前世で世界最強だった俺は、また世界最強になろうと思う

つかっちゃ

再開

ティオス達は戦いの後少しの休憩をしてから持ってきていた魔力回復薬で回復し、シトリーの魔法で完全に復活してから転移でリエス達のもとに向かった。

突然現れたティオスとシトリーに驚くが、全身に傷が無かったり疲れたりしている様子も無いので最初はちゃんと戦ったのか疑われたが、全員で戦った跡地に向かうと地面が裂けていたり抉れていたりして自然災害があったかのような風景になっていて銀の翼のメンバーは唖然としていたが、ティオスはその荒れた土地に時間魔法ライカスを掛けて元に戻すと更に驚いていた。


「それじゃあ俺とシトリーとリエスは今から王城に向かうがそっちはどうする?」
「あ、ああ。こちらは取り敢えず王都のギルドの方に行って説明してくる。もう危険はないとね」
「いや、元凶は倒したがまだ王都の方にはその仲間だった奴らが居るはずだ。気をつけておけ」
「ああ。じゃあ行ってくる!」


ライヴは他の四人を引き連れて足早に街の方に入って行った。


「じゃあ、ルーチェを迎えに行くか」
「ええ」
「それと生贄候補にされていた町の人々の解放と国王に報告ですね。これでご主人様は晴れてこの国のヒーローです♪」
「はっきり言ってそこまで目立ちたくはないのだが…まあそれも時間の問題だっただろうが」


まるで先程の戦いを感じさせない明るい雰囲気で転移してルーチェが居た場所に行くと、まだそこにはルーチェが座っていた。

ルーチェはまだこちらに気づいていないのか、どこかぼーっとした様子で反対方向を眺めていた。ティオスは離れた場所からルーチェを繋いでいた鎖を魔力弾で弾き、音魔法スヴークで枷の鍵部分のみを超振動させ外すと、突然外れた枷に驚いたルーチェが辺りを見回すとこちらに気付いた。


「遅くなって悪かったわね」
「もうあの元凶男はご主人様が倒してくれましたよ」
「ああ。ルーチェが無事で良かった」


そう言いつつルーチェの方向に近寄ると、ルーチェはいきなりティオスに抱きついてきた。


「………本当に…………怖かったです………」


ティオスの胸元ですんすんと静かに泣いていた。どうすればいいのか分からず、取り敢えず頭を優しく撫でてやれば、改めて自分が助かった事に安堵したのか大泣きしていた。

リエスもシトリーも優しい眼差しでルーチェを見ていて、ティオスもルーチェが落ち着くまでずっと頭を撫でていた。










******









「────すみません。お見苦しいところをお見せしてしまいました」


落ち着いたルーチェはティオスから離れると、自分がやってしまっていた事に恥ずかしくなったのか少し顔を赤くしつつ頭を下げてきたが、ティオスは手をぱたぱたと振ると構わないと宥めた。


「それで、王妃達はどこに居るか分かるか?」
「…すみません。私も目が覚めたらここにいて……」
「そうか。まあ恐らくほかの民衆たちと一纏めにされているだろうな。さっきから大講堂の方で大量の人々の気配があるからな」
「えっ、民衆たちまで巻き込まれていたのですか!?」
「城が落とされたんだ、普通にあり得る話だ」
「それは………」


民衆まで巻き込んでしまったと気を落とすルーチェを見ていると、本当に王女なんだなぁと思うティオスだったが気持ちを切り替えた。



「ことの顛末については国王が直々に話すだろう。気を落とす前にやる事が沢山あるだろう?」
「そう…ですね。まずは解放に行かないと行けないです」





そう言ってルーチェは3人を引き連れて大講堂に使うのだった。
歩いている間、ティオスはずっと考えていた。




この騒動の中、近衛達は何をやっていたのかと。


この件について関わっていないのはある程度察せるが国が落とされるなど一大事だ。 

国王の判断がどうなるか気になるな。

死罪は普通にあり得るが最悪、その家族まで罪問われる。そうなってくると─────







グアン、お前は─────。

















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