もふもふ好きの異世界召喚士

海月結城

閑話〜ifの世界線〜『クリスマス』前編

この後15時に、2話目が投稿されます。それと、長くなりました。


 今日は待ちに待ったクリスマス。と、言う事で彼女の居ない僕は実家で家族と過ごす予定だった。

「おーい。イサミ」
「どうしたの? レイド」
「お前、クリスマス暇か?」
「え、まぁ、夜以外は暇だけど」
「そっかー。暇か。ん? 夜は? お前もしかしてリア充か?」

 この手の質問はどこの世界でも同じなようで、僕はそこで弄ってやろうと思い立った。

「そうだねー。リア充かも知れないね」
「そうか。だったら、リア充撲滅委員会の権限でお前を、爆発してやる!!!」

 そう言って、泣きそうな顔で火魔法を放とうとしてきた。

「うわっ!? レイド!お前!? ちょっと待て、嘘だから嘘だから!! その火魔法消せ!! まじで爆発させる気じゃないか!!」

 嘘だと伝えると、コロッと表情が変わった。

「なんだー、嘘かー。良かった良かった。親友を爆発させるのは気が引けるからな」

 この世界だとまじで爆発させに来るから、地球よりもたちが悪い。

「それで、夜の予定ってなんだ?」
「ただ、家族とクリスマスパーティーをやるんだよ」
「あー、そっかー。そうだよな。クリスマスは家族で過ごすよな」
「???」
「いやな、せっかくのクリスマス。友達とみんな一緒に過ごせたら楽しいだろうなって思っんだよ」

 そう言って、レイドは少し寂しそうな笑顔を浮かべていた。

「うん。人生で一度限りの一日だからな。クリスマスは友達と過ごしたいな」
「え? 良いのか?」
「うん。父様と母様は2人で旅行にでも行かせるよ」
「そっかー。よし、それじゃ今からみんなを誘いに行こうぜ!!」
「うん」

 そして、いつものメンバーを集めて今回のクリスマスパーティーの事を伝えると、みんな快く承諾してくれた。

「それで、場所はどうするの?」
「そうだな。リュメルのお店「無理」」
「ですよね」

 リュメルのお店は毎年この季節になるとクリスマス仕様になり、お客さんも満席になるので、いきなりこの人数だと入る事が出来ない。

「だったら、少し遠いけど僕の家はどうかな?」
「「「「イサミ(くん)の家!?」」」」

 何故か、ミルさんとメイさんにイヤさん、リュメルまでもが顔を見合わせて頷き合っていた。
 そして、4人の心の中は同じだった。

((((両親と顔合わせして、外堀を埋めるんだ!!))))

「うん。両親も居ないし、部屋も大きいのあるからこの人数でも余裕だよ」

 と、言うと、ミルさん達は見るからにガーンッと落ち込んでいた。

「え? 何か変なこと言った?」
「お前……この場合一体どうしたら良いんだ?!?!」
「え? え?」
「ん”、ん”ん。さ、さて、場所は決まった事だし、誰が何をするか決めるか」
「そ、そうね」
「「料理はイサミくん!!」」
「「賛成!!」」
「え!? 僕!?」
「当たり前だよ。ね、イヤ」
「うん。この中でまともに料理出来るのでイサミくんだけだよ」
「あっ」

 僕以外のみんなは料理と言う料理をまともに作った事のある人がいない。

「ちょっと! 私だって料理出来るよ!!」
「うん。出来る。なんで、リュメルは抜かれたの?」
「「「「イサミ(くん)の方が美味しいから?」」」」
「うぐっ! 何も言い返せないのが悔しい」
「えぇ……。じゃ、じゃあさ、本料理は僕がやるからリュメルは仕込みとかお願いしても良い? ほら、僕は即興の料理とかは美味いけど、時間かけてやる料理とか、そういった料理の下味を付けるのはリュメルの方が上手いからさ」
「い、イサミ」
「よしっ、料理は任せといて、後は食材の調達と飾り付けの二つの班に別れようか」
「「私たちは飾り付けする」」
「お、お願いします」
「「レイド、また敬語になってるよ」」
「あ、ほんとだ。すみません」

 なんやかんやあり、レイドはミルさん達も友達になったので、敬語は無しと言われているんだけど、未だに敬語は抜けないようだ。

「そ、それじゃあ、ミルさんと俺は買い出しだね。それじゃあ、急いで準備するぞ!!」
「「「「「おー!!!」」」」」

 まず、僕はルルに手紙を渡して両親に今回のクリスマスは友達と過ごしたい事、両親は夫婦水入らずで旅行に行っても良いよと伝えた。
 その間に、料理の準備をどうするかリュメルと話し合う。

「それじゃ、今回の料理はどうするか会議を始めます」
「う、うん。始めよっか」
「えー、今回の料理は……」

 と、話し合いを始め、メイさんとイヤさんが僕の家に行く前に自宅に戻って何やら持ってくると言って出て行き、ミルさんとレイドは僕たちの料理が決まるまで暇だからと何か遊びの道具を買いに行った。

「よし。料理はこれで決まりだね」
「ご主人」

 料理が決まったので、買い出し班に伝えに行こうとしたところでクロが話しかけて来た。

「我たちは何をしていたら良い?」
「そうだね。あ、そうだ。クロはウミと一緒にこれを買ってきて欲しいんだ。多分戻ってくる時にはここに居ないから、実家の方に来てね」
「分かった。ウミ、行くぞ」
「うむ」
「なんの買い出し?」
「内緒」

 クロたちに内緒の買い出しを頼んでそのすぐ後、買い出し班の2人が帰って来た。

「お帰り。悪いけど、今度はこの買い出しをお願い」
「分かった。あ、これ、はい」
「うん」
「「行ってきます」」

 レイドに手渡された袋の中には、ボードゲームやら、トランプやら、いろんな玩具が入っていた。

 そして、この街で買っておかないと行けない食材の買い出しが終わり、それと同時にメイさんとイヤさんが帰って来た。

「それじゃ、僕の家に出発!!」

 馬車を借り、僕の父様が治めているケイレードに向かう途中にルルが丁度通りかかった。

「ルル!!」
「ご主人様!!」

 ルルは、走ってる馬車の中にいる僕目掛けて突進して来た。

「グヘッ!」
「ご主人!?!?」

 そのいつもの光景を見てみんなは笑っていたが、これ痛いんだよ。

「ご主人様。お手紙を届けたら返事を渡されました」

 ルルの首下に掛かっている袋に両親からの手紙が入っていた。
 読んでみると、了承の旨が書いてあった。
 それと、メイドは付くけど、イサミの事だから料理は自分でやりたいと思うから、メイドの助けは最低限に抑えるように言っといたと、書いてあった。
 両親は僕のこと分かってくれてるね。

 それから、数時間後にケイレードに到着してみんなを自宅に案内した。

「それじゃ、みんな準備開始だよ!!」

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