス『…お前…今何人殺した?…』

立ち止まっていた俺の足は、ゆっくりと化け物に向かって歩いていく。

化け物『あああ?な、ななな何ににににんだぁぁぁ!』

カスティス『そうだ…言ってみろ…』

化け物『そ、そそそそうだなぁぁぁぁ!お前をころろろしたらぁぁぁ!もうすすすすこーしぃぃぃ!ふえるなぁぁぁぁ!!』

化け物はさっきの攻撃を俺に仕掛けてきた。

カスティス『リゾリューション…』

バサッ…

化け物『あ、あ、あぁぁぁぁ!!おおおおれれがききききられられられれれただだだとぉおおぉ!!』

俺は奴の腕?尻尾?のような硬いものを切り落とした。

カスティス『それじゃあ俺には勝てないぞ…もっと強いのでこい…』

俺は着実に奴に近づいていく。

化け物『ななななめめやががががっっってぇぇぇぇ!!』

次に奴は口のようなところから、大きな岩を大量にこちらに向けて出してきた。

化け物『こここれぇぇぇ!ならららおままままえええもぉぉぉ!ししししんんんだぁぁぁぁやつつつらぁぁぁのぉぉぉおながががまままだぁぁぁ!なぁぁぁ!』

サクッサクッサクッサクッ…バサッーン!!

化け物『!?』

カスティス『それで本気なのか?…なぁ?…』

化け物『お、お、おまえななァァァァんなんだァァァァ!?』

俺は瞬時に奴の背後に回り、剣を構える。

カスティス『お前…命の重みを知れぇぇぇぇ!!!』

バサッバサバサッ…

化け物『カ、カァァァァ…』

俺の剣によって、化け物は細切れになった。

そして俺は殺された仲間のもとにいき声をかける。

カスティス『お前たちの死は無駄じゃなかったよ…本当によくやったな…』

俺れは跪いて仲間に向かって合唱をした。

俺が祈っていると、そこへ1人の男が歩いてくる。

『いやぁブラボーブラボー!いい戦いを見せてもらったよぉー。』

カスティス『!?』

このカシュパラゴでは見たことのない男だ。

パーカーに黒のチノパンを履いた現世でいう一般人に見えた。

だけど、口調や雰囲気は明らかにおかしいものをその男からは感じる。

『今やってたのは、現世でいう葬いの儀式かなぁ?綺麗なもんだねぇ〜。』

カスティス『お前は誰だ?』

『あー自己紹介がまだか。俺はサクヤっていうものです。君がカスティスだね。』

カスティス『なんで俺の名前を知っているんだ?』

サクヤ『いやーカシュパラゴのカスティスといえば一応有名だと思うけどなぁ。俺たちfractionフラクションでも話題に出てるよぉ。』

カスティス『フラクション…だと…あの第3の組織…俺に何の用だ。』

フラクションは前にリガムルが教えてくれた、シドマでもカシュパラゴでもない第3の組織と言われているものだ。

フラクションはいつからあるのか、誰がいるのか、どこにあるのかなど、俺たちへ入ってきている情報はほとんどなく、そのような組織があるということのみしか知らなかった。

そのフラクションの男が俺に何の用なんだ…

サクヤ『んー君に用事ってよりは、カシュパラゴ全体の偵察ってところかな。カシュパラゴの四大騎士以外の騎士たちってどんな感じなのかなぁってね。』

偵察?いろんなタイミングがあったが、どうしてこのカシュパラゴの危機のタイミングで丁度偵察に来たのかが不思議に思えた。

カスティス『なぜこの最悪な状況で偵察しにこれたんだ?偶然か?』

サクヤ『まぁ実力を見るためには何かと闘ってもらわないと見れないから、ちょっとしたプレゼントを騎士たちにって感じ?みたいな。』

カスティス『ということはまさか、この事態は…お前が…』

サクヤ『さぁーどうだろうねぇ〜。ちょっと扉を何個か開けただけだけどね。』

カスティス『扉?…』

初め聞いたときは、どういうことなのかよくわからなかったが、そのあと頭に浮かんできたものがあった。

カスティス『お前…あの扉部屋の扉を開けたってことか…』

サクヤ『それはわからないでーす。』

キーッン!…

俺はサクヤに斬りかかり、サクヤは素早く俺の剣を小型ナイフで防いだ。

カスティス『お前は絶対許さないぞ…許さねぇぇぇ!』

俺は力強くサクヤのナイフを押す。

サクヤ『おいおい待てってカスティス。俺は別にお前とやり合うために来たわけじゃない。来たる時の偵察だけだってぇー。』

キンッ!

2人は間をとった。

カスティス『何人死んだと思ってんだ!俺の仲間、街の人、いろんな命を奪っておいて、ただの偵察…ふざけるのも大概にしろ!!』

サクヤ『まぁそう怒るなってカスティス。また機会がある時はやりあってやるよ。』

俺は唱えた。

カスティス『リゾリューション!』

その言葉によって俺の剣は輝きを放つ。

サクヤ『おぉ、なるほど。剣と契約を交わしたってわけだな。さすが上級騎士様だなぁ〜。』

カスティス『ライトニングブレイド!』

俺は光り輝く剣の斬撃を奴に向けて放った。

サクヤ『いい技だな…』

スゴーッン!

やつにあたったように見え、そのあと砂煙が立ち込める。

あたりは何も見えなくなったが、数秒経ち見え始めた。

カスティス『やったか…!?』

煙が落ち着いた向こうには、無傷のサクヤが立っていた。

サクヤ『いやぁいい技いい技!まともに食らったひとたまりもないなこれは!すごいじゃないかカスティス!さすがだ!』

カスティス『な、なぜ無傷なんだ…』

サクヤ『なぜ無傷かって?それは…』

そう言ってサクヤは右手に持っている剣を見せてくる。

カスティス『な、なんだあの禍々しい色をした剣は…』

サクヤ『珍しい剣だろ。これはフラクションの上層部に与えられる悪鬼の剣だ。』

悪鬼の剣、それは邪悪な鬼の角から作られた悪魔の剣という言い伝えは聞いたことがある。

まさか本当に存在しているとは思いもしなかった。

サクヤ『まぁ戦う気はないが、少し痛い目見せるのもいいかもな〜。』

キーッン!キンッキンッキンッキンッキンッ!

俺がここ最近相手にする奴らはどうしてこんなにも強いんだ。

剣の早さ、重さ、そして威圧感が半端ではない。

サクヤ『いいよいいよカスティス!そうさ!そうやって防いでいくんだ!どこまでも俺を楽しませてくれー!』

カスティス『楽しむだ!?ふざけるな!お前はやったことに対しての罰をしっかり受けろ!』

キンッキンッキンッキンッ…キーッン!

サクヤ『すごいなぁカスティスは。本当に剣技も素晴らしいし、熱意もいいものを持ってる!しかも俺の能力を食らっても、剣を互角に振ってくる…君はなんて素晴らしんだ!』

カスティス『俺に何をした…?』

外見は別に変わった様子はなかったが、ただ一つ変化を感じていた。

それは、俺の剣がだんだん重さを増してきていることだ。

サクヤ『俺の能力は、交えあった剣の重さが増していくってものさ。カスティス剣、重くない??』

カスティス『そういうことだったのか…』

サクヤと剣は交え始めた時からかなり重くなっているように感じた。

俺は思うように剣が振れなくなっていた。

サクヤ『そろそろ決めちゃおっかカスティス。もう少し遊んでたかったけど、他の奴らも見たいしねー。』

カスティス『なめやがって…』

だがこの重い剣では、あいつの剣についていくのは、はっきり言って難しい。

サクヤ『じゃあ…いくよぉぉぉぉ!!』

この一撃で決まる。

俺はこいつを倒す…やるしかない。

カスティス『うぉぉぉぉぉぉぉ!!』

俺もやつに向かって走り出し、お互いの剣が当たるという時だった。

カスティス『!?』

サクヤ『!?』

ズゥゥゥゥゴォォォォーン!!

黒い斬撃のようなものが俺とサクヤの間に飛ばされてきた。

俺はすかさず退避した。

カスティス『な、なんだ!?』

サクヤ『んー?俺たちの戦いの邪魔をするのは誰かなぁ?』

斬撃がきた方向を見ると、建物の上に黒いフードを被った人?が1人立っていた。

サクヤ『おーい!そこの人ー!今いいところだから邪魔しないでもらえるかなぁ〜?』

黒い男『…』

黒フードの男は黙ったまま立ち尽くしていた。

サクヤ『無視かよ〜?カスティスの前にあいつをやっつけちゃおっかなぁ〜。よっと。』

サクヤは黒フードの男の目の前にいき剣を振り上げた。

黒い男『destructionディーストラクション』

何かを呟いたあと、男の持っている剣が黒く輝き出した。

カスティス『あれは…覚悟の契約と似てる…』

サクヤ『ディーストラクションだと!?お前まさかシドマの!?』

黒い男『暗黒の境界線ダークボーダーライン』

黒フードの男がそう言い放ち、剣を振った瞬間、サクヤは暗い境目のような空間に飲み込まれ、いなくなってしまった。

黒い男『…』

黒いフードの男は、静かに立ち去ろうとした。

カスティス『おい!お前はなんだ!?その剣!俺たちの仲間なのか!?』

黒い男『…』

黒いフードの男は、俺の問いに応えることなく剣を構え、そして振り下ろしてきた。

黒い男『ダークブレイド…』

先程の黒い斬撃を俺に向け飛ばしてきた。

ズゥゥゥゥゴォォォォーン!!

カスティス『あ、あっぶねぇ…』

あの斬撃を食らったらひとたまりもない。

俺のライトニングブレイドの斬撃とは規模が違いすぎる。

そして黒いフードの男は走り出した。

カスティス『おい!待て!』

俺は男の後を追った。

しかし奴のスピードは俺ですら届かないスピードだった。

早すぎる…

これでは取り逃すと思い俺は技を出す。

カスティス『ライトニングブレイド!』

斬撃は奴めがけて放たれた。

黒いフードの男は、すかさず俺の攻撃をかわしたが、斬撃が奴のスピードを上回るものだったこともあり、フードが外れ、額あたりにかすり傷を負わすことができた。

カスティス『やっと止まった!おい!お前何者だ!』

片方の手で顔を押さえ、奴はうつむいたまま顔を上げてこない。

俺の斬撃により額から少しだけ出血をしているようだった。

黒い男『…』

カスティス『黙ってないで顔を見せろ!』

そして男はゆっくりと顔を上げ、こちらを向いた。

その瞬間、俺は自分の持っている剣を思わず落としてしまうほどの衝撃を受ける。

カスティス『…え…う、嘘だろ…』

俺の視線の先、そこに立っていたのは。

カスティス『さ…聡…』

黒いフードを被っていた謎の男…

それは…聡だったのだ。

黒い男『…』

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