創作に役立たない、「映画の感想」

しーとみ@映画ディレッタント

銃の軌道は曲げられるか? 『ウォンテッド』

退屈な人生にウンザリしてた主人公は、暗殺者から命を狙われる。
父は暗殺者組織のトップだった。
父を裏切った殺し屋を殺すため、主人公は日常を捨てて己を鍛える。

『キックアス』の原作者が手がけたバカ映画。
ヒロインがアンジェリーナ・ジョリー、メンターがモーガン・フリーマンと豪華キャストだ。負ける気がしない。
吹き替え担当は歌手のDAIGO。

とはいえ、主人公は「退屈」というだけで、実際は女性の同僚と言い関係だったり、そこそこの生活だ。
ただ、慢性的な発作が起きるだけ。
そこ発作が、実は殺しの技術の産物だったと明かされる。

退社した主人公は、気にくわなかった同僚をエルゴノミクスキーボードで顔面を破壊する。このシーンは実に爽快だ。

作中、「銃の弾道をねじ曲げて標的に当てる」という荒技が出てくる。主人公も訓練をする。
この技術を、アメリカのTV番組が実際に検証した。
結果、「カーブはするが、障害物を横にすり抜けて後ろの的に当てる技術は、絶対に不可能」と結論づけた。
「フィクションやからね!」という箔がついたので、これはこれで面白い。

修行を終え、ようやく父の敵を追い詰めたところで、物語はあっと驚く展開を迎える。
ここからの展開が超絶に渋くてクールだ。

殺し屋が表向きで機織り職人であり、機織り用の道具も全部、伏線となっている。
バトル映画の中でも、結構面白い類いではないかと。

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