万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?
良い感じに変わった
二回戦、クレア姉さんの衝撃的な一回戦の戦いを見ていたから杖で殴りかかって来ると相手は身構えていた。
しかしクレア姉さんはそれを読んでいたかのようにウォーターボールの詠唱を開始する。
相手がクレア姉さんの一回戦とは全く違う攻撃方法に反応が遅れながらも、ファイヤーボールを上手く相殺できるファイヤーボールの詠唱を始めて何とか直撃を回避する事に成功した。
でも、その行動すらクレア姉さんは予想出来ていたらしく、我前からそう遠くない距離でウォーターボールとファイヤーボールがぶつかり合った事で視覚が塞がった瞬間を利用し、身体強化のアビリティを使いその場から移動。
そして・・・・・・背後に回り込んで杖を下から振り上げて股間を叩き付けた。
相手の男の子は振り返る間もなく自身の息子を思いっきり叩き付けられたため反射的に両手で睾丸を抑えてしまう。
相手が止まった隙に首に手をかけ、足を払って転ばす。
綺麗に転ばされた男の子は地面にぶつかった頭や尻も痛かった筈だが、それでも自身の息子から手を放す事は出来ず、魔力を纏った杖の先端を突きつけられる。
ここからの逆転は不可能だと解った男の子は降参を宣言する。
戦い方としては申し分無かった筈。ただ、クレア姉さんが男子の股間を思いっきり叩き上げた瞬間、観戦しているお父さん方やその男の子たちが一斉に股間を抑えたのが印象的な光景だったな。
戦いが解る奥様方や女性の騎士の方たちはクレア姉さんに拍手を送っていたのを見た時は思わず苦笑いになってしまった。
セルシアとその婚約者の優男君も難無く二回戦を突破した。
それで、開始前から一番気になっていたアリクとリオウスが戦う二回戦なんだけど・・・・・・内容が予想外なものだった。
結果としてはリオウスの勝ち。
けど、戦い方が昨日俺が行ったものと同じく試合開始の合図と同時に怒号とも聞き取れる声を上げ、身体強化のアビリティを使って一気に距離を潰して剣を横に薙ぎ払う。
その際にわざと剣の腹で防御させる。
アリクも昨日のリオウス同様に気後れしてしまい攻撃の対応に遅れて吹き飛ばされてしまう。
最後は首元に剣先を突きつけられ否応にも敗北を感じさせられていた。
直ぐには自分がどうやって倒されたのか理解出来ない様子だったが、理解した途端に物凄い勢いで顔が歪み、リオウスに向かって何かを言おうとしていた。
ただ、今周りにどういった人達が見ているのか即座に理解したようで寸でのところで思いとどまったようだ。
入り口へ戻る際のアリク表情を見ると今にも額から角が生えてくるのではと思えるほど怒りに震えていた。
そんなアリクとは対照的に、圧勝したリオウスの表情は思っていたのと違うといった表情を戦いが終わった瞬間、表に出していた。
もしかしてアリクが俺の兄だから俺よりも強いと思っていたのかもしれないな。
確かに二歳も離れているんだからそう思っても不思議ではないか。
にしても・・・・・・良い表情になっていたな、リオウスの奴。
昨日二回目に戦った時の表情も真剣だったが、相手を確実に倒すって闘争心むき出しの表情だった。
あれを見た同年代の女子は普段とのギャップにコロッと惚れてしまうんじゃないか?
「ひとまず、アリクが負けたショックで沈んでしまう事は無さそうだな」
「ラガス坊ちゃまはアリク様の事が心配だったのですか?」
「意外そうな顔でこっちを見るな」
まぁ、普段の態度を見ていればそう感じるのも当たり前か。
「別に心配って訳じゃないんだが、引き込まれたら自然と家の空気が重くなる気がしてな」
そうなってしまったら父さんや母さんは普通に心配するだろうからな。
このまま終わってたまるかって思っているぐらいがあいつには丁度良い。
しかしクレア姉さんはそれを読んでいたかのようにウォーターボールの詠唱を開始する。
相手がクレア姉さんの一回戦とは全く違う攻撃方法に反応が遅れながらも、ファイヤーボールを上手く相殺できるファイヤーボールの詠唱を始めて何とか直撃を回避する事に成功した。
でも、その行動すらクレア姉さんは予想出来ていたらしく、我前からそう遠くない距離でウォーターボールとファイヤーボールがぶつかり合った事で視覚が塞がった瞬間を利用し、身体強化のアビリティを使いその場から移動。
そして・・・・・・背後に回り込んで杖を下から振り上げて股間を叩き付けた。
相手の男の子は振り返る間もなく自身の息子を思いっきり叩き付けられたため反射的に両手で睾丸を抑えてしまう。
相手が止まった隙に首に手をかけ、足を払って転ばす。
綺麗に転ばされた男の子は地面にぶつかった頭や尻も痛かった筈だが、それでも自身の息子から手を放す事は出来ず、魔力を纏った杖の先端を突きつけられる。
ここからの逆転は不可能だと解った男の子は降参を宣言する。
戦い方としては申し分無かった筈。ただ、クレア姉さんが男子の股間を思いっきり叩き上げた瞬間、観戦しているお父さん方やその男の子たちが一斉に股間を抑えたのが印象的な光景だったな。
戦いが解る奥様方や女性の騎士の方たちはクレア姉さんに拍手を送っていたのを見た時は思わず苦笑いになってしまった。
セルシアとその婚約者の優男君も難無く二回戦を突破した。
それで、開始前から一番気になっていたアリクとリオウスが戦う二回戦なんだけど・・・・・・内容が予想外なものだった。
結果としてはリオウスの勝ち。
けど、戦い方が昨日俺が行ったものと同じく試合開始の合図と同時に怒号とも聞き取れる声を上げ、身体強化のアビリティを使って一気に距離を潰して剣を横に薙ぎ払う。
その際にわざと剣の腹で防御させる。
アリクも昨日のリオウス同様に気後れしてしまい攻撃の対応に遅れて吹き飛ばされてしまう。
最後は首元に剣先を突きつけられ否応にも敗北を感じさせられていた。
直ぐには自分がどうやって倒されたのか理解出来ない様子だったが、理解した途端に物凄い勢いで顔が歪み、リオウスに向かって何かを言おうとしていた。
ただ、今周りにどういった人達が見ているのか即座に理解したようで寸でのところで思いとどまったようだ。
入り口へ戻る際のアリク表情を見ると今にも額から角が生えてくるのではと思えるほど怒りに震えていた。
そんなアリクとは対照的に、圧勝したリオウスの表情は思っていたのと違うといった表情を戦いが終わった瞬間、表に出していた。
もしかしてアリクが俺の兄だから俺よりも強いと思っていたのかもしれないな。
確かに二歳も離れているんだからそう思っても不思議ではないか。
にしても・・・・・・良い表情になっていたな、リオウスの奴。
昨日二回目に戦った時の表情も真剣だったが、相手を確実に倒すって闘争心むき出しの表情だった。
あれを見た同年代の女子は普段とのギャップにコロッと惚れてしまうんじゃないか?
「ひとまず、アリクが負けたショックで沈んでしまう事は無さそうだな」
「ラガス坊ちゃまはアリク様の事が心配だったのですか?」
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まぁ、普段の態度を見ていればそう感じるのも当たり前か。
「別に心配って訳じゃないんだが、引き込まれたら自然と家の空気が重くなる気がしてな」
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