悪人ベルト
5話
「もっ、もう無理...」
「ご主人様は本当に体力がないんだすね」
 あまりのしんどさに深緑色の草の上に大の字で寝転ぶ
「もう下りて人がいるところに行こう、こんな山道もう登りたくないし下りて方がいいに決まってる!」
 そう叫んで少し経った後、横の薮でガザカサと音を立て、薮の中から身長120センチくらいで緑色の人型の魔物が剣のようなもの「うがぁっ」っという掛け声とともにを振りかぶってきた。
「はっ?!」
 たまたま上半身を起きあげたため直撃はしなかったが少し頬を掠め赤い雫が頬から垂れ落ちた。
 18年間生きた来たがこんな明確な殺意を見に受けたことがないため軽いパニックになった。
「ご主人様!落ち着くだす!」
 ベルトの声で我に返り魔物と距離を開けた。
 「おい!どうすればいい?!」
「あいつと戦うだす!そしたら経験値も入って武器も今よりいい武器を使えるだす!」
「いやいや!むりむりむりむり、かたつむり!あんな奴にどう対抗すればいいんだよ!」
「そんな冗談言えるくらい余裕があるなら大丈夫だす!」
「本当に無理だって!めっちゃ怖いやんあいつ!今だってこっちにジリジリ近寄ってきてるよ?!」
 魔物が一歩近寄ってくるたびにオレも一歩後ずさる。それを何度か繰り返していた次の瞬間、走って追いかけてきた。
「ほらあいつやばいって!追いかけてきてんじゃん!」
「うがぁっ」
「しかもなんか唸り声見たいなのあげてるし!きもっ!もう逃げるぞ!」
 
「それが良いだすね。こんなビビリのご主人様なんてちょっと残念だす」
 ヤレヤレと言うように吐き捨てられる。
「うるせぇ!オレのコマンドは命大事になんだよ!」
「はいはい、わかっただすよ」 
 どうでも良いよっといった感じでベルトが言う。
 下に向かって走っていると後ろから追ってくる魔物を振り切ったようで安堵し木の後ろあたりで座った。
「はぁっ...はぁっ...」
「ゴブリン相手にビビリすぎだすよ」
「だ、だってよ...あんな殺意向けられたことなんて、なかったからさ...びびったんだよ」
 
 あれがゴブリンかと思い少し前に見た騎士が恥辱的なことをされる同人誌を思い出したがすぐ先ほどの殺意を思い出し身震いする。
「仕方ないんだすかね?」
 ため息混じりにベルトが呟くと会話が終わりあたりは鳥のさえずりだけが辺りに響いた。
 10分くらい経っただろうか、息も落ち着き山から下ろうと思い立ち上がりふらつく足で山を降りた。
「ここらに村とかあるかな?」
「んー、ここらの地形はイマイチわかんないだす。」
「わかった、ならあっちに歩いてみよう」
  そう適当な方角に指を指した。
「出発しんこー!」
「子供みたいだすね」
「そんなわけねぇわ、お前は親かよ」
 そんな軽いやりとりをベルトと交わしながらその方角に歩いていった。
 
「ご主人様は本当に体力がないんだすね」
 あまりのしんどさに深緑色の草の上に大の字で寝転ぶ
「もう下りて人がいるところに行こう、こんな山道もう登りたくないし下りて方がいいに決まってる!」
 そう叫んで少し経った後、横の薮でガザカサと音を立て、薮の中から身長120センチくらいで緑色の人型の魔物が剣のようなもの「うがぁっ」っという掛け声とともにを振りかぶってきた。
「はっ?!」
 たまたま上半身を起きあげたため直撃はしなかったが少し頬を掠め赤い雫が頬から垂れ落ちた。
 18年間生きた来たがこんな明確な殺意を見に受けたことがないため軽いパニックになった。
「ご主人様!落ち着くだす!」
 ベルトの声で我に返り魔物と距離を開けた。
 「おい!どうすればいい?!」
「あいつと戦うだす!そしたら経験値も入って武器も今よりいい武器を使えるだす!」
「いやいや!むりむりむりむり、かたつむり!あんな奴にどう対抗すればいいんだよ!」
「そんな冗談言えるくらい余裕があるなら大丈夫だす!」
「本当に無理だって!めっちゃ怖いやんあいつ!今だってこっちにジリジリ近寄ってきてるよ?!」
 魔物が一歩近寄ってくるたびにオレも一歩後ずさる。それを何度か繰り返していた次の瞬間、走って追いかけてきた。
「ほらあいつやばいって!追いかけてきてんじゃん!」
「うがぁっ」
「しかもなんか唸り声見たいなのあげてるし!きもっ!もう逃げるぞ!」
 
「それが良いだすね。こんなビビリのご主人様なんてちょっと残念だす」
 ヤレヤレと言うように吐き捨てられる。
「うるせぇ!オレのコマンドは命大事になんだよ!」
「はいはい、わかっただすよ」 
 どうでも良いよっといった感じでベルトが言う。
 下に向かって走っていると後ろから追ってくる魔物を振り切ったようで安堵し木の後ろあたりで座った。
「はぁっ...はぁっ...」
「ゴブリン相手にビビリすぎだすよ」
「だ、だってよ...あんな殺意向けられたことなんて、なかったからさ...びびったんだよ」
 
 あれがゴブリンかと思い少し前に見た騎士が恥辱的なことをされる同人誌を思い出したがすぐ先ほどの殺意を思い出し身震いする。
「仕方ないんだすかね?」
 ため息混じりにベルトが呟くと会話が終わりあたりは鳥のさえずりだけが辺りに響いた。
 10分くらい経っただろうか、息も落ち着き山から下ろうと思い立ち上がりふらつく足で山を降りた。
「ここらに村とかあるかな?」
「んー、ここらの地形はイマイチわかんないだす。」
「わかった、ならあっちに歩いてみよう」
  そう適当な方角に指を指した。
「出発しんこー!」
「子供みたいだすね」
「そんなわけねぇわ、お前は親かよ」
 そんな軽いやりとりをベルトと交わしながらその方角に歩いていった。
 
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コメント
オナ禁マッスル
冗談のセンスが無さすぎる