彼の気持ちがわかりません。
私のこと覚えてますか?
家に帰った私は、化粧を落としお風呂に入った。
暖かい湯船に浸かり体が軽くなると同時に、気も緩んだのだろう。
「相変わらずかっこよかったな〜」
なんて独り言が浴槽に響いていた。
大学生になって約半年。私には友達と呼べる存在はまだいなかった。 
最近はいつも1人で、人と会話をしたのも久しぶりだった。
高校の時の友達も、今では連絡を取っていない。
一人暮らしを始めてさらに寂しさが募っていた。
だから、
「今日はなんだか楽しかった」
そう呟きながら、私はお風呂場を出た。
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