創作に役立たない、「映画の感想」

しーとみ@映画ディレッタント

花の湯はヴェノムもプレデターも受け入れる 『若おかみは小学生!』

両親を交通事故で亡くし、唯一生き残った主人公の少女。
旅館を営む祖母に引き取られた少女は、女将と幼なじみだった幽霊と出会う。
幽霊たっての希望で、少女は若おかみとして奮闘することに。

今さっき、見てきたばかり。

やはり、客席は子どもばかりだった。
オレ以外にも、評論家っぽいオッサンもおったけど。

本編上映前の予告編も空気を読んだのか、『プリキュア』、『妖怪ウォッチ』、『3Dアニメ版グリンチ』など、子ども向け映画の予告が多かった。

大人向けの予告編は、キムタク主演・東野圭吾原作の『マスカレード・ホテル』と『アニメ版ゴジラ』くらい。

八月に見た『カメラを止めるな!』とかだと、『スマホを落としただけなのに』など、大人向けの映画予告編が多かったけど。

ちなみに、オレは小説講座に通っていて、原作者の令丈ヒロ子先生の授業を受けたことがある。
結構前なので、内容は忘れたが、萌え関連の質問でも丁寧に回答してくださった。

その縁もあって、オレは原作の一巻は読んでいた。
アニメも一話は見ていた。

二時間で原作二〇巻をどうやって表現するのよ、と思っていたが、何の心配もなく話は進んでいった。
劇場アニメ版独自の展開なのかー。

「話の展開の仕方がなんか『マリみて』っぽいなー」と思っていたら、脚本が吉田玲子氏だった。

子ども向けに作られた目線なので、マイルドな仕上がりになるのかなと、最初は思っていた。
が、終盤の容赦ないシビアな展開と、それを乗り越える主人公の姿は、胸に来るモノがあった。

先頭に座ってた評論家風のオッサンが一人、上映終わっても立ち上がってへんかったもん。
彼も、何か痺れるモノがあったのだろう。

終わった後、昼飯食おうとデパートのフードコートに行った。
そしたら、子どもの多いこと多いこと。
諦めて違う店に行ったよ。
それだけ、子どもたちが見に来ていた、と言える。

作中には、
「花の湯温泉のお湯は神様から貰ったお湯。だから、誰も拒まない」
という言葉が頻繁に出てくる。

そうか、だから、公式Twitterが『プレデター』や『ヴェノム』をフォローしているのか……。

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