もふもふ好きの異世界召喚士

海月結城

久しぶりの契約

 手のひらサイズまでまで小さくなったウィルンドさんは僕の手のひら上にちょこんと座わり、上目遣いで見つめて来た。

「お願い。私と、契約……して……?」

 小さい体になって首を傾げながら聞いて来た。

「うっ! くぅ〜〜」

 ちょっと揺らぎそう。

「いや、ダメです。ダメです」
「ねぇ? ダメ?」

 小さくなったウィルンドさんは、少し涙目になっていた。

「……。わ、分かりました」
「やった!!」
「はぁ……それじゃあ……契約しますよ」
「はーい!」

 手のひらに乗っているのでそのまま魔力を流す。

「そうだ。多分名前あるのでそのまま契約できると思うんですけど……名前どうしますか?」
「付けて!!」
「分かりました。ちょっと待ってて下さいね」

 ウィルンドさんの新しい名前か。風の大精霊だからな。風に因んだ名前が良いよな。
 魔力を流しながら考える。

「よし。決まった!!」
「う、は、早く……」
「ウィルンドさんの新しい名前はセイラです!」

 そう言うと、セイラの身体が淡く光り、契約が完了した。

「う、魔力流しすぎ……」
「ごめんごめん。じゃ、セイラこれから宜しくね」
「よ、よろしく……だ」

 契約が終わりみんなの方を向くとすぐ近くにミルさんの顔があった。

「うわっ!? びっくりした!!」
「ねぇ、今の契約したんだよね?」
「は、はい」
「凄い凄い!! 私初めて見た!!」
「ねぇ、私も初めて見たよ」
「あ、みんな戻って来た」
「おーい、ご飯冷めちゃうぞ。早くピクニックの続きしようぜ!」

 クロとセイラが加わり再びピクニックが始まった。
 クロとセイラは最初の方は少し警戒していたが、すぐに打ち解けた。
 セイラがふわふわと飛び回りながらクロがそれを追いかけている。フェンリルの姿じゃないクロは普通の猫のようで楽しそうに遊んでいた。

 その時だった。直ぐ近くの木が大きな音でガサガサと音が鳴り人がドスンっ! と落ちて来た。

「いてて。う〜、お尻打った」

 そこに居たのは見た事のある人だった。

「「「「「学園長!?!?」」」」」
「お? 久しぶりだね〜。楽しんでいるかい?」
「楽しんでいますけど、学園長はなんで木の上から落ちて来たんですか?」
「いや〜、それは内緒だが、イサミくんは居るかい?」
「はい。なんですか?」
「イサミくん。お願いがある」
「なんでしょうか?」
「総合戦に出てくれないか!?」

 学園長のリーリエさんからは想像すらしなかった言葉が出て来た。


『なんでもありの戦い』を総合戦に変更しました。

「もふもふ好きの異世界召喚士」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く