前世で世界最強だった俺は、また世界最強になろうと思う

つかっちゃ

リエスの力

第二グラウンドを後にして4人は第一グラウンドに戻る。
丁度グラウンドの整備が終わった頃だが、既にほぼ全員が集まっており、ティオスが皆の目に入った瞬間────皆して少し死んだ目をした。


「おい、なんだあいつら。俺が目に入った途端目が死んだぞ」
「それはティオスがいきなり可笑しな記録を叩き出したからじゃないかしら?」
「そうですよ。このクラス分けが決まる試験でティオスさんの様な圧倒的な強者が居るってだけでなんかやる気が出なくなるんですよ」


グアンが少し辛口に返答してきた。
強者がその場にいたら普通は興奮するだろうに。


「グアンは少し言いすぎですが、私だとその強い人の前だと自分が酷く惨めな存在なのかという劣情がひしひしと湧いてきて、それがその強者の前で自分の実力を見せなければならないとなると恥ずかしくて……」
「なんだ、そんな事か。俺はそんな人を見下したりしないから安心しろ」


ルーチェが丁寧に言葉を選びつつティオスに言うと、全員が集まったらしく、試験が始まる。



「では、C-2番!前に出てください!」
「ふふふ、では行ってくるわね」

リエスは微笑を浮かべつつ皆の前に出る。
すると、ティオスがとんでもない威力の魔法を発動した時とは違ったざわめきが広まる。

なんせリエスは美人なのだ。ティオスはそういう恋愛的感情が他の人より欠落しており普通に接しているが、普通の人なら彼女の微笑を受けただけで骨抜きにされてしまう。



「私は魔法試験を選択するわ」
「はい、それではあの的に向かって得意魔法を放ってください」







試験管がそう言ったその後、リエスを覆うように風が吹く。風にふわりと靡いているブロンドの髪の毛がその美貌をよく引き立てている。


リエスがスッと左手を前に出す。人差し指だけを空に向けて立てている格好で的を真正面に立つ。
目を少し細めて狙いを定めると、空に向けて立てていた人差し指をスッと地面に向けて下ろす。





「───力魔法マハト








 
その瞬間、的の周りの空間が歪んだ・・・・・・。空間自体が捻れるように圧縮され、それに巻き込まれた的は捻じれ、破裂するように壊れる。





皆その光景に唖然としている。
なんせ力魔法マハトは150年前の叡帝が得意としていた魔法で、現在までその魔法が使える者が居るという情報が無かったからだ。それに、その魔法のあまりの強さに習得しようと奔走した者たちが居たが、魔力の制御が難解過ぎて“伝説の魔法”と呼ばれた程だ。


しかし、現在、その伝説の魔法わ扱う者が現れた。その魔法使い、リエスは唖然としている他の人々など見向きもせずにティオス達の方に戻ってきた。


「ふふ、どう?」
「驚いた。リエスがなかなかの魔法の使い手だとは思っていたが力魔法が使えるとは思ってなかった」
「リエスさんもこんなに凄い魔法使いだったなんて…」
「ルーチェ様も負けてません!頑張りましょう!」


そして、C-3番、ルーチェが呼ばれた。








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