前世で世界最強だった俺は、また世界最強になろうと思う

つかっちゃ

牽制

ティオスがカナタとの再開、それから前世の事を明かした日からおよそ2ヶ月後。

その日は学園中が少し浮かれていた。それはSクラスとて例外じゃない。


「明日から夏休みだ。が、全員遊び呆けるんじゃないぞ」
『はい!!!』
「では解散!」


そう、明日から夏休みなのだ。つい先程まで終業式があり、それが終わり丁度帰るところだった。今は丁度8月なのだがこの学園に通う生徒の中には遠い実家に帰る者達もいる為、夏休みは4ヶ月もある上に行き帰りの馬車での時間がある為宿題は無い。



ティオスも夏休みは実家に一月は帰り残りの日数は修行しておくつもりだった。








「私は今年は家の方が忙しいらしいから帰らないわ。だからティオスに着いていきたいのだけれど」


リエスが滑らかな髪の毛をくるくると指で弄りつつティオスに寄ってきた。ティオスはリエスを見ると少し考える素振りを見せると突然シトリーがぽんっとティオスの近くに現れた。

シトリーはリエスを見るとあからさまに見下した様な視線を送ると、リエスもシトリーが視界に入ってきた途端もともとクールで無表情気味な顔から更に表情が消え、冷たさの塊みたいな視線を送る。
教室の温度が一気に下がる。
クラスメイト達は一気に竦み、関係ないよ!とばかりにシーンとなる。




そんな中最初に口を開いたのはシトリー。



「──おや?ご主人様になんのご用件でしょうか?田舎出身の芋臭い貴方がご主人様に近づこうなんて厚顔無恥にも程があると言うものです」
「ふふ、面白い自虐ネタね?自分がどれ程の醜女が良く分かってるじゃない」
「あははは」
「ふふふふ」



お互いにこの世のものとは思えない美貌を持ち、その顔でアルカイックスマイルを浮かべ互いを罵倒し合うその姿はどんなものよりも怖かった。

しかしティオスはある程度その光景に見慣れているので「その辺で二人ともやめておけ」と釘を差すと、二人ともその笑みのまま罵倒をやめた。




シトリーとリエス。

実はこの二人は互いのティオスに対する感情を知っており、互いを牽制し合うと共に出し抜こうとしているのだ。しかし互いに進展は無い。

その為か、顔を合わせる度に罵倒し合う事態に発展(?)していた。



その2人の光景にみかねたティオスは


「分かったわかった、今年はリエスを連れて実家に戻ろう」
「やったわ。ふふ、ありがとう」


リエスはそう言うとティオスの腕に胸を押し付けるように抱きつく。その姿を見てシトリーは「ああ!!出し抜かれた!」とばかりにリエスよりも力強く腕に抱きついてきた。









「ケッ、見せつけてくんな」




最近彼女が欲しくなり始めたアサドがティオスやリエス、シトリーを睨み付けていたがどこ吹く風とばかりにスルーするのだった。

















明日からはもう少ししっかり書いていきます(>_<)

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