創作に役立たない、「映画の感想」

しーとみ@映画ディレッタント

バラード第1番ト短調 『戦場のピアニスト』

第二次世界大戦下、ピアニストのシュピルマンはラジオ番組で演奏中、爆撃を喰らう。

ノクターンと言えば2番しか知らなかった当時のオレは、オレはこの映画で、この曲が「ノクターン第20番」だと知った。

ユダヤ人である主人公は、ゲットーに押し込められ、財産を取り上げられる。なんとか収容所行きから逃れるも、家族とは離ればなれに。しかも強制労働を強いられる。慣れない仕事に身体を壊してしまう。

だんだん追い詰められていく主人公。
ユダヤ人による蜂起も失敗に終わり、大量虐殺が始まる。
主人公は、廃墟暮らしを余儀なくされる。

レビュータイトル「バラード第1番ト短調」とは、シュピルマンとホーゼンフェルトの出会いのシーンで演奏する曲だ。
廃墟で缶詰を開けられず、悪戦苦闘していたシュピルマンが、ドイツ軍将校にピアノを弾くように命じられた際に演奏する。
アニメ『四月は君の嘘』の最終回でも流れたらしい。

シュピルマンを助けたホーゼンフェルトの生涯も、かなり辛いモノがある。
ソ連に捕まって、捕虜収容所で死んでしまう。
「戦争が終わったらお前のラジオを聞く」って言っていたのに。

この映画のラスト前に、「ノクターンの二〇番をラジオで演奏するシーン」がある。
これがまた、皮肉が効いている。

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