もふもふ好きの異世界召喚士

海月結城

エルフの森到着

 昼食を食べ終え、再び馬車を走らせて森を走っていく。

「あー、暇だー」

 俺は暇している。特に遊ぶものもなく外の景色を見ているだけ、もふもふは出来るけどこれは癒しで楽しくはないからな。

「何か面白い事起きないかな」

 結局エルフの森に着くまで特に何も起きなかった。

「ここが、エルフの森だぞ」

 エルフの森に着くのに10日間掛かった。
 しかし、今見せられているものをどうやったらエルフの森と思えば良いのか。

「なぁ、ウミ。砂漠なんだが?」
「何を言っておる。どう見てもエルフの森だぞ」
「ねぇ、クロ。これは……」
「砂漠だな」
「だよね!! クロも砂漠って言ってるぞ」
「えー、ウミちゃんの言う通りここはエルフの森だよ」
「セイラまで!?」

 あれ? なんで見えるものが人によって違うんだ?
 ルルの方を見て見てると、フルフルと首を横に振った。

「あー、ウミちゃん。もしかして結界じゃない?」
「あー、そう……だったな。確かにそんなのあったな」
「結界?」

 ウミがその結界について説明してくれた。
 中に入る為にはエルフと一緒じゃ無いと入れない。幻影の結界と呼ばれているらしい。この結界のお陰で外から人は入って来ないし、面倒ごともほとんど起きない様だ。

「成る程。それで、ここにはエルフいないけど大丈夫なのか?」
「それなら問題ない」

 ウミはそう言って、ちょっと後ろにある高い木の上の方に向かって手を振った。
 すると、木の上から一人の男性が降りてきた。

「お久しぶりです。えっと、ウミ……ですよね?」
「うむ。その名で呼んでくれ」
「そちらの方が……」
「あぁ、紹介する。妾の契約主のイサミ・ケイレードだ。そして、妾の家族だ」
「そうですか。初めましてイサミ様。私はエルフの門番をさせて貰っています。ネイルと言います」

 エルフは美男美女が多いイメージがあるのだが、ネイルと自己紹介した男性もやはり美男子だった。

「初めまして。イサミ・ケイレードと言います。イサミと呼んでください」

 クロ達の事も紹介し、エルフの森に案内してくれた。

「一度エルフの森に入った者には幻影の結界の効果は発揮されません。最初はエルフと一緒に入らないとただの砂漠なので、外の人間にバレても中に入る事ができない様になってるんですよ」
「へー。凄いなぁ」
「はい。この結界もエルフの英雄と呼ばれているハイエルフの三姉妹に作って貰ったんですよね」

 俺にとっては砂漠の入り口だがネイルと手を繋いで砂漠に一歩踏み入れると、景色が一瞬で変わった。

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