前世で世界最強だった俺は、また世界最強になろうと思う

つかっちゃ

初めての寮、そして授業

昨日はやけに良く眠れた。



というのも渡された場所通りの寮についてみると───


「…………高級宿か?」


思わずそう呟いてしまう程の質の高い物ばかり置いてあった。
ルームメイトのグアンに聞いてみるとこの部屋はSランクの人しか使えない部屋だそうで他のクラスの生徒達の部屋とは違う造りや質だそうでかなり良いものが取り揃えてあるらしい。






寮は校舎のようになっておりティオスとグアンの部屋は6階の一番右の部屋だった。

校舎と同じようになっているといったがそれは構造の話であってランク分けの階層が違って6階がSクラスの生徒達、そこから下の階層は順にA→B→C→Dとなっている。

なぜこのようになっているのか。

それは。










────夜────



「おお……絶景だな…」
「凄いですね……これがまさしくSクラスの特権という訳ですか……」


とにかく景色が綺麗なのだ。
寮は校舎から離れた場所の山の上にあるので周辺の街、海、別大陸などが全て見渡せる。
これが夜になると街の明かり、月や星の明かりのみとなりより神秘に見える。

Sランクの部屋には専用バルコニーがありそこには芝生が植えてあるので寝転ぶ事ができる。



そこから見る景色は、満点の星空。


特別製の結界も貼られていて雨の日でも水が入ってくることは無いので部屋の中より外のほうが良く眠れると言う生徒達は大満足の部屋構成となっていた。






Sクラスになると何が良いのかと言えばこの様に高級宿の様な素晴らしい部屋が使える事だけではない。

他のクラスの生徒達はご飯は纏めて一階にある食堂、ブュッフェ方式になっているものを食べるのだが、Sクラスの生徒達は部屋で高級食材てんこ盛りのものを無料でデリバリー出来る。


なぜこの様な事ができるのかといえば、この学園では強いというだけでその実力がある生徒達の周りには人だかりが出来てしまう。

なのでそういう混乱を避けたい人用に、もしくは単純にそういうものが食べたい人用に作られた。


将来、この国の為に力を振るってもらえる様に。








******






まあ、そんな至れり尽くせりな対応のおかげでぐっすりと眠れた。



「昨日の日替わりメニューの“国産バルパーフィッシュの香草バター和え〜春の山菜を添えて〜”ってヤツ、凄く美味しかったわね」
「俺もそれを頼んだ。こんな旨い料理を毎日食べられると考えると楽しみで仕方がない」
「あれは絶品でした……白身で臭みのないホロホロとした食感に、山菜のシャキシャキとした食感と香草の爽やかな香りがなんとも……」
「私も城の方でこういう料理を食べていましたが、正直、味に差が無くとても美味しかったです!宮廷料理人並の凄い腕を持つ料理人を雇っているのでしょう」


料理の余韻に日を跨いでも浸っているグアンはさておき王城で毎日この様な料理を食べていたであろうルーチェがそう言うのだ。間違いなく凄腕の料理人が作っているのだろう。





******





私は今日はあの料理を食べたい、俺も実はあの食材は食べたことが無いから気になってた、ここは凄いわね、など今日の晩御飯についての話をしながら教室に向かう。

教室につくと、また全員既に集まっており各々読書をしていたり武器の手入れをしていたりしていた。

ティオス達が教室に入ると間もなくガーネットも教室に入ってきた。


「よし、全員揃っているな。今日は最初の授業と言う事でそれぞれの実力を見せていってもらおうと思う。クラスメイトの実力が分かれば自分の目標も見つかるだろう」






そういう訳で校内にある巨大なドーム“キドゥーシュ”に来た。全員運動用の服を着ていて、武器も持って来ている。準備万端だ。

全員が集まるとガネーシャによって実力を披露する順番が決められた。

と言っても名前順だったのだが。


しかし。




「先生」
「なんだティオス」
「なんで俺が最後なんだ?」
「なんとなくだ」


そう、俺は真ん中あたりに来るはずなのに最後に指定された。
まあ順番なんてどうでもいいのでそれ以上は言及をしなかった。



「それじゃあアイナ、まずはお前だ」


お手並み拝見と行きますか。

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コメント

  • 桜花 時雨

    初めての寮の話で、グアンが『~白身の臭みの~』とあるのでが、『~白身で臭みの~』という表現が正しいかもしれません。

    間違っていたらすいません。

    1
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