彼女が花火を嫌いな理由
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彼女が花火を嫌いな理由

  • あらすじ

      中学一年の朝倉太陽は家が隣のひとつ上の倉橋日向とは恋人だった。
      付き合って最初の夏祭りの時に、日向が口にした「花火が嫌い」な理由を繰り返し聞くが「来年」とかわされ続けた。
      付き合って二年目の夏祭り、花火を見上げながら去年と同じ会話を繰り返していたことに笑みが溢れたのは一瞬、続く日向の言葉に驚きを隠せなかった。
      鬼の形相で問い詰めた太陽に日向はポツリと去年の夏休みより少し前の記憶がないことを話し始めた。それは太陽が、彼女へ想いを告げて付き合い始めた頃だった。
      動揺とともに「恋人ではない」と日向についた嘘に安心した様子で胸を撫で下ろす日向に、太陽は付き合う前の幼馴染みと接することを決める。
      そして恋人としての記憶を思い出してもらう為ではなく、ただ純粋に記憶を取り戻してもらう為に思い出の場所に行き、その日を繰り返していく。
     
      最後、惚気て終わる。

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