運任せの晩秋

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運任せの晩秋











十六夜に明るく光る空の下


見上げると満月だった。


暫くの好天で


毎晩明るい夜空だった。


大きな渦の塊が


近づいて来る様で


今夜は見えたり見えなかったり。


そう好天は続かない


この時季の空だから。




闇夜を照らす一つの灯りは


いつも流れる塊に邪魔される。


光りは幸福、


邪魔するのは柵なのか


不運なのか…




運も邪魔され隠れてしまう。


昔から変わらない


この夜空もこの灯りも。


闇を照らすから明るくなる


不運から幸運になる。


闇ばかりだと文句は言わず


光りを探して生きてみる。




幸も不運も


全て素直に受け留めて


昔から変わらない


この夜空の様に。




生きてる限り


闇は決して続かない。


生き続ける事が


自分の運命だから。




明日の運を楽しみに


一畳の床に横になる。


今日と言う日は


もうおやすみ。




窓から明るい夜空が見える


邪魔な塊が逃げた後…


世界の何処かの白夜の様に。




目を閉じて闇の後


目覚めたら


どんな明日になるのかな?











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