寺生まれのざーさん
ひとりかくれんぼ
僕は清泉宏平。八幡旗高校に通う高校三年生だ。
突然の休校で暇になってしまった僕は今、とあることに熱意を燃やしていた。それはなにかというと、怪事件の解明である。
先日日本で同時多発的に発生した爆心地から半径20㎞以内の全ての物体が消し飛んだ事件や、あまり話題に上がっていないが青白い光と共に一夜にして村の作物が焼失、一気に村を廃村まで追い込んだ事件など、
この世界に今なお起こり続ける怪事件、その謎を自分で解き明かしたいと思っている。
そのための第一歩を今夜、僕は踏み出すこととなる。
では、僕がなにをすべきか、それはひとりかくれんぼである。
ひとりかくれんぼとは、自分で自分に呪いをかける方法で、比較的コストもかからないことから怪事件解明のために必要な怪異になれておくという重要なプロセスを果たすことができる。
手順は簡単、まずは下準備として、
ぬいぐるみの綿を全抜き、代わりに米を詰める
自分の爪を切り、かけらを入れて縫う(己の血や髪の毛を入れた人もいた。効果が強くなったそうだ。)
縫い終わったらそのまま糸をぬいぐるみに巻付け、ある程度巻いたらくくる
風呂桶に水を張る
隠れる場所に塩水を用意しておく
そこまで完了したら次は、
ぬいぐるみに名前をつける(自分の名前以外なら何でも可)
3時になったら、『最初の鬼は○○(自分の名前)だから』とぬいぐるみに向って3回言う
風呂場に行き、ぬいぐるみを風呂桶に入れる
部屋に戻り、家中の明かりを消して、テレビをつける
目をつぶり10数えたら、用意した刃物を持って風呂場に行く
ぬいぐるみのとこへ来たら、『○○(ぬいぐるみの名前)見つけた』と言ってぬいぐるみを刺す
『次は○○(ぬいぐるみ)が鬼』と言いながら置く
置いたらすぐに逃げて隠れる
これがひとりかくれんぼの手順だ。
ぬいぐるみが無かったので子供机にあったディルドにフェルトで腕をひっつける。名前は「めんま」にした。
全ての準備が終わり、包丁でめんまの睾丸部分を刺し、声高く叫ぶ。
「メンマみーーーつけた!!!」
まずいことになった。僕は今押し入れの中で体を縮まらせている。
めんまを包丁で刺し、押し入れに隠れて早一時間、僕はかつてのセックスパートナーに殺されそうになっていた。
異変を感じたのはかくれんぼ開始から10分後だった。
ことん、ことん、と右の睾丸、左の睾丸のバランスを絶妙にとりつつ歩く音がした。
その時点でもうパニック。怪事件を解決しようと息巻いていた僕はどこにもおらず、ただディルドに恐れおののき、押し入れに引きこもる情けない男の姿しかなかった。
すーー。と、ふすまの開く音がする。まずい、部屋に入ってきた。押し入れが見つかるのは時間の問題だろう。
ことん、ことんと、めんまが僕のいる押し入れに近づいてくる。
すーーー。と、ゆっくり、ゆっくり押し入れの襖が開く。僕がそちらへと目をやると、たらんと垂れ下がったフェルトの腕でしっかり包丁を握っためんまの、、
その後ろに一人の男が立っていた。
人の家にも関わらず腕を組み偉そうに立つ彼は、英語教師でヘビースモーカー、たった今余罪に不法侵入が追加されたばかりの寺生まれ、桶狭間宗次郎ことざーさんその人だった。
「破ぁっ!」
青白い光を放つ腕をめんまへと振り下ろす。
その光はめんまを蒸発させ、その他の一切合切を巻き込まず、消えていった。
めんまが消えたことに安堵していた僕だが、あることに気づいた。
「物体を高熱で焼く青白い光……?」
どこかで聞いたフレーズにくびをかしげる。
確か、最近の怪事件ににたような目撃情報が…
「…っ!まさかっ!」
ざーさんの方を振り返る。彼は僕に無感情な目を向けている。
「お前が今までの事件の真はん「消えろ糞餓鬼!!」
僕が真相にたどり着いたその瞬間、ざーさんの青白く光る腕から繰り出されたチョップが僕の体を焼き切る。それだけに留まらず、ざーさんの放ったチョップの波動は人が認識できない薄さにまで圧縮され、勢いそのままに地面を穿った。
彼の放ったチョップはマントルにまで届き、それを刺激。結果として清泉が住んでいた地域一体にマントルが饒舌に火を吹き上げて、
周囲にある全てのものを燃やし尽くした。
その様子を天界から見下ろしていた僕はこう呟いた。
「寺生まれってやっぱりすごい。」
突然の休校で暇になってしまった僕は今、とあることに熱意を燃やしていた。それはなにかというと、怪事件の解明である。
先日日本で同時多発的に発生した爆心地から半径20㎞以内の全ての物体が消し飛んだ事件や、あまり話題に上がっていないが青白い光と共に一夜にして村の作物が焼失、一気に村を廃村まで追い込んだ事件など、
この世界に今なお起こり続ける怪事件、その謎を自分で解き明かしたいと思っている。
そのための第一歩を今夜、僕は踏み出すこととなる。
では、僕がなにをすべきか、それはひとりかくれんぼである。
ひとりかくれんぼとは、自分で自分に呪いをかける方法で、比較的コストもかからないことから怪事件解明のために必要な怪異になれておくという重要なプロセスを果たすことができる。
手順は簡単、まずは下準備として、
ぬいぐるみの綿を全抜き、代わりに米を詰める
自分の爪を切り、かけらを入れて縫う(己の血や髪の毛を入れた人もいた。効果が強くなったそうだ。)
縫い終わったらそのまま糸をぬいぐるみに巻付け、ある程度巻いたらくくる
風呂桶に水を張る
隠れる場所に塩水を用意しておく
そこまで完了したら次は、
ぬいぐるみに名前をつける(自分の名前以外なら何でも可)
3時になったら、『最初の鬼は○○(自分の名前)だから』とぬいぐるみに向って3回言う
風呂場に行き、ぬいぐるみを風呂桶に入れる
部屋に戻り、家中の明かりを消して、テレビをつける
目をつぶり10数えたら、用意した刃物を持って風呂場に行く
ぬいぐるみのとこへ来たら、『○○(ぬいぐるみの名前)見つけた』と言ってぬいぐるみを刺す
『次は○○(ぬいぐるみ)が鬼』と言いながら置く
置いたらすぐに逃げて隠れる
これがひとりかくれんぼの手順だ。
ぬいぐるみが無かったので子供机にあったディルドにフェルトで腕をひっつける。名前は「めんま」にした。
全ての準備が終わり、包丁でめんまの睾丸部分を刺し、声高く叫ぶ。
「メンマみーーーつけた!!!」
まずいことになった。僕は今押し入れの中で体を縮まらせている。
めんまを包丁で刺し、押し入れに隠れて早一時間、僕はかつてのセックスパートナーに殺されそうになっていた。
異変を感じたのはかくれんぼ開始から10分後だった。
ことん、ことん、と右の睾丸、左の睾丸のバランスを絶妙にとりつつ歩く音がした。
その時点でもうパニック。怪事件を解決しようと息巻いていた僕はどこにもおらず、ただディルドに恐れおののき、押し入れに引きこもる情けない男の姿しかなかった。
すーー。と、ふすまの開く音がする。まずい、部屋に入ってきた。押し入れが見つかるのは時間の問題だろう。
ことん、ことんと、めんまが僕のいる押し入れに近づいてくる。
すーーー。と、ゆっくり、ゆっくり押し入れの襖が開く。僕がそちらへと目をやると、たらんと垂れ下がったフェルトの腕でしっかり包丁を握っためんまの、、
その後ろに一人の男が立っていた。
人の家にも関わらず腕を組み偉そうに立つ彼は、英語教師でヘビースモーカー、たった今余罪に不法侵入が追加されたばかりの寺生まれ、桶狭間宗次郎ことざーさんその人だった。
「破ぁっ!」
青白い光を放つ腕をめんまへと振り下ろす。
その光はめんまを蒸発させ、その他の一切合切を巻き込まず、消えていった。
めんまが消えたことに安堵していた僕だが、あることに気づいた。
「物体を高熱で焼く青白い光……?」
どこかで聞いたフレーズにくびをかしげる。
確か、最近の怪事件ににたような目撃情報が…
「…っ!まさかっ!」
ざーさんの方を振り返る。彼は僕に無感情な目を向けている。
「お前が今までの事件の真はん「消えろ糞餓鬼!!」
僕が真相にたどり着いたその瞬間、ざーさんの青白く光る腕から繰り出されたチョップが僕の体を焼き切る。それだけに留まらず、ざーさんの放ったチョップの波動は人が認識できない薄さにまで圧縮され、勢いそのままに地面を穿った。
彼の放ったチョップはマントルにまで届き、それを刺激。結果として清泉が住んでいた地域一体にマントルが饒舌に火を吹き上げて、
周囲にある全てのものを燃やし尽くした。
その様子を天界から見下ろしていた僕はこう呟いた。
「寺生まれってやっぱりすごい。」
コメント
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吉川瑠奈
ざーさんだいしゅき