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ー MY REAL STAGE 〜 僕は彼女を死なせない 〜 ー

ルシア・モドロンリ

本当に守りたいもの

カーテンの隙間から光がこぼれて、俺の顔を照らす。

朝を迎えたのだ。

俺たち家族は、出かける準備を済ませ、うちで飼っている馬に乗り、外れの森へと向かった。

30分ほどで到着し、森の中へと足を踏み入れた。

ミルカ『わぁ、綺麗なお花!こっちには蝶々もいるよ!すごーい!』

カスティス『おいミルカ!勝手に走り回るなよ!』

カスティス 母『カスティス、ミルカから目を離さないでね。』

カスティス『わかってるよ母さん。おい!ミルカ待て!』

そして森を進んで20分がたった頃だろうか。

光が綺麗に差し込む湖の辺りに着いた。

カスティス『こんなところがあったんだ。綺麗だ。』

カスティス 父『私たち夫婦しか知らない、秘密の場所なんだ。綺麗だろ、お前たちにも見せてやりたいと思ってたんだよ。』

ミルカ『わぁー!綺麗な湖!泳いでもいいの?』

カスティス 母『ミルカは浅いところだけならね!深いところには絶対行っちゃダメよ!いいわね!』

ミルカ『はーい』

そして俺らは母さんが作ってくれたお弁当を綺麗な湖と、周りに咲いている花たちを背景に食べ始めた。

なんて優雅な休日だろう。

こんな綺麗なものを見ながらご飯を食べることもそうだが、こうやって家族と笑いながら過ごせるというのが1番だ。

ミルカ『お母さん、ちょっと湖で遊んでくるね!』

カスティス 母『気をつけるのよ!カスティスもついて行ってあげて!』

カスティス『わかったよ。』

俺は浅瀬を探して、ミルカをそこで遊ばせた。

ミルカ『わぁ、お魚さんがいっぱいいる!』

カスティス『湖なんだから魚くらいいっぱいいるよ』

ミルカ『でもお兄ちゃん、お魚さんが集まって人みたいな形して手振ってくれてる!すごーい!』

小さい子はみんな感じたままを口にする。

想像力が豊かっていいよなぁ。

そんなふうにしか思っていなかった。

ミルカ『ねーねーお兄ちゃん!見て!お魚さん達がハイタッチしてくれるよ!』

またそんなことを言って、ミルカは可愛いなぁと思いながらそちらを見てみると、俺はゾッとした。

湖から人の手の形をしたものがミルカに向かって伸びてきている。

カスティス『ミルカ!水から離れろ!』

ミルカ『え?』

ザバーン!

カスティス『ミルカー!!!』

その腕はミルカを湖に引き込んでいった。

すかさず俺は湖を覗き込む。

しかし、そこにミルカの姿はなかった。

俺は急いで父さん母さんの元へ走って行った。

カスティス『父さん!母さん!。。。あれ?いない。。。』

そこにいたはずの父さん母さんは居らず、あるのは食べかけのサンドイッチだけだった。

カスティス『一体何がどうなってんだよ。。。』

俺は訳がわからずそこに立ち尽くした。

何気なく湖の方を見ると、湖の真ん中にある陸に気を失った父さん、母さん、ミルカ、そして知らない男が立っていた。

カスティス『父さん!母さん!ミルカ!無事だったんだね!良かった!。。。あの、助けてくださったのですか、ありがとうございます。』

男『あぁ、俺が助けたんだ。感謝してくれよ。』

カスティス『本当にありがとうございます。。。どうしよう、向こうに木の船があったので、それでそちらへ迎えに行きます!』

男『あー、待てまて、お前に頼みがあるんだよカスティス。』

カスティス『え?どうして俺の名前を。。。』

男『まぁ、頼みっていうか、交換条件だな。』

一体何を言っているんだと俺は思ったが、家族のためと男の話を聞くことにした。

男『お前が1番救いたい物が家族なら、この世界でずっと家族と幸せに暮らす。それが条件だ。どうだカスティス?、それで良いなら【わかりました】と答えろ。』

カスティス『何を言っているんですか?当たり前じゃないですか!俺は家族と幸せにずっと暮らしたい!答えますよ!わかりま!』

答えようとしたその時だった。

『思い出せカスティス、お前の家族はすでに皆死んでしまっているはずだ』

カスティス『だ、誰だ!?』

俺は周りを見渡すが、そこには俺とその男しかいない。

でも確かに声が聞こえたのだ。

男『チッ、シルスの野郎だな。ったく面倒なことしやがって。。。おいカスティス!どおすんだよ!幸せに暮らすのかよ!』

俺は家族と幸せに暮らしたい、だけど、何だか心の底で今この時は違うと思っているように感じた。

カスティス『幸せに暮らしたい。。。でも何だか今はそう答えてはいけないように感じてならない。。。何故だ。。。』

『お前が今本当に守らなければならないのは何だ?』

カスティス『俺が守らなければならないもの。。。それは。。。』

ー 美乃梨を守るんだ!命に変えても!ー

カスティス『さ、とし?。。。』

その瞬間俺の右手には懐かしい剣が現れた。

男『チッ、もう少しだったのによぉ。』

カスティス『!?、これは俺の剣。。。あれ?俺は。。。あ、貴様の見せた幻覚だったのか。。。』

そこにいた男とは、そう、ミラールーだった。

ミラールー『よく気づいたな、まぁ、でも自分に戻らなければ今頃幸せに暮らしてたのになぁカスティス。』

カスティス『お前。。。絶対に許さない。。。』

カスティスの自分を超えた本当の戦いが始まる。

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