前世で世界最強だった俺は、また世界最強になろうと思う

つかっちゃ

クラスメイトとの顔合わせ

4人で校舎まで来た。


校舎は一階が職員室や来賓用の部屋、購買部、トレーニングルームなどがある。

二階には5年生、三階は4年生、四階は3年生、五階は2年生、そして六階が1年生の教室となっている。
6年生だけは別の校舎が用意されている。


それぞれの階層に学年全員の生徒達が収まるので一つ一つの階層が尋常じゃないくらい広い。


外を見ると大きな武道館や学内大会や国内大会にも使われる巨大なドーム、学生寮、3年から使えるようになる薬学研究塔や魔術研究塔、図書館 etc... とかなり広い敷地に様々な建物がある。


校舎は世界初の転送魔法陣での移動形式を導入しており、移動の際はかなり楽だ。
ティオスも初めて見て流石に驚いた。







「転送魔法陣なんてかなりの高等魔術式を学校の中で体験できるなんて思わなかったわ」
「ふふ、校長先生の知り合いの方に元賢者様が居る様で、その方に頼んで作ってもらったそうです」
「なるほど賢者ねぇ」




賢者とは魔術に関する革新的な発明をした人に贈られる特別な称号だ。

1000年前にはわざわざこんな高度魔法を魔法陣術式に書換えるなんて面倒な事をする奴が居らず、どれだけ大きな建物でも徒歩で移動しなければならなかった。

便利な世の中になったものだ。








******







4人は魔法陣に入ると全身が白く輝き始める。心の中で“六階まで”と思えば六階に気づけば着いていた。


「やっぱ転移魔法は便利だ」
「六階まであっという間ですね♪」
「…足腰が弱らないかしら」
「そうならない様にしっかりと剣術を学びます!」




たわいもない話をしていると気付けばSクラスの教室に着いた。純白の扉を開くと既に他の6人は集っていた。


アサドとシズは知っているが他の4人は初めて見る顔だ。
全員の顔つきを見る。才能があったり強かったりする様な奴はかなり大人びている。全員目つきが違う。



青髪の……人狼族か?がもう既に机に置いてあった教科書を読んでいたり、糸繰りで遊んでいる赤髪の縦ロールの見るからにお嬢様っぽい奴が居たり、弓の手入れをしている黒髪の生徒が居たりしているがその中でティオスは一番気になった奴が居た。



教室の端の方に座ってチラチラとこちらを見ている少女が居た。
純白の髪の毛に特殊な虹彩をしたワインレッドの目の少女。そしてその側に立て掛けてある巨大な鎌。


─────魔族、しかも吸血鬼だな。



魔族は魔力との親和性が高い体をしており、魔術に秀でた者が多い種族だ。その種族の中には時折“変異種”というものが生まれる事がある。
俺も詳しくは調べた事が無いが知っているのは、二足歩行をしている獣の様な姿を持つ者、そして吸血鬼。

様々な変異種の中でも吸血鬼は隔絶した強さを持つ。それこそ力をつければ一人で国を滅ぼせるくらいに。なので吸血鬼達には自分達で様々なルールを作り、決して力の在り方を間違えない様にした。

そんな特殊な種族である吸血鬼の少女が同じクラスに居るとは………本当に面白くなりそうだ。






******






それぞれ好きな場所を取り座ると、教師が入ってきた。その人はブラッドレッドの腰まで届く髪の毛、スラっとした体型の大人の美しさを体現している女性だった。


「────えっ?」

「私がこのクラスの担任になったガーネットだ。今年度からの赴任だが皆よろしく頼む」



ハスキーな声が美しさの中に野生感を感じる。それにかなりの実力者だ。魔力がかなり多い。今のティオスの魔力量の軽く5倍はあるだろう。



ガーネットが入ってきた時に隣に座っているルーチェがかなり驚いている様子だったので小さく聞いてみた。


「どうしたんだ?」
「い、いえ、ガーネット先生、あの方が元賢者様なのですよ」
「ほう、なるほど。だからあんなに魔力が多いんだな」


元賢者ならあの魔力量にも頷ける。一人で納得していると



「それじゃ、各自自己紹介をしろ。アイナからだ」



「───はい。私、アイナ・イーリッヒと言いますの。得意なのは糸術。気軽にアイナとお呼び下さいませ」


ほう、イーリッヒか。その名前は知っているぞ。前世でその名を持つ貴族とは何度か戦ったことがある。糸術に長けた貴族で、かなり苦戦させてもらった記憶がある。


「アサド。擲皇になる予定だ」

ほう、大きく出たな。


「俺はカイン・ヴァイスロイと言う。見ての通り人狼族だ。戦斧を使っていて力には自信がある。よろしく頼む」

確かに腕などは鍛えているのだろう。筋肉が浮き出ている。


「僕はシズって言いま〜す。槍使いでーす。気軽に絡んでね♪」


「ティオスだ。特に得意としている物はない。よろしく頼む」


「………………ニルって言う………魔族…………鎌得意………よろ……し………く……………」

人見知りなのか声がかなり小さい。真っ白い肌がピンクになっていた。


「リエスよ。魔法が得意よ。よろしく」


「私はルーチェ・ハーレイと言います!気軽にルーチェって読んで下さいね♪よろしくお願いします!」


「………ワイル。弓使い」

かなり口数が少ないな。ワイルはそれだけ言うとすぐに席に戻った。


「グアン・グラディと言います。剣術を学んでいます。皆と仲良く出来たらいいなと思っています。よろしくお願いします!」




「よし、これで全員自己紹介が終わったな。今日はもう自分の寮に戻れ。解散」


ガーネットはそう言い残すとさっさと教室を出ていった。






それにしてもなかなか濃いメンバーだった。10歳でこれだ。何度も言うようだがこれからの成長が楽しみだ。

学園を勧めてくれた父さんには感謝だな。



そう思いながら寮の方に向かっていくのだった。












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