前世で世界最強だった俺は、また世界最強になろうと思う

つかっちゃ

冒険者ギルド

「…これがこの町のギルドですか」
「ああ、大きいだろう?まあ俺は遠目で見ただけだから近寄ってみたことは無いし中にも入った事は無かったがな」
「本当に大きいわね。ここまで大きな規模のギルドは見たことが無い」



そう。このイリニの町はなんと言っても冒険者の町で有名なのだ。何せ剪神であるマティスと叡帝であるマリスが居るし、その二人ともその称号抜きでもSSランクの冒険者という事でも有名なのだ。 

それを町をあげて宣伝していたらどんどん冒険者が集まり、ギルドの収益も右肩上がり。そして増築に増築を重ねて行ったら気づけばこの縦横100mを超える巨大な建物に、修練場までついた世界一の冒険者ギルドとなった。

それについに2年前にこのギルドは本社に正式登録され、今でもどんどんその規模は広がってきていた。




薄いベージュの石壁が目立つこの巨大なギルドに3人は足を踏み入れるとかなり大勢の人々が一箇所に集まっていて、小さな祭りのように騒いでいた。


「何故かあそこに沢山の人が集まってるわね?」
「……なるほど、そういう事ですか」
「…全く見えないからどういう事か分からないな」



リエスやティオスも身長は伸びたが、リエスは155cm、ティオスは168cmと同年代で比べれば高い方なのだが、シトリーは179cmと高身長。

冒険者をしているのは男が多く、しかも体ががっしりとしていて高身長が多い。この離れた場所からでは二人には何が何やら見えていないのだが、シトリーは気づいたらしく2人の手を引いて「では、近づいてみてみましょうか」と歩き出した。




何気に初めて手と手を繋いだが細くて靭やかなシトリーの手はとても暖かかった。






******







ギュウギュウに集まっていた冒険者達を掻き分けて前に向かう。途中、シトリーとリエスの美貌に見惚れて棒立ちになる男達が続出したが、シトリーは構わずすたすたと進んでいく。



「なるほど、そういうことか」

ティオスの目線の先には



「あら?ティオスじゃない!」
「───ん?おお、ティオスか!」


騒ぎの原因はティオスの両親だった。それも仕方のない事だろう。有名だということもあるが何よりその二人の前には丁度査定されている事切れたグリフォンが二頭転がっていた。


グリフォンはその強さから指定ランクSに認定されている。
鷹のような顔に巨大な翼。

その5mを超える巨体もあるが、何よりも凶悪なのはその鉄をも豆腐の如く切り裂く爪に敵をじわじわと死ぬ程の苦しみを与える猛毒を持つ嘴。
地上でも上空でも戦える強靭な肉体。
飛ばすこともできる鋭い羽。


グリフォンよりも強い魔物は多からず居るが、その手数の多さからトップクラスの強さを持つ。







そんなグリフォンを二頭も狩ってくる強さを持つ二人を囲んでわいわいと騒ぐのも仕方ないだろう。冒険者の中にはこういった凶悪な魔物の査定額を聞いて、自分もこんな魔物が狩れるほどの強さを手に入れたいと自分を鼓舞するために見にくる物も少なく無い。


ティオス達が来てから2分程したらギルド職員と思われる人が駆け足でマリス達の前に来ると、口を開いた。



「外傷は最小で留めてあり、何よりこの凶悪な魔物です。今回の査定額は白金貨一枚となります!意義はありませんか?」
『『『おおおお!!!!』』』
「ええ、勿論何もありません」 
「俺も何も言うことは無い」



その場にいた冒険者たちはまるで自分の事の様に騒ぎに騒いでいた。白金貨という大金が依頼から貰えることは少ない。そんな貴重なシーンを見られて全員が騒ぐ。
その光景を目標にモチベーションが大爆発中の冒険者たちは依頼を片手にカウンターに向かい、依頼を達成しに行くのだった。




熱気が冷め、人々もまばらになり始めた頃、マリスとマティスは思い出したかのように聞いた。



「そうだった。そういえば3人はどうしてここに?」
「ああ、そろそろ冒険者登録しておこうかと思って」
「ええ。前から興味もあったしちょうどいい機会だと思ったのよ」
「なるほどなぁ。三人とも、ティオスは兎も角リエスもシトリーも強そうだし心配はないな。俺の方からギルドに通しておくか?」
「いや、全て自分達で出来るから問題ない」
「そうよあなた。この子達は思っているほど幼くないの。後は任せましょう?」
「そうだな。歳を取るとこう、他人にばかり口を出していかんな…家でゆっくりするか」
「それじゃあ後は頑張ってね!」



そう言ってマリスとマティスは2人で家に向かって行った。
というか父よ、歳を取るとってまだ34歳だろうに。



「それじゃあ俺達の方も登録するか」
「ええ、行きましょ」
「畏まりました」


そうして三人はカウンターに行くと受付の女性職員が登録にあたっての注意事項を教えてくれた。


******

・本ギルドは冒険者同士の揉め事には一切関与しない。
・犯罪を犯したものは即冒険者証の取り消し処置・発行禁止処置を行う。
・依頼は厳正な審査の元執り行っているが依頼に不備があれば本ギルドに通達する事。
・依頼を受注するに当たり、自分の実力にあった物を選ぶ事。失敗すれば違約金が発生するので注意する事
・ランクアップはそれに伴った実力、信頼が無ければ

******


との事らしい。まあ妥当だと思った。これ以外にも細かく色々あったが大きなものはこのくらいだろう。

説明を受けた後、初期ランクを決めるためのテストを行う事にした。本来、Fランクから始めるのだが言えばテストを受けさせてもらえて、力を示せば飛び級が出来るのだ。


ティオスもリエスもシトリーも満場一致で飛び級の方が楽だと言い試験を受けるのだった。














お金について触れてませんでしたね(汗)
こんな感じです↓



石貨      10
鉄貨      50
銅貨      100
銀貨      1,000
金貨      10,000
大金貨  100,000              10万
白金貨  10,000,000         1000万
黒竜貨  100,000,000       1億


「前世で世界最強だった俺は、また世界最強になろうと思う」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く