豚になりたかった俺は...

オナ禁マッスル

23話

ムネヒトに次は何属性がいいか聞かれ悩んでいた一輝は悩み抜いた挙句、無属性ってかっこいいなと思い、

「俺、無属性がいいっす」

と言うも

「無属性のイメージなんて出来るんか?」

とあしらわれる。

「なら無難なのでいいので早くしてくださいよ」

「なら土属性にでもするか」

「いいっすね!」

ムネヒトの提案に不貞腐れていた一輝は機嫌を取り戻し、ワクワクしていた。

「土属性の特訓ならここしかないやろ!」

ムネヒトがそう言うとスモーキングルームが再び変化し学校のグラウンドのような場所に変化した。

「ここで何するんですか?
こんな場所じゃ土のイメージなんて出来ませんよ?」

「今回は簡単やで。
足にグラウンドの砂をかけまくって足を固めるんや。
かつてこうすることで土属性の力を得た男がいるという伝説があるんや。」

「そんな汚い話が伝説になってるんですね...」

「ええからはよやれや」

ムネヒトに急かされて足に砂をかけ始める一輝。

しばらくしてムネヒトが結構離れた場所でタバコを吸い出したのが見えたので

「こんな汚い伝説信じるとかあの人も結構バカなんだな」

と言っていると

直前まで離れていたはずのムネヒトが自身の後ろにいた。

やばい!と思ったがムネヒトは何も言わない。

その事により恐怖心を煽られた一輝は猛スピードで足に砂をかけ始める。

両足が砂で完全に固められたのを確認したムネヒトに

「今なら土属性のケマリが使えるはずや」

と言われた一輝は土の玉が生成されるのをイメージする。

すると、本当に土属性の玉が生成される。

生成された玉は一輝の足を覆う砂を吸収し更に大きくなる。

「土遁!土だるま!」

無意識に一輝がそう言い放つと共に玉を蹴り飛ばす。

すると、グラウンド一体の砂を吸収し、どんどん玉が大きくなっていく。

玉の大きさが一輝の10倍を超えたところで限界が来たのかそれ以上砂を吸収はせずムネヒトに向かって凄い勢いで転がっていった。

あまりの大きさにムネヒトも少し驚いた様子を見せたが、咄嗟に煙で大きな手を作り

「スモーキング・ハンド!」

と叫び玉を止める。

「そんなことも出来るんですね」

「巨大な敵と戦うことがあるかもしれんし一応練習だけしといたんやけどこれを使わせるとは中々やるやないか」

珍しく褒められて一輝はご満悦なのだった。


次回、一輝が覚える新たな技は!?

ぜってぇ見てくれよな

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