前世で世界最強だった俺は、また世界最強になろうと思う

つかっちゃ

王女の力

「C-3番!前に出て下さい!」
「うぅ…緊張します…」
「ルーチェ様、大丈夫です!頑張ってください!」
「グアン…うん、頑張ります!」


ルーチェは可愛く両頬をペちんと叩くと前に出た。すると全員が驚いた。なんせこの国の第一王女が出てくるのだ。

ティオス達は一番後ろの方に集って居たので他の生徒たちはその存在に気付いていなかったのだろう。クラス分けの決まる大事な試験だ。他の人達に気を回しているなんて余裕は無いのだろう。


「で、では、試験を始めます」
「それでは私は魔法の試験を選択します!」




ルーチェはそう言うと、右手に火属性魔法イグニス、左手に風属性魔法トゥールとそれぞれ別の属性の魔法を発動させた。

違う魔法の並列発動はかなり高難易度の技術だったはずだ。それを平然とやっているあたりかなり魔法の才能があるのだろう。周りの生徒達もざわざわとしている。

しかし、更に驚く事になる。





「行きます!合成魔法“燃え盛る竜巻プロク・イアサール”!!」


ルーチェがそう言って発動したのは高難易度の合成魔法だった。
燃え盛る竜巻プロク・イアサールはその名の通り、炎の竜巻を発生させる魔法だ。合成魔法というのは一気に魔力を持っていかれるし、そもそもの発動にかなりの魔法の才能が無ければ発動できない魔法だが、その分使い勝手が良いものや威力が高いものが殆どである。

その証拠に、燃え盛る竜巻プロク・イアサールが通り過ぎたグラウンドの土はガラスになっていたり黒く焦げていたりしていた。



ルーチェはほぼ全ての魔力を一気に放出してフラフラとしているがグアンがすぐに駆け付け肩を貸している。
ルーチェにまだまだ魔力があればあの魔法を更に昇華したり自由自在に操る事のできる一般に越級魔法使いになる事ができるだろう。


フラフラとこちらにグアンと一緒に戻ってきたルーチェは、ティオスを見て、


「ど…どうでしたか?」
「ああ、まさか合成魔法が使えるとは思いもしなかった。これからの鍛錬でほぼ確実に越級魔法使いになれるだろうな」
「ふふ…ありがとう、ございます。これから頑張りましょうね!」
「それじゃあティオスさん、ルーチェ様を保健室の方に連れて行ってきますので」

魔力切れでもうかなり限界の様子のルーチェをグアンは抱えると踵を返して保健室の方に向かう。
しかしリエスが呼び止めた。

「ちょっとまって、貴方、次試験でしょう?私が保健室まで連れて行くわ」
「いや、しかし…」
「安心しなさい。無事に送り届けるわ」
「……すみません、ありがとう御座います。ルーチェ様をお願いします」
「ええ」


そう言って、グアンからルーチェを受け取ると、リエスはまるでルーチェを抱えていても重そうな素振りすら見せずに保健室に向かった。


「…力魔法マハトか」
「はい?」
「いや、何でもない。それよりもグアン、もう呼ばれてるぞ。言ってこい」
「はい!頑張ったルーチェ様の為にも私も限界まで頑張ります!」
「ああ、応援している」


そう言ってグアンは皆の前に出て行った。








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コメント

  • つかっちゃ

    始めまして、つかっちゃです。お読み頂きありがとう御座います!
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  • ムラムラ神

    面白かったです、続きが楽しみです!

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