ー MY REAL STAGE 〜 僕は彼女を死なせない 〜 ー
ミリアの実力 Ⅱ
カンッカンッカン!カッン!
ミリアとチャルキアは新人とは思えないスピードで剣を交える。
カスティス『チャルキア、剣のスピードが戦闘開始直後よりも上がってきてるな。』
ユイカ『そうね。』
チャルキアは、明らかに剣のスピードが上がってきていた。
カスティス『これが…愛の力…なのか…』
ユイカ『ちゃうわ!』
カンッカンッカン!
ミリアのスピードはかなりのものだが、やはり男と女では力の差が出てくる。
ミリアのスピードについていけさえすれば、力ではチャルキアの方が有利。
チャルキア『俺は!ミリアちゃんと付き合うんだー!!』
ミリア『なんであんたここに来てこんなに強くなってんのよ!』
だがミリアのスピードも動いているうちにより早くなってきていた。
しかしここで問題が起こる。
カンッカンッカン!…バシッ!…
チャルキアの木刀がミリアに入った。
ミリア『カッハ!…』
チャルキア『ミリアちゃんごめん!大丈夫!?』
ミリア『か、構わないで!…手を抜いたら許さないから!』
今のはだいぶダメージとして入った一撃だった。
2人のこのスピード感にあのダメージを食らってはかなり不利な状況だ。
そして、俺たちはまずいことにも気づいている。
カスティス『回ってきたな、毒が…』
ユイカ『あのスピードで動き続けていたら、毒も回りが早くなるのもわかるわね。』
先程アシドがしかけたバイオブロー。
あの攻撃の毒がミリアの体力を奪っていく。
チャルキア『ミリアちゃん!ふらついてるよ!絶対大丈夫じゃないって!一時中断しよう!』
その問いかけにミリアは首を縦には振らなかった。
ミリア『チャルキア!…本気できなさい!』
ミリアは視界があまり定まっていないように見える。
(まずいわね、ぼーっとしてきてる。この一撃で終わらせないと負けるかも…)
チャルキア『…わかったよ…ミリアちゃんを助けるために僕が終わらせる!』
2人は剣を構えてその時を待つ。
ほんの数十秒だが、見てるこちらもその数十秒がとても長く感じた。
そしてタイミングを合わせたかのように2人は走り出した。
カスティス『ここで決まる。』
ユイカ『そうね。』
チャルキアが力強くミリアに斬りかかる。
チャルキア『はぁー!!』
ミリアは指一本分もないくらいギリギリのところで身をかわし、そして…
チャルキア『…』
ミリア『…』
カランッカランッ…バタッ…
木刀が手から落ち、地面に倒れ込んだ。
カスティス『…また一つ強くなったな…ミリア。』
最後まで立っていたのは…ミリア。
ミリアは3人に勝利した。
ユイカ『ミリア、あんたはやっぱり一族の才能を引き継いでる。さすがね。』
ミリア『カスティス様、ユイカ様!ありがとうございま…』
バタッ!
ミリアは地面に崩れ落ちるように倒れ込む。
カスティス『おいミリアしっかりしろ!ユイカ!治癒班を呼んできてくれ!毒がヤバそうだ!』
ユイカ『わかったわ!』
ユイカが治癒班を呼び、騎士3人とミリアが担架に乗せられた。
カスティス『ミリア、治療してゆっくり休んでな。』
ミリア『カスティス様…私は強くなってましたか?』
カスティス『なってたよ、凄かった。だからまずは怪我をしっかり治すんだ。』
ミリア『ありがとうございます…カスティス様私、カスティス様のこと…』
カスティス『ん?俺のこと?俺のことがどうしたんだ?』
ミリア『心の底から愛し…』
そこへ、ルキから部隊を引き継いだ者がやってきた。
『カスティス様、この度ルキ様の後を引き継がせて頂きましたハスクリスと申します。』
カスティス『ルキの後を。治癒班には立派な奴が多くいるんだな。これからも世話になると思うけど、よろしく頼む。』
ハスクリス『はっ!何かあれば、何なりとお申し付けください!では、この者たちの治療に入ります!失礼致します。』
そう言ってハスクリスは部下に3人とミリアを運ばせ、城へと帰って行った。
ミリア『ハスクリス…まだカスティス様に話があるの。少し待って…』
ハスクリス『その怪我で待ってられるかバカ。早く治療して治すぞミリア。』
ミリア『わかったわよ…』
そういえばミリアが俺に何かを言いかけていたように思えたが一体なんだったのだろうか。
気になるところだが、今はミリアの怪我が1日も早く回復するのを待つのみだ。
ユイカ『カスティスから見てどうミリアは?』
カスティス『まぁ思った通りかなり良い仕上がりだな。これなら四大騎士様の力になれると思う。』
ユイカ『じゃなくて。』
カスティス『え?じゃないって?』
ユイカ『あんたホントに気付いてないの?ミリアの気持ち?』
カスティス『え?何それ?』
ユイカ『はぁ、もういいわ。とりあえずシルス様に訓練の報告しに行くわよ』
カスティス『え?なに何?どういうこと?ユイカちゃん教えてよー教えてよー。』
ユイカ『その喋り方何なのよ気持ち悪い!』
カスティス『気持ち悪いってなんだよ!まぁとりあえず行くか。』
ミリアの気持ちに気づけない鈍感な俺は、シルス様のもとへ向かっていった。
ユイカ『あんただけじゃないんだからねミリア。私だってカスティスを…』
カスティス『何モゴモゴ言ってんだよユイカ。何か言いたいことでもあるのか?』
ユイカ『ないわよ!うっさいわね!黙っててよ!』
カスティス『はー!?なんで怒ってんだよ!』
まったく…女って訳わかんねーなぁ…そんな風に思う今日この頃なのだった。
ミリアとチャルキアは新人とは思えないスピードで剣を交える。
カスティス『チャルキア、剣のスピードが戦闘開始直後よりも上がってきてるな。』
ユイカ『そうね。』
チャルキアは、明らかに剣のスピードが上がってきていた。
カスティス『これが…愛の力…なのか…』
ユイカ『ちゃうわ!』
カンッカンッカン!
ミリアのスピードはかなりのものだが、やはり男と女では力の差が出てくる。
ミリアのスピードについていけさえすれば、力ではチャルキアの方が有利。
チャルキア『俺は!ミリアちゃんと付き合うんだー!!』
ミリア『なんであんたここに来てこんなに強くなってんのよ!』
だがミリアのスピードも動いているうちにより早くなってきていた。
しかしここで問題が起こる。
カンッカンッカン!…バシッ!…
チャルキアの木刀がミリアに入った。
ミリア『カッハ!…』
チャルキア『ミリアちゃんごめん!大丈夫!?』
ミリア『か、構わないで!…手を抜いたら許さないから!』
今のはだいぶダメージとして入った一撃だった。
2人のこのスピード感にあのダメージを食らってはかなり不利な状況だ。
そして、俺たちはまずいことにも気づいている。
カスティス『回ってきたな、毒が…』
ユイカ『あのスピードで動き続けていたら、毒も回りが早くなるのもわかるわね。』
先程アシドがしかけたバイオブロー。
あの攻撃の毒がミリアの体力を奪っていく。
チャルキア『ミリアちゃん!ふらついてるよ!絶対大丈夫じゃないって!一時中断しよう!』
その問いかけにミリアは首を縦には振らなかった。
ミリア『チャルキア!…本気できなさい!』
ミリアは視界があまり定まっていないように見える。
(まずいわね、ぼーっとしてきてる。この一撃で終わらせないと負けるかも…)
チャルキア『…わかったよ…ミリアちゃんを助けるために僕が終わらせる!』
2人は剣を構えてその時を待つ。
ほんの数十秒だが、見てるこちらもその数十秒がとても長く感じた。
そしてタイミングを合わせたかのように2人は走り出した。
カスティス『ここで決まる。』
ユイカ『そうね。』
チャルキアが力強くミリアに斬りかかる。
チャルキア『はぁー!!』
ミリアは指一本分もないくらいギリギリのところで身をかわし、そして…
チャルキア『…』
ミリア『…』
カランッカランッ…バタッ…
木刀が手から落ち、地面に倒れ込んだ。
カスティス『…また一つ強くなったな…ミリア。』
最後まで立っていたのは…ミリア。
ミリアは3人に勝利した。
ユイカ『ミリア、あんたはやっぱり一族の才能を引き継いでる。さすがね。』
ミリア『カスティス様、ユイカ様!ありがとうございま…』
バタッ!
ミリアは地面に崩れ落ちるように倒れ込む。
カスティス『おいミリアしっかりしろ!ユイカ!治癒班を呼んできてくれ!毒がヤバそうだ!』
ユイカ『わかったわ!』
ユイカが治癒班を呼び、騎士3人とミリアが担架に乗せられた。
カスティス『ミリア、治療してゆっくり休んでな。』
ミリア『カスティス様…私は強くなってましたか?』
カスティス『なってたよ、凄かった。だからまずは怪我をしっかり治すんだ。』
ミリア『ありがとうございます…カスティス様私、カスティス様のこと…』
カスティス『ん?俺のこと?俺のことがどうしたんだ?』
ミリア『心の底から愛し…』
そこへ、ルキから部隊を引き継いだ者がやってきた。
『カスティス様、この度ルキ様の後を引き継がせて頂きましたハスクリスと申します。』
カスティス『ルキの後を。治癒班には立派な奴が多くいるんだな。これからも世話になると思うけど、よろしく頼む。』
ハスクリス『はっ!何かあれば、何なりとお申し付けください!では、この者たちの治療に入ります!失礼致します。』
そう言ってハスクリスは部下に3人とミリアを運ばせ、城へと帰って行った。
ミリア『ハスクリス…まだカスティス様に話があるの。少し待って…』
ハスクリス『その怪我で待ってられるかバカ。早く治療して治すぞミリア。』
ミリア『わかったわよ…』
そういえばミリアが俺に何かを言いかけていたように思えたが一体なんだったのだろうか。
気になるところだが、今はミリアの怪我が1日も早く回復するのを待つのみだ。
ユイカ『カスティスから見てどうミリアは?』
カスティス『まぁ思った通りかなり良い仕上がりだな。これなら四大騎士様の力になれると思う。』
ユイカ『じゃなくて。』
カスティス『え?じゃないって?』
ユイカ『あんたホントに気付いてないの?ミリアの気持ち?』
カスティス『え?何それ?』
ユイカ『はぁ、もういいわ。とりあえずシルス様に訓練の報告しに行くわよ』
カスティス『え?なに何?どういうこと?ユイカちゃん教えてよー教えてよー。』
ユイカ『その喋り方何なのよ気持ち悪い!』
カスティス『気持ち悪いってなんだよ!まぁとりあえず行くか。』
ミリアの気持ちに気づけない鈍感な俺は、シルス様のもとへ向かっていった。
ユイカ『あんただけじゃないんだからねミリア。私だってカスティスを…』
カスティス『何モゴモゴ言ってんだよユイカ。何か言いたいことでもあるのか?』
ユイカ『ないわよ!うっさいわね!黙っててよ!』
カスティス『はー!?なんで怒ってんだよ!』
まったく…女って訳わかんねーなぁ…そんな風に思う今日この頃なのだった。
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