青春キャンパス(題名に踊らされるな)

藤枝花古芽(ふじえだかごめ)

秘密の時間(4時間目)

4時間目
 今日は日曜日。
しかもすっごくいいお天気。
こんな日は夜空と遊びたかっけど用事があるらしくて来れないんだって。
でも、せっかくだし海月モールに一人で来た。
 今は11時ぐらいだから昼ご飯にはまだ早いな。
私は、1階の服のお店を見て回った。
すると、私の前を背の高い色白爽やかイケメンが通り過ぎた。
(あぁ、なんか少女漫画に出てきそうな人だな。ここから私の物語が始まったりして。)


大丈夫!書かないヨ。
ここからは涼風八重の妄想の世界がいかに狂っているかお楽しみください。
ツッコミ不在なので自分でつっこんで見てください。
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爽やかイケメンはまっすぐフードコートに向かって行く。
誰かと一緒なのかな。
あ!もしかして超有名な高校で頭も顔もハイレベルなご学友と待ち合わせなのかな。
爽やかでキラキラしたオーラをまっとったイケメンは肩ぐらいある黒髪の清楚な女性の方に歩いているようだ。
ということは、あの二人は許嫁だけど相思相愛のラブラブデート中かもしれない。
でもあの女性の方どこかで見たことあるような?
「おまたせ、ちょっとコーヒーどれにしようか迷っちゃって。」
はぁ⋯。
茶髪のサラサラヘアーの色白イケメンはかなりのイケボだった。
「気にしないでください。どのコーヒーを選んだのですか?」
どこか懐かしい優しさをもつイケボの彼女さんは心もキレイな方だった。
「ふぅふん、キャラメルマキアートにしたんだ。」
甘党だったぁー。
てっきり、アメリカーノのブラックだと思った。
「では、それを飲んだら買いにいきましょう」
スタイルがよくて美白の爽やかなイケメンが優しく笑った。
「そうだね」
テンション上がりぱなしだ〜よ!
5時間目
しししゃゃゃあああ。
二人きりでショッピングキイィータタァァー!
もちろん、心の中の声だけどね。
「今日は俺の買い物に付き合ってくれてありがとうね!ほんと感謝。」
しれっと、頭を触る(優しく)。
「それなら良かったです。」
全く動じない。
ツンデレな天狼ちゃんも可愛い。
「あの店見に行って見ない?」
俺が指を指したのはシックな雰囲気が漂うメンズの服屋。
「そうですね。」
入ってすぐ男ども(ごみ虫)の視線が天狼ちゃんに向かっているのが本能的に察知した。
「このパーカー詩乃雅さんに似合うのではないですか?」
白のパーカーを見せてくれた。
「うん!鏡の前に見に行って見に行こう!」
鏡の前なら男ども(フンコロガシ)が少ない。
「ほんとだ。これにしようかな?」
いや、待て簡単にこれにしてしまったら確実にデート終了だ。
「あぁ、でも他の店の服も見に行こうよ!」
白のパーカーを置いた。
「では、次はどこに行きますか?」
このショッピングモールは五階。
このデートをできるだけ長くする方法は一つ⋯。





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