創作に役立たない、「映画の感想」

しーとみ@映画ディレッタント

一部一人称視点の映画 『DOOM』

舞台は近未来。火星から古代文明を掘り起こしている研究所が、何者かからの襲撃を受けた。
かけつけた主人公一行は、異形の怪物に襲われる。
だが、彼らの正体は、人体実験の犠牲となった囚人たちや研究所の所員だった。

人気ゲームの映画版。
原作は、一人称視点のガンシューティングゲーム、通称「FPS」の元祖と言われている。

シリーズおなじみの最強武器、「BFG」も出てくる。
ただ、名称が「ビッグ・フォース・ガン」に変更されている。
「Big Fucking Gun」という正式名称が、なにかのコードに引っかかったらしい。

ザ・ロックを中心人物として、特殊部隊が現場へ向かう。
だが、主人公は別の人物だ。
火星で仕事をしている妹を案じて、彼は休暇の指令が出たにもかかわらず、無視して救援活動に志願する。

内容は、『エイリアン』みたいな、よくある話だ。
精鋭が化け物になすすべなく蹂躙されていくといったシンプルな内容である。
ただ、この映画は終盤で化ける。

化け物の攻撃を受けて、主人公は瀕死の状態から、とある手段で復活する。

そのとき、なんとカメラの視点が、「一人称」になるのだ。

つまり、主人公の見ている視点で、物語が進行する。
ゲームまんまの視点で、ゲームまんまの武器を使って主人公は進む。
ほんの数分間しかないシーンだが、このファンサービスぶりがたまらない。

キャスティングのミスリードといい、設定といい、B級映画特有のマニアックなポイントは抑えているのではないかと。

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