創作に役立たない、「映画の感想」

しーとみ@映画ディレッタント

実質ボンドガール 『ドラゴン・タトゥーの女』

巨大悪徳資産家の陰謀を暴こうとして、全てを失ったダニエル・クレイグ。

彼の元に、年老いた資産家から依頼が来る。

一族の孫娘失踪を捜査してくれ、と。

当時16歳だった孫娘が失踪して、40年が経っていた。
もう死んでいるかも知れない。

生死だけでも調べてくれないかと。
悪徳資産家に関わる重大情報と引き換えに、主人公は捜査を開始した。

協力者は、ドラゴンの刺青をしたハッカーの少女。

だが、保護監察を受ける身にあって、金も満足に引き出せない。
監察官の慰みものにまで墜ちてしまった。

しかし、監察官を罠に陥れ、金と身体の自由を勝ち取る。

二人は捜査の過程で、
「聖書に基づいた猟奇殺人を、資産家の孫娘が調べていた」
ことを知る。

二人は一族の妨害をかわし、捜査を続ける。

二時間半の映画なので、オススメするのは難しい。

ただ、絆がテーマの本作は、「ブロマンス」好きなら是非見ていただきたい作品だ。

性欲を満たすだけの不貞なベッドシーンがあるので、ブロマンスとは呼ばないのだろうが。

この二人が理解し合った後のラストが実に辛いのだ。

「ええ……」と。

ダニエルクレイグは一切悪くないのだが、見ていて罪な感じに見えてしまう。

「こんな幸せそうなシーンで、悲しくなる人がいるんだ」
と、複雑な気持ちになってしまう。

この感情は、ぜひとも見た人と共有したいなーと。

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