もふもふ好きの異世界召喚士

海月結城

祝勝会

 あれから、さらに1ヶ月が経過し、選考会は無事に終了した。

「みんな、お疲れ様!! そして、リュメル、ミルさん、メイさん、イヤさん! 本戦出場決定おめでとうございます!!」

 僕たちは少しお高めの、というかリュメルのお店で祝勝会をあげていた。

「今回は、僕とレイドの二人で奢りですので、好きに食べて下さい」
「え、ちょっと聞いてないぞ」
「まぁ、言ってなかったからね。ま、良いでしょ?」
「まぁ、良いけど」

 レイドの耳元に近づき……

「レイドの好きな『高嶺の花束』の3人に貢げるんだぞ」
「っ! そ、そう……だな。うん。みんなさん、ジャンジャン食べて下さい」

 レイドの手のひらはクルックルだ。

 食べるものはリュメルのお勧めのものを頼んでいる。
 今回の食事は以前リュメルと2人で来た時とは違い、地球での居酒屋やファミリーレストランと同じ様に頼んだ物が運ばれて来る。

「にしても、ミルさん達凄いですね」
「「「ん? んんん?なにが?」」」
「まさか、ミルさん達、魔法と剣の両方に出るし、メイさんとイヤさんに関して更に総当たり戦まで出るじゃないですか」
「「「???」」」
「あ、そうか。イサミは知らないのか」
「え?何が?」
「『高嶺の花束』の皆さんは、学園に入学した初等部のはじめの頃を除いて初等部の2年生の頃から、ずっと3人で本戦出場してきたんだよ。だから、もう当たり前になって来てるんだよ。他の同級生達は、誰が1番初めに降ろせるかで勝負してるんだって」
「レイド、凄い詳しいな」
「……あ、いや、これは、その……」

 レイドは本人が目の前でいる所で熱弁してしまった事を今更思い出したのか、顔から水蒸気が上がりそうなほど赤くなっている。

「そこまで知ってくれてたんだね。ありがとうねレイドくん」

 ミルさんは、赤くなって伏せていたレイドの頭に手をポンポンと乗せて撫でながらお礼を送っていた。
 そして、レイドはプシューッボンッっとショートした。

「ミルさん。それは追い討ちです」
「え? あ、ごめんなさい」
「レイドはこのまま横にしておきますね」

 それからは、祝勝会は滞りなく進み、レイドは結局祝勝会が終わる直前に起きた。

「「あ、おはよう。レイドくん」」
「はっ、あ、え、えっと、その……」
「あ、倒れた。メイさんイヤさん、今のわざとですよね?」
「あはは」
「バレちゃった?」

 そして、祝勝会は終わり、レイドをおぶって解散した。

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