創作に役立たない、「映画の感想」

しーとみ@映画ディレッタント

そしてマスゴミになる 『SCOOP!』

サイクロップス先輩が全身をまさぐられる映画……ではない。

福山雅治がゲスパパラッチに扮して特ダネを狙う話。

実写版バクマンの監督作品。
『盗写1/250秒』という、斉藤慶子主演の古い映画が原作になっているとか。
(TVの二時間ドラマを上映したらしい)

かつては大スクープを取り上げる記者だったが、今では落ちぶれている。
借金返済の代わりに新人を押しつけられ、嫌々ながらも自分の醜い撮影方法を伝授する。

「この仕事は最低だ」とこぼしていた新人も、慣れていくたび感覚が麻痺していく。

部数も伸びていく中、「連続殺人犯の現場検証で、犯人の顔を写せ」と指示される。

福山とリリーフランキー、この二人の対比は実に楽しい。
リリーは劇中でシャブ中の情報屋を演じていて、ラストで重要な役割を果たす。

絶対「そして父になる」を見てから見て欲しい。
この話も、福山雅治とリリーフランキーが「取り違いが起きた子どもたち、それぞれの父親役」を演じている。

評論家や映画好きの間では、
「バクマンが突き進む青春なら、scoopは中年が退場する話だ」
と感じている人が多いみたい。
そういう作風が得意な監督だからではないか、とのこと。

思いラストシーンの後、エンディングのワゴンに張り込んでるコミカルなシーンを流すのが、またうまい。

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