豚になりたかった俺は...
16話 今にも呑み込まれそうな闇の中で
ムネヒトが作り出した闇の中でダークネス一輝と戦うことになった俺。
接戦の末ダークネス一輝を倒すことが出来た一輝だったが新たなダークネス一輝が現れる。
「俺と戦え...」
「またそれかよ...」と言いながらもレストを使い、回復を狙う一輝。
しかし、レストの発動条件に気づいていない一輝は回復が出来ない。
仕方が無いのでさっきの戦いの疲れを残したまま次のダークネス一輝との戦いに備える。
何とかこのダークネス一輝を倒したものの、休む間もなく再びダークネス一輝が現れる。
10体程のダークネス一輝を倒した後だろうか、次は一気に30体ほどのダークネス一輝が現れる。
この30体のダークネス一輝たちは今までの奴たちとは違い、自我を持っているのか一体一体別のセリフを吐いている
「腹が出てる」
「大雑把」
「悪口が多い」
「自分に甘い」
「努力が嫌い」
「流されやすい」
「ナルシスト」
「自己中」
「うるさい」
「女好き」
「暴力的」
「ドM」
ダークネス一輝たちが言っているのは俺が普段気にしている欠点だった。
俺が自分の欠点を言われた動揺で戦いに集中出来ないでいても、ダークネス一輝たちには関係ないようで何度も攻撃してくる。
ウルージによる吸収、そしてオークの圧倒的な耐久力を超えたダメージを受けてしまい、遂に倒れてしまう俺。
精神ダメージと肉体ダメージにより完璧に弱ってしまった俺。
ダークネス一輝の精神攻撃によって闇に覆われる俺の精神。
「所詮俺はゴミ人間なんだ」
と、俺が闇に呑み込まれそうになっていると俺の心の中でゲラゲラ笑っている1人の男がいた。
「こんな闇の中で何を笑っているんだ?」と俺が尋ねると
「今が闇なんだ。これからは光になるしかないだろう。」
「永遠に闇かもしれないんだぞ?」
「確かにそうかもしれない。だが、光を信じることが大切なんだよ」
「なぜそんなに光を信じることが出来るんだ?」
「そうだな...私は『今』だけを求めてはいない。『今』だけを求めていると、人は近道をしたがるものだ...近道した時輝く未来を失うかもしれない。やる気も次第に失せていく」
「大切なのは『未来を信じる意思』だと思っている。信じるという意思さえあれば、たとえ今は闇に呑み込まれていたとしても、いつかは光になるだろう?信じる光の力がある訳だからな...違うかい?」
「羨ましいな...以前俺は光を信じていた...。かつてあんたのような『意思』を抱いていたこともあった...でもだめにしちまった...俺って人間はな...くだらない男さ、自分の心の醜悪さのせいで光を信じることも出来なくなってしまった。いつだってこの醜悪な心のせいで...」
「そんなことは無いよ...一輝」
「え?...」
「みんなお前の醜悪な部分も知った上でお前が好きだったんだ...
 お前のその心の中は決して醜い闇なんかではないのさ...一輝」
「お前は...ロウ・タンケ...?」
「醜い部分をも受け入れて光を作れ、一輝」
そう言うと俺の精神内のロウ・タンケは消えていった。
その言葉を聞いた俺は自分の心を見つめ直すことにした。
そして、俺は自分の腹が出てて、大雑把で、悪口が多くて、自分に甘くて、努力が嫌いで、流されやすくて、ナルシストで、自己中で、うるさくて、女好きで、暴力的で、ドMな部分を受け入れた。
その時、心の中の闇は晴れ、綺麗な光に心が包まれた。
その時、俺は体も光を放ち、先程までのダメージを全て吹き飛ばし、立ち上がった。
そして、俺は
「ドMだったり、弱いところ全てを含めて、俺菊池一輝なんだ!」と言うと俺の体から放たれる光の力がさらに強くなり、ムネヒトが作りだした闇を打ち払い、ダークネス一輝を全て消し去った。
それを見たムネヒトは
「破ったか、第2の殻を」と言う。
接戦の末ダークネス一輝を倒すことが出来た一輝だったが新たなダークネス一輝が現れる。
「俺と戦え...」
「またそれかよ...」と言いながらもレストを使い、回復を狙う一輝。
しかし、レストの発動条件に気づいていない一輝は回復が出来ない。
仕方が無いのでさっきの戦いの疲れを残したまま次のダークネス一輝との戦いに備える。
何とかこのダークネス一輝を倒したものの、休む間もなく再びダークネス一輝が現れる。
10体程のダークネス一輝を倒した後だろうか、次は一気に30体ほどのダークネス一輝が現れる。
この30体のダークネス一輝たちは今までの奴たちとは違い、自我を持っているのか一体一体別のセリフを吐いている
「腹が出てる」
「大雑把」
「悪口が多い」
「自分に甘い」
「努力が嫌い」
「流されやすい」
「ナルシスト」
「自己中」
「うるさい」
「女好き」
「暴力的」
「ドM」
ダークネス一輝たちが言っているのは俺が普段気にしている欠点だった。
俺が自分の欠点を言われた動揺で戦いに集中出来ないでいても、ダークネス一輝たちには関係ないようで何度も攻撃してくる。
ウルージによる吸収、そしてオークの圧倒的な耐久力を超えたダメージを受けてしまい、遂に倒れてしまう俺。
精神ダメージと肉体ダメージにより完璧に弱ってしまった俺。
ダークネス一輝の精神攻撃によって闇に覆われる俺の精神。
「所詮俺はゴミ人間なんだ」
と、俺が闇に呑み込まれそうになっていると俺の心の中でゲラゲラ笑っている1人の男がいた。
「こんな闇の中で何を笑っているんだ?」と俺が尋ねると
「今が闇なんだ。これからは光になるしかないだろう。」
「永遠に闇かもしれないんだぞ?」
「確かにそうかもしれない。だが、光を信じることが大切なんだよ」
「なぜそんなに光を信じることが出来るんだ?」
「そうだな...私は『今』だけを求めてはいない。『今』だけを求めていると、人は近道をしたがるものだ...近道した時輝く未来を失うかもしれない。やる気も次第に失せていく」
「大切なのは『未来を信じる意思』だと思っている。信じるという意思さえあれば、たとえ今は闇に呑み込まれていたとしても、いつかは光になるだろう?信じる光の力がある訳だからな...違うかい?」
「羨ましいな...以前俺は光を信じていた...。かつてあんたのような『意思』を抱いていたこともあった...でもだめにしちまった...俺って人間はな...くだらない男さ、自分の心の醜悪さのせいで光を信じることも出来なくなってしまった。いつだってこの醜悪な心のせいで...」
「そんなことは無いよ...一輝」
「え?...」
「みんなお前の醜悪な部分も知った上でお前が好きだったんだ...
 お前のその心の中は決して醜い闇なんかではないのさ...一輝」
「お前は...ロウ・タンケ...?」
「醜い部分をも受け入れて光を作れ、一輝」
そう言うと俺の精神内のロウ・タンケは消えていった。
その言葉を聞いた俺は自分の心を見つめ直すことにした。
そして、俺は自分の腹が出てて、大雑把で、悪口が多くて、自分に甘くて、努力が嫌いで、流されやすくて、ナルシストで、自己中で、うるさくて、女好きで、暴力的で、ドMな部分を受け入れた。
その時、心の中の闇は晴れ、綺麗な光に心が包まれた。
その時、俺は体も光を放ち、先程までのダメージを全て吹き飛ばし、立ち上がった。
そして、俺は
「ドMだったり、弱いところ全てを含めて、俺菊池一輝なんだ!」と言うと俺の体から放たれる光の力がさらに強くなり、ムネヒトが作りだした闇を打ち払い、ダークネス一輝を全て消し去った。
それを見たムネヒトは
「破ったか、第2の殻を」と言う。
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コメント
吉川瑠奈
ロウ・ケンタで笑った