もふもふ好きの異世界召喚士

海月結城

決着は一瞬で……

 総合前は今いる結界の中とは別の結界の外で行われる。
 そこは普通に魔物も出るので、魔物にバレずに人を倒さないといけない。
 そして、総合戦は2人で1チームなのだが、何故か僕1人しか居ない。それを学園長に聞いてみるとびっくりな返答が返って来た。

「あの、もう1人は……」
「あぁ、逃げ出した」
「え、それは僕が交換したって人じゃないんですか?」
「それが……違うんだ。お前も一緒に試合するって言ったら、『僕は死にたくない!!! しにたくなぁぁぁぁい!!!!』って逃げてしまった。お前、一体何をしたんだ?」
「そ、そんなぁ。何もしてないのに……」

 結局僕は一人で戦うことになった。

「さぁて、いっちょ暴れて行きますか」
「あ、あの。僕は……」
「あぁ!? お前はそこで縮こまってろ。カス」
「は、はいぃ!!」
「さぁ、今年はどれだけ俺を楽しませてくれるのかな」

 赤が黒い髪の毛で目がつり目の、いかにも何人か殺してますと良いだけなその見た目の人こそ。今回のやばい相手で、逃げ出した同級生の従兄弟だ。

「早くやろうぜ!!!」

 そして、それぞれが所定の場所に着いた。

「セイラ。準備は良い?」
「えぇ。大丈夫よ」
「それじゃ、開始の合図と共に宜しくね」
「はーい」

 開始の合図は突然だった。
 空で、大きな爆発が起こった。

「!? 始まった。セイラお願い!!」
「はーい。みんなよろしく!!」

 そして、セイラが指示出したのは小さな風の精霊10匹だった。
 風の精霊はバラバラに飛んで行き、数十秒後。色んなところから叫び声が聞こえていた。

「ぎゃーー!!」
「きゃーー!!」
「いやーー!!」
「にょへー!!!」

 叫び声も人それぞれで、面白かった。

「どう? 終わった」
「それが、一人だけ耐えまして」
「え!? 嘘でしょ!?」

「はは、ははは!!! いいね、誰がこんな事やったか分からないが、面白いことしてくれるじゃないか。ふはは!! 待ってろよ!!」

 ブルっと背筋が震えた。

「何か来る」

 セイラによる風の精霊を使った周りの探索をさせていると、1匹の精霊が急いでセイラの元に駆け寄って来た。

「あっちの方から来るみたい」
「わ、わかった」

 来る途中でも攻撃を仕掛けるが、ことごとく防がれてしまう。

「一体何者なんだよ。精霊の攻撃を防ぐなんて」
「やっと見つけた」

 そして、奴は僕の目の前に姿を現した。

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