もふもふ好きの異世界召喚士

海月結城

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 リュメルの戦いが終わってから2日後。
 今日は、リュメルの2回戦目と、ミルさん達の方でも試合があるみたいだ。
 ミルさん達は、去年も出ているのでシード枠で、一昨日は試合も無く暇だったみたい。

「今日のリュメルはどうかな?」
「朝に会ったけど、特に問題無さそうだったよ」
「そっか。なら、安心だな」
「そういえば、レイドは応援してる人は居ないの?」
「いるぞ。けど、先輩でこの間は試合無かったんだ」
「へぇ、てことは、シード枠なの?」
「あぁ、その通りだ」
「名前は?」
「『高嶺の花束』だよ」
「へぇ……え?」

 僕は、そこまで聞いてズザザッと後ろに下がった。

「ん? え? なんでそんなに後ずさるんだよ」
「え、い、いやぁ」
「・・・あ、ああ!? 違うぞ! 俺は、あれには入ってなかった!!」
「そ、そうなの?」
「もちろんだ!! 俺だってあれにはうんざりしてたんだよ」
「な、なんだよ。先に言ってくれよ」
「それを言う前にお前が遠かったんだろ」
「あはは。ごめんごめん」

 すぐに、元の場所に戻った。

「で、確かイサミって『高嶺の花束』の人達と仲良かったよな?」
「うん」
「なら、一緒に行かないか?」
「もちろん良いよ」

 今回のリュメルの試合だが、特に話すことが無い。
 だって、リュメルが相手の目を光で潰して吹き飛ばして終わったんだよ。
 てことで、今はリュメルとレイドと僕の3人でミルさん達の試合の会場に向かっていた。

「確か、ミルさん達は後1時間後の試合開始だったかな」
「なら、何か買って行かないか?」
「そうだよ。お昼時だし、私試合でお腹ペコペコだよ」
「そうだね。あ、あの屋台とかどうかな?」

 この一週間ほどは、学園内に屋台がちらほら見える。学園長が招き入れているみたいだ。

「おじちゃん。この、串6本頂戴」
「あいよ。お、君はさっき試合に出てた子かな? これ、サービスしておくよ」

 そう言って、串をもう一本サービスしてくれた。

「ありがとう。おじちゃん」
「良いってことよ。あ、一緒に飲み物はどうだい?」
「うん。それも頂戴」
「おう。ちょっと待っててくれよ」

 そう言って、串を手早く袋に詰めて、飲み物をカップに入れ渡してくれた。
 お金を渡して、お礼をしてからその会場に向かった。

「そういえば、イサミの魔物達は?」
「たしかに、最近見ないね」
「ん? いるよ。はい」

 僕が、手をパンッと叩くと、クロたちが姿を現した。

「「え!?!?」」
「いつも近くにはいるよ。けど、ずっと見えてるとみんな怯えちゃうから、クロの透明感のスキルでみんなを透明にしてくれてるんだよ」
「「す、凄いな」」
「でしょ? お、おお? モフラどうした? ちょ、や、やめてって、あはは」

 モフラは、ずっと僕の頭の上にいるんだが、数時間ぶりに構ってもらえて嬉しいようで、ポンポンっと頭の上で跳ねている。

「「可愛い」」

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