前世で世界最強だった俺は、また世界最強になろうと思う

つかっちゃ

これからの予定

結局二人が自分の本当の姿を見せた後はもう騎士団や国王達が呆然として合同演習なんて出来ないと判断し、国王が城へ戻るに合わせて騎士団が護衛として共に帰って行った。


そして現在ここに残っているのはティオス達11人とシトリーとビフロンスの計13人が居た。



「───さて、シトリー、お前ちょっと魔法で帰らせるように仕向けただろう?」
「流石はご主人様です。かなり繊細に制御していて気づかれないかと思いましたがバレていましたか。───せっかくの卒業祝いに騎士団や国王の居る堅苦しいモノより皆さんで自由に楽しんだほうが良いと思いましたが…迷惑でしたか?」
「まさか。俺もやはりせっかくの卒業祝いなんだし身内だけで楽しみたかった所だ」


そしてティオスはシトリーと目を合わせてふっと柔らかく笑った。


──俺の感情を魔法で読取って最善を尽くしてくれるシトリーには何時も感謝しかないな。



いつの間にかシトリーの目線が自分より下になっていて少し感慨深いモノがあった。
召喚してから今日まで何時もちょっと手の届かない所は何時もやってくれていて───そんな事を考えていると自然と口が動いていた。


「────何時も頼りにしている。ありがとう」



目を見据えて言ったせいかシトリーが少ししどろもどろになり、顔が少し赤くなっていた。


「いえ、その………私は貴方の使用人ですので…当然です」
「それが助かっているんだ。これからもよろしくな」
「…………………はい」


頭から湯気が出ているのでは?と思うほど顔を赤くして少し俯くシトリーは、普段とは違う女性らしさがあった。








******









ティオスはその場にいた者達を一纏めにすると、アイテムボックスからアンティーク調のおしゃれな机と人数分の椅子を出した。そこにシトリーがそそくさと紅茶とクッキーやパンケーキなどの軽食をどこからともなく出すと配膳し始めた。



「それでティオス、一纏めにして何をするんだ?」


アサドがクッキーを一枚囓りつつティオスに目配せをして来た。


「ああ。俺達はもう学園を卒業した。だからそれぞれやる事があるだろう?まずは全員これからの生活のスケジュールはどうなっているのか聞きたくてな」


ティオスはそう言って紅茶を一口飲むとアイナを見た。
ティオスと目があったアイナはこくんとひとつ頷くと周りを見た。


「私はこれでも貴族なのですわ。ですので貴族の嗜みや淑女としての心構え、作法などまだまだ習わなければ行けない事だらけ。ですので暫くは実家で勉強ですわね。あ、勿論糸術の鍛錬も欠かしませんわよ」


アサド。


「俺は一回師匠んとこ戻って手合わせする予定だな。そんで3年後の天下武冠会に備える」


シズ。


「ん〜僕もアサドと同じかな。師匠さまと手合わせしたら後は只管鍛錬だね」


カイン。


「俺は時期国王候補だからこれからは王族としての心構え、経済学、立ち回りなどまだまだ学ぶ事だらけだ。恐らく2年は獣王国城に篭りっきりになりそうだ」


ワイル。


「……鍛錬あるのみだ」


ニル。


「わ、私は……一度帝国に戻って………鍛錬、します」


リエス。


「私はティオスとシトリーに着いていきたいけれど実は一旦家に戻らないと行けないのよね。その後はティオス達と合流したいわね」


ルーチェ。


「私は王女として学ぶ事が多すぎて暫くは勉強ばかりになりそうです……あ、でもしっかり鍛錬はしますよ!なにせユリンさん、いえ、ビフロンスさんが居ますからね!」


カナタ。


「俺はな〜、折角の異世界転生だしこの世界を見てまわりたいな。そんでもって可愛い子たちと……ふふふ」


グアン。


「僕はもう騎士になれるから入団式を終えたら晴れて騎士なんだ!そこからは治安維持だったり護衛だったり仕事が多いね」




「ふむ、やはり見事に全員分かれたな。あ、リエスは途中から俺に着いてくるんだったな」
「ええ。出来るだけさっさと用事を終わらせて向かうわ」


そうしてティオスは改めて全員を見た。これからを思って少し落胆している者、別れが寂しいのか少し寂寥な顔をしている者、逆にこれからを思ってワクワクしている者、様々だった。

そんな未来ある彼等にティオスは言葉をかけた。




「───そんなお前たちにプレゼントを用意した」

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