神を凌駕する者

ぱぴこ

本領発揮②

前回から今回までの間で、変わったこと。
・経験値量10倍
 →経験値量10e10倍

・必要経験値量0.1倍
 →必要経験値量1/10e10倍

・成長速度10倍
 →成長速度10e10倍


間違いない。《反射》もそうだが、《倍率操作》は化物レベルで強い。これからは少し自重する。多分。おそらく。きっと。

このとき、先程からすでに3時間ほど経過しており、レクトは森の中央区に到達していた。

ここに辿り着くまで結構、収穫はあった。例えば、

・早く走りたいときは、足の裏に《反射》とか《倍率操作》を使えばいい。そうすると、踏み込むときに足にかかる負担(わかりやすく言えば、力の向き)を反対にすることができる。
地面は抉れるが。

・《反射》と《倍率操作》を組み合わせた状態で魔法攻撃を受けた場合、もちろん自分はダメージを負わないが……限度は知ったほうがいい。
分かるだろうか、魔攻25程の攻撃を魔攻5000000程にして跳ね返した時の気持ち。

・ステータスの中で《反射》の横に(Max)がついた。熟練度みたいなものなのだろうか。

・《倍率操作》を使うと、1秒ごとに魔力を1000消費するため無駄使いはできないが、《反射》は魔力を消費しない。

とかかな。

はぁ、もう自分のステータス見るの怖いけど、確認しとかないといけないし、憂鬱だ。


名前︰レクト・オペレイト
年齢︰6歳
職業︰(10歳の時の儀式にて獲得可能)

Lv500
生命︰25e12
魔力︰40e12
物攻︰23e12
魔攻︰48e12
敏捷︰51e12
防御︰22e12
知力︰149e12

《能力》
格闘技(Max)
身体強化(Max)
鑑定(Max)
反射(Max)
倍率操作(Max)


うわぁ、これは……。うん。もう帰ろうか。

と、来た道を戻ろうとしたその時、背後に恐ろしい気配を感じた。振り返ると目の前には爪攻撃らしきものが映っていた。











ーーー《思考加速》を入手しました。
ーーー思考加速のレベルが2に上がりました。
ーーー思考加速のレベルが3に上がりました。
ーーー思考加速のレベルが4に上がりました。
ーーー思考加速のレベルが5に上がりました。
ーーー思考加速のレベルが6に上がりました。
ーーー思考加速のレベルが7に上がりました。
ーーー思考加速のレベルが8に上がりました。
ーーー思考加速のレベルが9に上がりました。
ーーー思考加速のレベルがMaxになりました。

頭の中にエグい量の通知が来た。



チィッ、《倍率操作》×《思考加速》!!

その瞬間、自分の方に迫ってきた攻撃は不思議なことに、ゆっくりに見え、間一髪で躱すことに成功した。

ハァハァ、危なかった。それにしても何者だ?

攻撃元を見ると、魔熊ディザスター・ベアがいた。そういえば父さんが言ってたな。



まあいいや、手加減して殺るか。

「足の裏に《反射》×《100倍》。
 物攻を《100倍》。
 周りに与える被害《1/10e10倍》。
 《思考加速》発動。」

普通、こんな倍率を出したら魔熊ディザスター・ベアを通り越して森を突っ切ってしまうが、それを解決するのがさっき入手した《思考加速》だ。これはもうMaxになっているから常人の1秒が僕にとっては1時間になる。このおかげで、微調整が可能なのだ。

僕は光速を超える勢いで魔熊ディザスター・ベアの元へ向かい、心臓部分を殴った。

ーーー経験値65329847932が入りました。
ーーーレベルが86から500(Max)に上がりました。
ーーー《昇華》を入手しました。
ーーー《進化》を入手しました。

ん?新しい《能力》か。まあ《鑑定》。



昇華・・・レベルがMax状態の《能力》を1段階、昇華できる。または《派生能力》を
入手できる。
使った後は1時間だけ気を失う。

進化・・・自分のステータスのレベルがMaxになった時に1段階上の存在に進化できる。使った後は1時間だけ気を失う。



何か強くない?ちょうどいろいろMaxになってるし使ってみたいな。だけど、ここで使うと危ないし家に帰ろう。

僕は足の裏に《反射》×《500倍》をかけてからジャンプして街に帰った。


この時、すでに辺りは暗くなっており帰ったら両親に、こっ酷く叱られたのは、また別のお話。


作者から

《思考加速》は本当に世界がゆっくりになるわけではなく、レクトからしてそう見えるだけです。

10e10とかあるけど、これは
10の後ろに0が10個付いてるよ、とかそんな感じにしました。


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コメント

  • ぱぴこ

    題名に「成り上がります」とか書いてあるけど、全然成り上がり要素ないのでちょっと題名変えます。

    0
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