もふもふ好きの異世界召喚士

海月結城

お稲荷さん〜3〜

 出来上がったお稲荷さんの内3つを食堂のおばちゃん達に渡し、自分の部屋に戻りながらクロ達に通信スキルを発動した。

「えー、聞こえますか?」
「なんだ?」
「どうしたんだ?」
「ご主人?」
「なに?」
「今暇? もし暇だったら今から僕の部屋に来て。お披露目したい物があります」
「だったら、問題ないぞ。今、みんなでご主人の部屋に居るからな。それに、ご主人の友人達も一緒にいる」
「それじゃ、そのまま待っててね。後、5分ぐらいで着くから」

 全力疾走で自分の部屋に向かう。

「はぁ、やっと着いた」

 結局着いたのは10分後だった。

「みんな、お待たせ」
「おっそーい!」
「待ちくたびれたぞ」
「って、みんな勢揃いだね」
「ほら、早く中に入りな」
「みんなどうやって入ったんだよ」
「「顔パス?」」
「まじか。と、それは置いておいて、みんなに、と言うかウミに朗報です。ある物が遂に完成しました!!」
「ある物?」
「そ。ウミと出会ってからずっと、作ろうとして作れなかった物だよ。さっき出来上がったんだ」

 そして、魔力袋から大きいお皿を用意して、その上に出来上がったばかりのお稲荷さんを並べていく。

「こ、これは!?!?」
「ご主人よ。遂に出来たのか!?」
「何これ?」
「「見た事ない料理だ」」

 三者三様の反応を見せてもらっい、レイドが質問してきた。

「なぁ、イサミ。これなんだ?」
「これはね、お稲荷さんって言うんだよ。ウミの大好物だよ」
「うむ。なぁ、早く食べていいか?」

 ウミが待ち切れないといった子供の様な態度で聞いて来たので、「食べて良いよ」って言ってあげると、一つ手に持ってパクッと食べて味わう様にもぐもぐしている。

「どう?」
「ん。美味い。お主! 美味いぞ!!」
「そっか。それは良かった。さ、みんなも食べて良いよ。って、もう食べてる」

 みんな、それぞれ美味しそう食べている。
 さて、僕も食べようかな。
 一つを手に取り口に運ぶ。

「おお! 美味しく出来てる!」

 あー、ゴマとかあったら、一味違うんだよな。

 そして、その後もお稲荷さんはミルさん達にも好評ですぐに全部無くなってしまった。

「お、お主よ。こ、これで全部か……?」
「全部じゃないよ。あれは、出来上がった分の大体5/1ぐらいだよ」
「そ、そうか。うむ。それは良かった」
「ウミ専用のお稲荷さんもあるし、これからも味を変えて作っていくから楽しみにしててね」
「「「「「「じーーー」」」」」」

 なんか、ミルさん達とリュメルとレイドが僕の事をじーっと見て来ている。

「あるよ。ちゃんとあるからそんなに見つめないでよ」

 そう言うと、ミルさん達はホッと一息ついて僕の方から視線を外した。

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コメント

  • コーブ

    令和元年12月24日
    お稲荷ご馳走様でした♪
    欲を言わせて下さい、食堂のおばちゃんを巻き込んだお稲荷作り大変良かったです♪
    とても惜しいと思ったのはお稲荷さんの実食シーンです あれだけ手間を掛けて作り上げたのですから食レポ的表現や 初めて食べた人の驚きとか 揉んどり打つ様な表現も有ればなと思いました、読んだ後にお稲荷さん食べたくなる表現とかね♪
    (≧▽≦)生意気言ってすいません。

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