呪われた吸血姫 1

ましろ

第1章 スキルと魔法

 そんな感じで、狂犬…ファルファナが仲間になって、私たちは次の町へ行くが…
「まだまだ、殺りたりないな!!」
うん、狂犬ではなくもう狂気そのものを持ち運んでる気がする…
私たちは、周りから見て危ない集団じゃないだろうか…
〔ヒソヒソ…〕
うん、何か言ってる
「小話も雑音にしか聞こえないよねー」
アレクは地獄耳なのかな??
てか、たぶん内容わかっててそのなんとも言えない笑みは少し怖いのだが…
「そこの小話ども!うちが殺るぞ!!」
〔ビクッ!!〕
うん、殺気がすごいよね…
クーゼルトは相変わらずニタニタしている
何が面白いんだろうか…
キモイから1発殴ろうかと思ったらファルが殴ってくれた
うん、スッキリ
「アイリス、何スッキリしてるんだよ!つーかアレク!!テメェ!笑ってないで助けろや!!」
「アイリスがなんかイラついてたんだよ!そして、うちもイラついたから殺ろうと思ったんだよ!」
「思ったじゃねぇー!!即実行してんじゃん!!」
うん、すぐに実行することはいいことでもあり悪いことでもあるよねと内心思っていたいた私である




 森まで来た私たちは、ある魔物を退治していた
その魔物は…
「高級魚のミュットだ!!よっしゃ!今日は豪華だぞ!!」
「美味しそう!!じっくり殺りたいけど、鮮度もあるからサクッと殺ろ!」
 このミュっトという高級魚は似ても焼いてもおいしいが、ところどころに毒をもってるため、食べるところが少ないらしい
「誰が料理担当するのですか??」
退治し終わった後に私はこの言葉を発した
「「「あ…」」」
どうやら皆、料理が出来ないらしい
「うあ゙ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゙ぁあぁ゙ああぁぁ」
「どーすんだよ!そーだよ!誰が作るんだよ!」
「俺に話を降るなよ。俺も料理のスキルなんて持ってねぇし…」
そんなこんなでご飯どうしましょうか…
メテオが珍しく頭から降りて魚に火を吹いた
「メテォ〜(´;ω;`)」
「これで食べられるな!」
「料理スキル持ってた方が使えるのかな…」
アレクは1人考えていた
私たち4人と1匹は高級魚ミュットをもぐもぐといただきました
「それ!うちのお魚!!勝手に食べんじゃねぇー!!」
「うっさい、黙って食べればいいだろ。早いもん勝ちなんだし」
「んだとゴラァ!!」
うん、喧嘩がまた始まった
賑やかで元気でよろしいことで
「ファル、俺のやるからさ」
「アレク〜(´;ω;`)」
何気にファルの扱いが慣れてるアレクでした
そこは私も見習おうと思った
「その代わり、変な呪文を唱えるなよ」
前言撤回
何、変な呪文って
逆に何してるのファルは…
「食べてしまったやないか!!」
「それは、うん。知らない。呪文唱えないでよね」
「うげ…」
ファルがとても残念そうにしていた
「それってなんの呪文なんだ?」
クーゼルト、ナイス
「強化魔法の呪文だよ」
うん、まだマシじゃん
アレクよ、全くもって変じゃないじゃん
「いや、強化魔法だけで何故周りが吹き飛ぶんだよ。まずそこがおかしいだろ」
え、周りが吹き飛ぶって?
「あのファル、1度その呪文唱えてくれないかな?」
「いいのか!?」
「さっき、アレクがダメだとか言ってただろ?」
「私がいいと言ってるので問題ないですよね?」
「うーん、仕方ないなぁ。わかったよ」
「やった!」
「その代わり次はないから」
「はーい」
そうして、私たちはちがうところでその呪文をきくことになったのである



「オウルバースト」
これがいわゆる全体強化魔法の呪文
だけど、それと同時に周りの木々がなくなっていた
「…」
私は黙るしかなかった
いや、ほんとになんで強化魔法で周りがなくなるの?
「うわ、マジかよ….」
クーゼルトなんか口を開けてポカーンとしている
「あー、やっとわかったぁ〜」
と、呑気にアレクがそんなことを言う
あね、今までわからなかったんだ
私も全く持って理解不能なんだよね、今
「僕らに分かりやすく教えてくれ」
「簡単に言うと魔力の制御が出来てないってこと」
だから、周りの木々がなくなっていたのか…
魔力の暴走は怖いね、改めて思った
「あのさ、途中で闇魔法使ってない?」
闇魔法で木々がなくなることは珍しくはないけど…
それと魔力暴走と強化魔法に何が繋がるの?
普通に考えて、繋がらないよね??
「ネメシスのおかげだよ!!o(`・ω´・+o) ドヤァ…!」
うん、o(`・ω´・+o) ドヤァ…!じゃないよ
「これからは、闇魔法禁止な」
「クーゼルトの意地悪!!」
「人にはそれぞれ得意不得意があるからなぁ」
うん、アレクの言う通りである
「じぁ、ネメシスの力を借りなければできるんじゃないでしょうか?」
ネメシスは、強すぎるあまりに魔力の制御が出来てないとすれば、これもなっとくする
「まず、なんで強化魔法に闇魔法が必要なんだよ!!」
全くもって、クーゼルトの言う通りである
そもそも強化魔法に闇魔法は使わない
てか、何も必要ないのだ
「うちには、常識というものは知らない!!実戦あるのみ!!」
狂犬は、思いついたら即実行するタイプだったのを忘れていました…
「まず、常識を知るところだろ!?」
この後、クーゼルトはファルに対して魔法に関する常識を教えることになりました
そして、ファルの先生になりましたとさ

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