前世で世界最強だった俺は、また世界最強になろうと思う

つかっちゃ

実技試験1

入学式も終わると今度はクラス分けの為の実技試験を行う場所であるグラウンドまで4人で来た。


「てっきり筆記試験もあると思ってたんだがな」
「ああ、それはこの学園が実力主義だからですね。この入学して一番最初の試験は個人の力を見てクラスを分けるんですよ。入学してから筆記は力をつけていけばいいという学園の方針から来てるんですよ」

因みにクラスはご存知ですよね?S、A、B、C、Dと分かれています、とグアンが後から付け足した。

「なるほどな。それにしてもグアンはよく知ってるな?」
「ははは。実は学園長と私の祖父が友人の関係でして。小さい頃から学園長にはお世話になってるんです」
「へぇ〜」



まあグアンはルーチェに使えてるっぽいし地位も高いんだろう。そりゃこの学園の長と知り合いでもおかしくはないか。

それにしても実力主義とは…。


俺にぴったりじゃん。




******




グラウンドに着いてから凡そ5分ほどリエス達とたわいも無い事をだべっていると声が聞こえてきた。


「それでは!これより実技試験を行う!今日は特別試験官としてロウェル騎士団長がお越し頂いている!!」
『『おおおお!!!!!』』



「うわうるさっ。こんなに盛り上がるもんか?」
「ロウェルさんはこの国で初めての女性団長に就任したんですよ。その美貌もあり民の皆さんにとても人気なんですよ。それにとても優しくて昔から良くしてもらってるんですよ」
「へぇ……確かに美人だな……ん?初めて見るはずなのになんか既視感があるな」
「ふふふ、分かります?ロウェルさんはグアンのお姉さんなんですよ」
「なるほど通りで」


少し切れ長の目といい鮮やかな金髪がとても似ている。見比べようとグアンを見たら、少し顔が引き攣っていた。

「どうしたんだ?」
「……いえ。まさか姉が特別試験官として来るなんて思ってなくて……普通に考えて姫がご入学するのに騎士団が動かないわけが無いなと」
「そうか。だがお前はそれだけじゃないようにも見えるが?」
「ふふ、それについては私が話します。ロウェルさんは所謂“ショタコン”なんですよ。いつも見つけたらすぐに飛んできて抱きついています」
「なるほどね。要するに照れくさいわけね」


少し空気っぽくなり始めていたリエスが突っ込んできた。
まあこの年頃の子供はそういうのが照れくさいのも分かるな(精神年齢300歳超えの意見)





******





「それではこれより試験を始める!順番は入学式の席の番号順に呼んでいく!呼ばれた者は前に出ろ!」


因みにここにはA-1からC-15の合計45人集まっている。席順は俺がC-1、リエスがC-2、ルーチェとグアンが順にC-3、C-4となっているので後の方だ。

早速試験が始まっていて全員がより高いランクのクラスに入りたいのか真剣な顔で前の人が放つ魔法を見ている。

Sクラスになるとその月の授業料が完全免除され、食堂など全ての施設が無料で使える。この学園は施設などが他の国の物よりランクが高いらしく、それを目当てに入学しに来る人も少なくない。




着々と試験が進んでいくが正直言ってお遊戯か?と問い質したくなるようなものばかりだった。


魔法選択の方はほとんどのものが一段程度までしか扱えておらず、威力に関しては6級魔法にも劣る。

剣術体術選択の方は未熟にも程がある。試験官であるロウェルが可哀想になる。
剣術なんて剣に振り回されているものばかり。体術の方はそもそもの基礎がなっていない。

見ているだけでイライラしてくる。



「次、C-1番!」

「ようやく呼ばれたか」
「頑張ってきて」
「頑張ってくださいね!」
「応援しています!」
「…どいつもこいつも巫山戯たようなものばっか見せつけやがって……俺が本物・・の魔法と剣術を見せてやろう」


「C-1番、それでは魔法と剣術両方の試験を受けますか?」
「もちろんだ。まずは剣術からでいいか?」

「ええ、名前を聞いても?」


するとロウェルが話しかけてきた。スラッとした体型で華奢に見えるが、見る人が見れば分かる。
よく鍛えている。

「ティオスだ。よろしく頼む」

試験だとはいえ今から戦うのだ。最低限の敬意は払うべきだろう。

「宜しくね」


「それでは両者、位置について!──────始め!」



その瞬間。ティオスが消えた。


『『はっ?!?』』


するとパッとロウェルの背後を取る。しかし。

「…なかなかやるようだ」

ロウェルは背後からの攻撃を一瞬で振り向くとしっかりと受け止めてみせた。そして距離を取ると、目にも止まらぬ速さで攻めに行く。そして勢いを殺さずに連続で突き攻撃を繰り出してくる。

「ヒュッ」

かなりのパワーを込めている様でロウェルの口からかなりの量の空気が吐き出された。

だが。


「なかなかやるようだが────俺には届かない」


全てを目視・・して一つ一つ剣の側面で突きを反らしていく。

反らせるという事は全てを見切っているということ。その光景に流石のロウェルも目を見開く。

そしてティオスはそのまま流れるように突き攻撃でガラ空きになっていた胸元に入り込むと剣を喉元で止める。


「───そっ、それまで!!」


審判役をしていたこの学園の教師だろうか。まさかの結果に狼狽えている。
ロウェルも呆然としており、周りにいた入学生達に至っては口を開いて唖然としている。

ティオスはそんな様子を見ると



「これが本物・・だ」










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