サモナーだってやればできる!

河野原ぺこ@垢停止中

41話 運動もしないと

「お兄ちゃん。連れてきたよ〜」

 雲外蒼天にシルク、ユウちゃん、マオちゃん、リアちゃん、ローゼ、アレクが入って来た。

「かわいい〜」

 俺の横に居たトウカさんがいつの間にかローゼに抱きついていた。

「グァ••••••」

 ため息みたいなのを吐いたアレクを見る。
 ••••••よく見たらアレクの髪が少し縺れているように見える。結構連れ回されたんだな••••••。可哀想に。

 俺はアレクに特製のミックスジュースを渡した。そして、アレクがジュースを飲んでいる間に髪の毛を整えてやった。

「お兄ちゃん。はいこれ」

 シルクは俺に大量のアイテムを渡してきた。どれも、第3エリアや第4エリアのアイテムばかりだ。

「これは?」
「ローゼちゃんとアレク君の戦果だよ。2人とも頑張ったんだ〜」
「凄かったですよ。特にローゼちゃんは戦っている姿がまるで踊っているかのようでした」
「アレク君も凄かったよ。大体のモンスターをノックバックで吹っ飛ばしていたし」
「また今度ローゼちゃんとアレク君借りたい」

 ローゼとアレクは好評だったらしい。どうせなら動画とか欲しかったな〜。

「サトキ君、もうお開きにする?」
「ぇ••••••」

 トウカさんが嫌そうに物凄く低い声を上げた。

「そうだな。もう朝だし飯食べないといけないな。飯は作っておくからシルクも早く上がれよ。それと別に俺がログアウトしてもローゼは消えないから安心してくれ」
「は〜い」
「よし!」

 トウカさんが小さく拳を握る。そこまでローゼと一緒に居たいのだろうか。

「あ、ローゼとアレクには店番を頼みたいのだが」
「あるじ〜。分かった」
「きゃ〜、声も可愛い!!」

 トウカさんの甲高い声により話が途切れる。

 どんなけローゼの事が好きなんだよ。まぁ、自慢のうちの子だと思っているけどな。

「トウカさんは月下の万屋でローゼを可愛がってやってくれ」
「オッケー」
「それじゃあ、落ちる」
「武道大会よろしくね」

 俺は皆に挨拶してログアウトする。時計を見ると既に午前9時で日は昇っていた。

「こんなにゲームばっかりやってたら身体の体調がおかしくなるな」

 親父はもう仕事に行っていないので2人分の朝飯を作り、1つは冷蔵庫に入れておく。

 さて、少し運動でもするか••••••。

 俺は家の周りを30分ほどランニングしたあと、またIPOにログインするのであった。

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