豚になりたかった俺は...
過去編その❸
アキラの里から呑気に歩いて逃げていくムネヒト。
アキラの里を監視している革命軍たちにはその様子からオーク軍の戦士だと思われたのかに 襲われてしまう。
突如襲われたにも関わらず驚く様子も見せず呑気に欠伸をするムネヒト。
その様子が気に食わないのか激昴した革命軍の戦士たちが本気でムネヒトをぶん殴る。
しかし、殴られたムネヒトの体はフワッと消え、勢いよく地に体を打ち付けてしまった。
不思議そうにその様子を見ていた仲間達はそのムネヒトが煙によって作られた偽物だと気付き、本物のムネヒトがどこから襲ってくるのか分からないので気を引き締め構えをとる。
しかし、ムネヒトは体を打ち付けてしまった戦士の上に座りボーッとしたまま動かなかった。
偽物に警戒してしばらく動かなかった革命軍達だが、ムネヒトが戦士に座り込んで10分ほど経ったあとはしびれを切らしたのか一気にムネヒトに襲い掛かる。
しかし、その時革命軍の戦士たちの体を煙が取り囲み、捕らえられてしまった。
そして、ムネヒトが
「お前らもオークの仲間なんか?」
と聞くと、
「違う!我らは革命軍。オーク共を殲滅するために結束した正義の戦士だ」
と答えた。
「殲滅するって何しよんや?」
「貴様のような怪しい奴に教える義理はない!」
「教えんとこいつ殺すぞ」
そう言ってムネヒトは自分が座っている戦士の首の周りに煙を漂わせる。
怪しいヤツに情報を与えたくないが貴重な仲間を殺させるわけにはいかない...と葛藤する革命軍の戦士。
しばらく迷った様子を見せたがムネヒトがイラついた様子を見せると
「分かった、話そう。だからそいつを解放しろ」
「ええぞ」
そう言うとムネヒトは戦士の周りから煙を消し、戦士から離れ立ち上がった。
「はよ話せ」
「我ら革命軍は最初はオーク達に仲間を捕らえられてしまった者たちで集い、ひっそり生活していた。
しかし、元々オーク共に色々略奪されてしまっていた我らは少しずつ貯蓄も尽き、不作が続いた結果、オーク共を殲滅する以外に選択肢が無くなってしまった。
戦闘力のある者はそんなに多かった訳では無いが、オーガ族の唯一の生き残りが革命を起こすと知り、我らの元に現れて来てくれ、戦士を鍛え上げてくれた。
今はオーク共の動きを探り、チャンスを狙うため我らのような戦士がアキラの里付近を監視しているのだ」
「長いのう。でもだいたい分かったわ。
わしも暇やしその革命とやらに協力させてくれんか?」
「貴様のようなヤバい奴を戦闘に参加させたら、何が起こるか分からないからダメだ!」
「戦闘なんかめんどそうやし行かんで。
ワシが手伝いたいのはあくまで財政面や」
「財政面?」
「そのままやったら革命起こす前に自滅してしまうやろ?
わしが何とかしたるわ」
そう言うとムネヒトは手の中に煙を集めタバコを作り出した。
しかし、戦士たちはそれが何かを知らないようで
「なんだそれは?」
「タバコ知らんのか?」
「タバコだと?薬か何かか?」
「これは神が我らに与えてくださった素敵なものや。
わしはこれがないと生きていけんわ」
「それと革命とどう関係あるのだ?」
「これを何個も作って売れば金になるやろ」
「そんな怪しい物を買うやつがいると思うのか?」
「1人でも買わせればあとは無限に売れるはずや」
「そうか...」
と言って悩む様子を見せる革命軍の戦士の前でムネヒトは取り出したタバコを吸い出した。
そして、ムネヒトの快楽を貪るような姿を見た革命軍の戦士はこれなら本当に売れそうだ!と思い、
「少し怪しいがそのタバコと言うやつは確かに金になりそうだ。
財政面だけなら協力して欲しい」
と革命軍の戦士が言うとムネヒトはニッコリとしながらタバコを貪るように吸い尽くすのだった。
次回、タバコにより救われる革命軍。
ぜってぇ見てくれよな
アキラの里を監視している革命軍たちにはその様子からオーク軍の戦士だと思われたのかに 襲われてしまう。
突如襲われたにも関わらず驚く様子も見せず呑気に欠伸をするムネヒト。
その様子が気に食わないのか激昴した革命軍の戦士たちが本気でムネヒトをぶん殴る。
しかし、殴られたムネヒトの体はフワッと消え、勢いよく地に体を打ち付けてしまった。
不思議そうにその様子を見ていた仲間達はそのムネヒトが煙によって作られた偽物だと気付き、本物のムネヒトがどこから襲ってくるのか分からないので気を引き締め構えをとる。
しかし、ムネヒトは体を打ち付けてしまった戦士の上に座りボーッとしたまま動かなかった。
偽物に警戒してしばらく動かなかった革命軍達だが、ムネヒトが戦士に座り込んで10分ほど経ったあとはしびれを切らしたのか一気にムネヒトに襲い掛かる。
しかし、その時革命軍の戦士たちの体を煙が取り囲み、捕らえられてしまった。
そして、ムネヒトが
「お前らもオークの仲間なんか?」
と聞くと、
「違う!我らは革命軍。オーク共を殲滅するために結束した正義の戦士だ」
と答えた。
「殲滅するって何しよんや?」
「貴様のような怪しい奴に教える義理はない!」
「教えんとこいつ殺すぞ」
そう言ってムネヒトは自分が座っている戦士の首の周りに煙を漂わせる。
怪しいヤツに情報を与えたくないが貴重な仲間を殺させるわけにはいかない...と葛藤する革命軍の戦士。
しばらく迷った様子を見せたがムネヒトがイラついた様子を見せると
「分かった、話そう。だからそいつを解放しろ」
「ええぞ」
そう言うとムネヒトは戦士の周りから煙を消し、戦士から離れ立ち上がった。
「はよ話せ」
「我ら革命軍は最初はオーク達に仲間を捕らえられてしまった者たちで集い、ひっそり生活していた。
しかし、元々オーク共に色々略奪されてしまっていた我らは少しずつ貯蓄も尽き、不作が続いた結果、オーク共を殲滅する以外に選択肢が無くなってしまった。
戦闘力のある者はそんなに多かった訳では無いが、オーガ族の唯一の生き残りが革命を起こすと知り、我らの元に現れて来てくれ、戦士を鍛え上げてくれた。
今はオーク共の動きを探り、チャンスを狙うため我らのような戦士がアキラの里付近を監視しているのだ」
「長いのう。でもだいたい分かったわ。
わしも暇やしその革命とやらに協力させてくれんか?」
「貴様のようなヤバい奴を戦闘に参加させたら、何が起こるか分からないからダメだ!」
「戦闘なんかめんどそうやし行かんで。
ワシが手伝いたいのはあくまで財政面や」
「財政面?」
「そのままやったら革命起こす前に自滅してしまうやろ?
わしが何とかしたるわ」
そう言うとムネヒトは手の中に煙を集めタバコを作り出した。
しかし、戦士たちはそれが何かを知らないようで
「なんだそれは?」
「タバコ知らんのか?」
「タバコだと?薬か何かか?」
「これは神が我らに与えてくださった素敵なものや。
わしはこれがないと生きていけんわ」
「それと革命とどう関係あるのだ?」
「これを何個も作って売れば金になるやろ」
「そんな怪しい物を買うやつがいると思うのか?」
「1人でも買わせればあとは無限に売れるはずや」
「そうか...」
と言って悩む様子を見せる革命軍の戦士の前でムネヒトは取り出したタバコを吸い出した。
そして、ムネヒトの快楽を貪るような姿を見た革命軍の戦士はこれなら本当に売れそうだ!と思い、
「少し怪しいがそのタバコと言うやつは確かに金になりそうだ。
財政面だけなら協力して欲しい」
と革命軍の戦士が言うとムネヒトはニッコリとしながらタバコを貪るように吸い尽くすのだった。
次回、タバコにより救われる革命軍。
ぜってぇ見てくれよな
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コメント
吉川ルナ
ほんとにタバコが好きなんだね