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ー MY REAL STAGE 〜 僕は彼女を死なせない 〜 ー

ルシア・モドロンリ

深海の静寂

ァァァァ。。。ァァァァ。。。ギィィィィ。。。

俺は幻を見ているのか。

先程はユイカがバラバラにしたルーズがそこに立っていた。

ユイカ『どうして。。。さ、さっき私確かにルーズを切ったはずよね!?』

それは間違いなく俺も見た。

ルーズは確かに俺の一撃の後、ユイカが細切りにしたはずだ。

なのに。。。どうして。。。

ァァァァ。。。ギィィィゴォォォン!

カスティス『ちくしょう、また戦うしかなさそうだなこれは。』

戦うしかない。

そのはずなのだが、俺の身体は限界を迎えていた。

先程のルーズの攻撃。

急所は確かに外れたが、ダメージがないわけではない。

意識はあるし、片腕は動くが、この身体ではルーズのあのスピードとパワーには到底敵うはずがない。

カスティス『俺はやるぞ。。。こいつを倒すんだ!』

俺の剣は光放つ。

カスティス『ライトニング!』

その時だ。

ルーズはさっきよりも速いスピードで俺の目の前へ。

カスティス『な!?』

気づけば俺は壁にぶつかっていた。

カスティス『カッハ!。。。』

ギィィィゴォォォン!

ルーズは俺を蹴飛ばし壁に叩きつけた。

すごい衝撃に意識が飛びそうになるが、立ち上がりすぐに剣を構える。

だが、ルーズのスピードは異常に早くなっている。

俺が顔を上げた瞬間、すでに目の前にルーズが立っていた。

そして俺に爪を向け。

これはまずい!。。。

キーンっ!

ユイカ『カスティスだけじゃないのよ力自慢は!』

カスティス『ユイカ!』

ギィィィゴォォォン!

キンッ!キンッキンッ!キンッ!

ユイカ『確かに早いわねこれは。』

ユイカは俺への攻撃を防ぎ、ルーズの標的となった。

しかし、ユイカの剣捌きはやはり一級品だ。

俺が出会った中でこれだけの腕を持つ者はシルス様以外見たことがない。

ユイカの剣は、シルス様と同等レベルじゃないかと俺は密かに思っている。

ユイカの剣ならいける!

そう思った時だった。

ユイカ『な、何!?』

ァァァァ!ァァァァ!ァァァァ!

ルーズは何やら口に黒く丸くなるものを溜め始めた。

あれは一体なんだ。

とにかくわかることは、あれがやばいということだ。

カスティス『ユイカ!奴から離れろ!これは何かやばい!』

ユイカはルーズから離れようとしたが、隙をつかれ、足を掴まれてしまった。

ユイカ『!?』

ァァァァ!ァァァァ!ァァァァ!

『これはまずい!殺される!。。。』

この攻撃は、剣で防ぐことはまず無理だと2人は悟った。

カスティス『ユイカ!くっそ!ライトニングブレイドー!!!』

俺は奴に向けて剣撃を放つも、もし奴にあたっても先にユイカを殺されてしまう。。。

【このままだと死んじゃうね、ユイカ】

『確実に殺されてしまうわねこれでは』

【どおするの?ここで死ぬの?】

『死ぬ。。。しかないのかもしれない。。。』

【なるほどねぇ、死んだら聡も救えないね】

『聡。。。』

【約束したのにね、必ず救い出すって、あれは嘘だったってことね?】

『嘘じゃないわ!。。。本当に救い出したい。。。聡を連れ戻したい。。。それは間違いない!』

【じゃあここで死ねないと思うけど?どおなの?】

『もしかしてあなたって、シルス様が言ってた、、、』

【さぁ、どうだかね?】

『お願い!私に力を貸して!』

【僕は君の覚悟を代償に力を貸せる、君の覚悟はまだ足りないな】

『どうして!?』

【簡単なことさ、覚悟とは、命のこと、命をかけられるかってことだよ。ユイカ、君にはそれが足りないんだよ】

『そ、そんな。。。』

【ということさ、君ほどの騎士が死ぬのは残念だけど、しょうがないと思ってね】

『。。。』

【あーあ、覚悟見たかったのになぁ】

グサッ!。。。

【え?】

『こ、これでどお?』

ユイカは短剣を、自分の心臓に突き刺した。

【あ、あ、アッハハハハ!何やってるのー!】

『これ、が、私の覚悟よ!。。。(い、意識が。。。)』

【ふっ、、、君の覚悟。。。受け取ったよ】

カスティス『ユ、ユイカー!!!』

アアアアアア!ギィィィゴォォォン!

ルーズの黒い塊がユイカに降り注いだ。

どうなっているのだ。

あまりの光景によく理解ができなかった。

淀んだ黒い塊は、俺の方まで流れてきた。

俺は透かさず後ろへ後退しする。

俺の剣撃は今のルーズには当たらない。

それほど奴のスピードは上がっていた。

それよりもユイカだ。

あんなに近くであの攻撃を受けて大丈夫なはずがない。

色々と覚悟しなくてはならないと俺は思った。

しかし俺がユイカの方に目を向けると、

カスティス『ユ、ユイカ。。。お前。。。』

そこには、見えない壁?透明な壁?のようなもので守られ、青白く光る剣を持つユイカの姿があった。

カスティス『お前、剣を声が聞こえたんだな。。。本当によかった。。。生きててくれて。。。』

ユイカは俺の方を向き頷いた。

そして、

ユイカ『あなたを今から切ります。ごめんなさいね。』

ギィィィゴォォォン!ギィィィゴォォォン!

ユイカは剣を構え、奴めがけて走り出した。

そして奴もユイカめがけて先程の技をもう一度出そうとしてきた。

ァァァァ。。。ァァァァ。。。ァァァァ!

カスティス『ユイカ!あれは危険だ!正面からまともに受けたらまずい!奴はどんどん強くなってる!』

ユイカはそれを聞いても奴めがけて剣をスピヤのように構えながら走る。

ァァァァ!ァァァァ!。。。アアアアアアァァァァ!

きた!あの技がユイカ目掛け放たれた!

カスティス『ユイカー!!!』

ユイカは構えた剣を奴に向けて突き立てた。

ユイカ『深海の静寂(ディープシーサイレンス)』

サァー!。。。

ギィィィゴォォォン!ギィィィィ!。。。

。。。

カスティス『な、なんだ。。。』

ユイカの剣先から一筋の青い光が出たと思えば、一瞬にして奴の放った攻撃、奴自身、影も形も無くなってしまった。

ユイカの攻撃の後、この場所では戦闘は行われていなかった。

最初から何もなかったかのように静寂に包まれたのだった。。。

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