前世で世界最強だった俺は、また世界最強になろうと思う

つかっちゃ

最強への執着

次の授業が始まるので全員教室まで戻ってきていた。

教室に戻るまでクラスメイト達からは質問攻めにあった。どうやってその数の魔法の同時発動が出来るのか、あの結界の構造はなんなのか、など。
 


特にアサドには絡まれた。

「お前、俺の拳を軽々と止めておいて魔法も馬鹿みてぇに使えんのかよ…」
「ん?俺はこう見えても全ての魔法が使えるし武術も全て一通りは使えるぞ」
「んだとぉ?武術に関しては何も言わないが魔法全てが使えるってのは流石に嘘だろ」


アサドの言葉に全員が頷く。
そもそも、人間には魔法があるはずなのだ。

しかしその発言に反発するように恐る恐るといった感じでニルが発言した。


「………で……も…………ティオス、闇……使ってた…」


そう、闇魔法というのは魔人族しか使えないはずなのだ。しかし皆の前で見せたあの合成魔法には闇魔法オスクロが含まれていた。

ティオスは皆が困惑していたのではぁ、と一つ息を着くと


「まあお前らはクラスメイトだしその力があれば毎月ある試験でSクラスから変わら無さそうだし伝えてても良いか。俺はスキル持ちだ」
『『『!!!!』』』


ティオスのその発言には全員が驚いた。スキル持ちというのは本当に少ない。過去に一人だけ居たと言われているがそれも本当だったのか怪しかったらしい。
しかし、現にティオスはスキルを持っていると言った。ルーチェがそれを聞いて、少し神妙な顔をしながら


「そのスキルの効果を教えてくれませんか?」
「ああ、構わない。スキルは“理滅”と言って効果は理を滅する事ができる」
「理を………滅する………?」
「簡単に言えば絶対に無理なことを可能にできる。魔人族しか使えない闇魔法が使えたり、あり得ないほどの数の魔法の同時発動ができたりみたいにな」


それを聞いて全員唖然となった。

────それどんなチートだよ、と。



ティオスは全員の顔を見て、しかしと続ける。

「今はまだ使いこなせていないけどな」

体が幼いから、と心で言いながら全員にも伝える。体にかかる負担が結構大きいのでまだ完全に使うことが出来ていない。


するとグアンが発言した。




「それ、使いこなせるようになったら最強になれるじゃないですか」

するとティオスはぷっと吹き出した。そして、あっはっはっは…と一つ笑うと



「言ってなかったか?俺は最強を目指してるんだって。どんなやつだろうが、どんな手を使ってこようが絶対に勝つ」




と、さも当然に答えた。笑っていて少し目尻に涙が溜まっているティオスだがその発言をしたときは謎の圧力が場を支配した。笑っていたティオスの目だけは狂ったようにも見えた。

最強になるというティオスの固い意思、勝利への執着が全員に伝わったのだろう、それ以上は誰も、何も聞かなかった。







******





授業開始のチャイムがなるとドアが開き、2時間目、魔法学の担当の教師が入ってきた。

黒のスーツをビシッと決めていて、180cmを越える高身長の体を真っ直ぐに立てていて、メガネチェーンをつけた丸いメガネがよく似合う執事の様な風貌をした男性が入ってきた。


「それではまず自己紹介をします。──私は魔法学担当教員を努めておりますシャンバルと申します。よろしくお願いします」
『『『よろしくお願いします』』』
「よろしい。それでは早速授業を始めます。まずは基本的な事から質問するのでわかった人は手を上げて発表してください」

そう言うとシャンバルは持ってきていた自分のノートを広げると質問をした。

「まずは魔力についてです。皆さんは普段何気なく魔力を使っていると思いますが、魔力とは一体何なのでしょうか? 」
「はい」
「えぇと、アイナさんですね。どうぞ」
「魔力とは魔法を使う上で必要なエネルギーです。魔力は体内魔力と体外魔力、自然界にある魔力の二種類に分けられ、魔法を使うときには体内魔力を基礎として体外魔力を操ります」

そういうとアイナは座った。

「ありがとう御座います。他に発表したい方は居ませんか?」

するとティオスがスッと手を上げた。

「ティオスさん、どうぞ」

「ああ。魔力の基本的な部分はアイナと同じだ。体内魔力は一般的には増やすことが出来無いとされているが幼少期から魔力操作の鍛錬を積めば増やすことができる。それに体外魔力を操れされすれば相手の魔法に干渉もできるし魔力の擬似的な回復が見込める。しかしそれは身体への負担が大きく実用的では無い。序に、魔力はこの世界の生命力で、自然界にある魔力は地下にあるとされる魔力発生場から地上へ植物や水を通して大気に紛れている。ダンジョンなどは地下に近い分魔力が濃いことが多い」

そう言ってティオスは座った。しかしそこでも全員が呆然としていた。

「ティオスさん、体外魔力を操るのは分かりますが相手の魔法に干渉するなど理論的な話ですよね?というかその事は一般にはまだ知らされていないはずですが…」
「ん?相手の魔法干渉なんて簡単にできるぞ?試してみるか?」


そう言うと、シャンバルが試しに水魔法アイルで水球を作り出す。
それに手を向けたティオスはクイッと人差し指を降るとその方向にシャンバルの魔法を動かした。


『『『『な!?!?!?』』』』
「そんなに驚く事は無い。鍛練さえ積めば誰でも出来るぞ」



ティオスはどうと言うこともないと言い座るが全員未だに静かなままだ。

アサドとシズという仲の悪いコンビやニルや無口なワイルですら思った。


(いや、誰でもできるわけ無いだろ)


始めてクラスの皆が心が一つになった瞬間だった。



この時の皆はまだ知る由もない。

これはティオスのこれからの学園生活で起こす数々の常識外れの出来事の一端に過ぎないと。















次回からは時間が一気に飛びます。学園編は少し短めにしておきたいので。

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