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ー MY REAL STAGE 〜 僕は彼女を死なせない 〜 ー

ルシア・モドロンリ

シルスの訓練

ついにこの朝を迎えた。

自分の限界を超える地獄が始まるのだ。

ユイカ『あ、ちゃんと来たわねカスティス。』

カスティス『当たり前だろ。聡のためさ。』

そして馬に乗り、向こうからシルス様がやってきた。

シルス『おー!2人とも揃ったな!お前たちも馬に乗れ、外れの森を目指すぞ!』

2人『はい!シルス様!』

俺たち2人は馬に乗り、シルス様の後をついて行った。

森を目指し走ること30分、入り口までやってきた。

シルス『さ、馬はここに置いていこう。ここからは自分の足で行くぞ。』

2人『はい!』

俺らが小さな頃からこの森は近づくなという言い伝えがある。

森には化け物や幽霊、魔女も出ると言われている。

しかし、任務で森に何度か入ったが、そんな物は一度も見たことがなかった。

つまり皆が広めたガセネタってこと。

そう、今の今までは。。。

シルス『よーし!ここだな!』

シルス様がここと言い指を刺した先には、ただの岩の壁しかなかった。

カスティス『シルス様、行き止まりですが、いかがしましょうか?』

シルス『いいや、ここでいいんだ。』

そう言うと、シルス様は何やら呪文を唱え始めた。

するとただの岩の壁に扉が現れた。

ユイカ『シルス様!これは一体??』

シルス『さぁ!お前たちの訓練場だ!入れ!』

言われるがままに扉を抜けて奥に入っていく。

そして見えてきたのは、壁に数え切れないほど備え付けられた扉だった。

下から天井まで扉だらけだ。

カスティス『これはどうなってんだよ。』

シルス『お前たちは正面のあの扉だ。』

そうシルス様が正面の扉を指差し、首を大きく縦に振り【入れ】と合図した。

指示された扉を恐る恐る開き部屋へと入ると、そこには男が1人立っていた。

『おーシルスじゃねえか、よくもこんな所に閉じ込めやがって。まぁいい、今度はこいつらの魂をくれるのかぁ?』

シルス『どうだろうなぁ?ただ、こいつらは手強いぞー!一筋縄ではいかないな!』

カスティス『シルス様、これはどういうことですか?』

シルス『あぁ、お前らの次の訓練は自分を超えていく、つまり自分に打ち勝ち、新たな技を手に入れるという訓練だ!こいつはミラールーと言って、人に見えるだろうが、実は違う。私が以前森で捕らえた魔女の1人だ!こいつは手強いぞ2人とも!』

ユイカ『この魔女を倒せばいいのですね?お安い御用ですよ!』

シルス『2人で力を合わせてこいつに立ち向かえ!負ければ魂を抜かれ命はない!いいな!』

2人『はい!』

そう伝えるとシルス様は部屋を出ていった。

魔女は架空の生き物だと思っていたが、本当にいたんだ。

しかし、この男が本当に魔女なのかはまだわからない。

気が抜けないところだ。

カスティス『お前には悪いが、斬らせてもらうからな。』

ミラールー『生きの良い2人が来たもんだ、こりゃあ魂もきっと澄んでて上手いんだろうなぁ!』

ユイカ『あんた、言動が気持ち悪わね。魔女ってもっと上品な生き物かと思ったけど、そうでもないのね。』

カスティス『行くぞ!』

そして俺はミラールーに斬りかかった。

その瞬間ミラールーは腕を前に出し、僕らに向けて黒くよどんだ空間を見せてきた。

その空間に俺らは入り込んでしまった。

視界は閉ざされて、目の前は真っ暗闇。

何も見えない。

そして映像は瞬時に変わり、横にいたはずのユイカは姿を消し、俺は両親と妹、4人で朝ご飯を食べていた。

カスティス『父さん、母さん、ミルカ。どうして。。。』

カスティス 父『カスティスどうした?そんな顔して、もしかしてまだ寝ぼけてるのか?』

カスティス 母『もぉ、カスティスは寝坊助さんなんだからね、向こうで顔を洗っておいで。』

ミルカ『お兄ちゃんだらしないねー、あはははっ。』

カスティス『あ、あぁ。』

俺は食卓を立ち、洗面台に向かった。

カスティス『これは現実。。。なのか。。。』

俺の頬を大粒の涙が伝っていく。

だってそんなはずはない。

なぜならば、俺の両親、妹のミルカは数年前に何者かに殺されてしまったからだ。

ミラールー『くっくっくっ。どんどん絶望していけ騎士様よぉ。』

俺はまんまとミラールーの罠にハマってしまったのだった。

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