青篝の作詞集

青篝

『雨列車』

雨が降る夜 響く子どもの痛む声
母が腕に抱き 辺りは悲しみに包まれる

降り注ぐ雨の音に
微かな祈りを捧げれば
列車は走り出す

揺れて揺れて空に運んだ
悲しみを超えて彼方まで
雨をレールにどこまでも
届け届け儚き想い
誰も死なせてはダメだから
雨をレールに走り出せ


陽が沈む頃 響く火薬の鳴き声が
雨が降るように 花火に託して空を見る

応えない空を仰ぎ
静かな星空見上げても
列車は走らない

眠る眠る頬の白い子
どうか安らかにお眠りよ
いつか癒しの雨となれ
流せ流せ熱い涙を
子どもを幸せを願って
いつか人は雨となる


祈り願え安寧の日を
たとえ戦火が続いても
武器を捨てて祈り続けろ

空が霞み涙を流す
人の不幸ごと飲み込んで
そして列車は走り出す
走れ走れ僕らの希望
雨を全身に浴びながら
雨をレールにどこまでも

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