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ー MY REAL STAGE 〜 僕は彼女を死なせない 〜 ー

ルシア・モドロンリ

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俺の怪我は数週間を経て無事に治った。

ルキ『よーし!今回はちゃんと治ったな!』

カスティス『ルキ、ありがとうな。』

ルキ『とりあえず思いっきしやってこい!まぁこれから当分はミリアの教育か。』

カスティス『あぁ、ミリアの成長に尽力してくるよ。』

ルキ『おう!頑張ってこい!』

カスティス『お前も側近として頑張ってな!』

硬い握手をして俺たちはそれぞれの役目に戻っていく。

そして明日から始まるミリアの訓練の前に少し身体を動かそうと思っていると、そこへシルス様とユイカがやってきた。

カスティス『シ、シルス様!この度はご迷惑おかけしてしまい大変申し訳ありませんでした!それから色々とお気遣い頂きありがとうございます!』

シルス『もう気にするなカスティス。お前は悪くないんだからな。それよりカスティス、お前ら2人を連れて行きたい場所がある。今時間大丈夫か?』

カスティス『もちろんです!どちらへ向かわれるのですか?』

シルス『まぁついてこい。』

シルス様にそう言われてついて行った先は、城の地下にある神殿だった。

ここは俺たち上級騎士ですら立ち入り禁止となっている場所。

神殿の奥など想像もつかない。

シルス『よし、着いたな。』

ユイカ『綺麗。ガラス越しに光が降り注いで…幻想てき。』

そこはまるで、綺麗なオブジェの中に入ってしまったかのような幻想的な光景が広がっていた。

カスティス『これは綺麗だ…』

シルス『ここは私たち四大騎士とマリヤ様、それから側近たち、立ち入りを許された者だけが入れる場所だ。』

カスティス『そうなのですか!?そんなところへどうして私たち2人を?』

シルス『それはお前たちが剣の声を聞くことができたからだ。カスティス、ユイカ、剣の力を引き出してみろ。』

カスティス『え!?』

ユイカ『え!?』

カスティス『今でしょうか!?』

シルス『今じゃなきゃいつなんだ!さぁ!やってみろ!』

そうは言っても、あの力は命をかけた瞬間にのみ発動される力だと俺は思っていた。

カスティス『わかりました…よし!いくぞ!…こい…こい…こーーーい!…ダメですシルス様!…今は命を本気でかける状況じゃないので出ません…申し訳ありません…』

ユイカ『私もですシルス様…』

シルス『ハッハッハッ!あたりまえだカスティス、ユイカ!そんなにいきんでも今出せるわけなかろう!』

俺たちをからかったのかと思ったが、シルス様が大きく笑ったあと、俺たちは目にするのだ。

シルス『いいか、2人ともよく見ておけ…リゾリューション…』

シルス様がそう言葉を発したその瞬間、シルス様の剣が赤く光りを放った。

ユイカ『シ、シルス様…これは…』

シルス『これは剣の力を引き出す呪文のようなものだな。だがこれは、剣と一度契約を結んだ者でないと意味がない言葉。お前たちはしっかり剣に覚悟を見せれたな?』

カスティス『はい!』

ユイカ『はい!』

シルス『ならば一度試してみろ。』

本当にその言葉によってあの剣の輝きが出てくるのかと半信半疑だったが、俺とユイカは試してみた。

カスティス『リゾリューション…!?』

その言葉を放った瞬間、俺の頭の中に剣と約束したあの場面が蘇り、剣が光を放った。

カスティス『な、なんだ今のは…』

シルス『2人とも剣が光を放つ前、ビジョンを見たな?』

ユイカ『見ました…私がこの剣と約束したあの場面が…』

シルス『そのビジョンが見れるのは、この場所だけなんだ。』

カスティス『そ、そうなのですか!?』

シルス『だからこの場所に来た。』

カスティス『どうしてここでないと、あのビジョンを見ることができないのですか?』

シルス『それはよくわかっていないのが現状だ。だがわかっていることは、汚れがない、神聖なる場所でないと見れないということだ。』

この剣は、騎士となった一人一人に授けられる剣だ。

剣を大切にしろときつく言われてはきたが、上級騎士になるまでは、はっきり言ってそんなに大切には思ってこなかった。

まさか俺のこの剣にこんな力がこもっていたなんて…

剣に悪いことをしていたと深く反省した。

カスティス『シルス様、このビジョンはどうしてもう一度見る必要があったのですか?』

シルス『それは再確認だな。』

ユイカ『再確認?』

シルス『お前たちがなぜその剣に命をかけるほどの約束をしたのか。なんでそこまでして強くなる必要がある?』

カスティス『それはもちろん…』

ユイカ『聡を救い出すためです…』

シルス『そのことをもう一度心に刻んで欲しかったのだ。シドマに行く前にな。』

そうだ。

俺たちは何のために戦っている…

領地を広くしていく、勝ち負けで上下をつける。

そんなもののために戦ってるわけじゃない。

全ては聡を救い出す為になんだ。

俺たちの希望を救い出す為。

ユイカ『大事なのは1人を救うため…ね。』

カスティス『あぁ、その通りだな。』

シルス『よーし!それがわかったら明日の訓練頼んだぞ!カスティス!ユイカ!』

カスティス『っは!』

ユイカ『っは!』

シルス『そしてカスティス、お前の剣の光、純正の光ではないか。』

カスティス『純正?どういう意味でしょうか?』

確かにユイカの剣は青白く輝いているのに対して、俺の剣は全く色のない、真っ白な光を放っていた。

シルス『なるほど…これは面白くなりそうだな…』

シルス様はそれ以上語ることはなかった。

俺に授けられた純正の光…これに一体どういう意味が込められてるのかはわからない。

だけど俺ができることはただ一つ、この力を持ってあいつを救い出すこと。

必ずやり遂げる。

そのために1日がまた始まるのだ。

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