もふもふ好きの異世界召喚士

海月結城

プレゼント

 リュメルのお店に入ると、如何にもな人達が座って食事していた。

「いらっしゃいませ。リュメル様ではないですか」
「個室、空いてる?」
「はい。では、ご案内させて頂きます」

 そして、通された個室は部屋の入り口に『VIP』と書かれていた。

「だ、大丈夫?」
「ウン、ダイジョウブ」
「そんなに、緊張しなくて良いんだよ? 個室なんだし」
「う、うぅ。でも、VIPの部屋なんて……初めて入ったし……」
「そうなの? 立ち振る舞いが貴族だけど……」
「あぁ、そうだね。貴族ではあるけど、そんなに公の場は好まない両親だからね」
「へー、珍しいわね」
「うん。そう言ったところも両親の好きなところかな」
「なるほどね。ま、今は置いといて、何頼む?」

 メニューを渡されて見てみるが、何がなんだか分からない。なんちゃかんちゃらのなんとかぞえ。みたいな?
 僕は、地球でも、高級料理とは無縁の存在だったから、全く分からない。
 でも、そんな僕でも今は最強の切り札を持っている。

「それじゃ、リュメルが作った料理が食べたいな」
「……え?」
「いや、だって、このお店がリュメルのお店で、お手伝いで遅れてるって言ってたでしょ? って事は、ここの料理の下味とか付けたりしてたんじゃないのかなって、思ったんだけど……違った?」
「う、ううん。合ってるよ。すごいね、そんな少ない情報で……」
「まぁ、ね」

 そして、リュメルがボタンを押すと、それから数秒後にドアがノックされた。

「失礼します。メニューはお決まりですか?」
「それじゃ、私が下味付けた料理を一つずつコースでよろしく」
「かしこまりました」

 それから、談笑しながら料理を待っていると、最初の料理が来た。

「さ、どうぞ」
「う、うん」

 最初にオードブル前菜が来た。
 フォークとナイフで少し切り、口に運ぶ。

「美味い」
「ほんと? 良かった」

 それからも、一般的なコース料理と同じ順番で料理が運ばれて来た。

 デザートを食べ終え、コーヒーと小菓子を食べていた。

「あ、そうだ」
「ん? どうしたの?」
「ちょっと待ってね。今出すから」
「え? 出すって?」

 僕は魔力袋を開け一つのネックレスを取り出した。

「これ、良かったら」
「ネックレス?」
「うん。ほら、ミルさん達と仲直り出来たから、そのお礼だよ」

 リュメルに渡したのは、水色の宝石が付いたネックレスだ。紫と白が合うリュメルになら合うと思って買って見た。

「どうかな?」
「うん。ありがとう。大事にするよ」

 そう言って、胸の前でギュッと握っていた。
 そして、ネックレスを付けて、僕に感想を聞いて来た。

「凄く似合ってるよ」

 僕は、少し恥ずかしくなり顔を赤くしている。チラッとリュメルの方を見ると、リュメルも少し顔が赤くなっていた。

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コメント

  • 海月結城

    コメントありがとうございます!!

    これからも読んでて楽しい小説を目指して頑張りますので、これからも是非よろしくお願いします。

    1
  • コーブ

    令和元年12月9日
    契約獣との絡みと極運と素直な性格の主人公に好感を覚えます♪
    おおよそいい流れでストーリーが進んでいると思います♪
    今はお稲荷イベントが気になって気になってagain気になって気になって…大事な事なので2度語りました♪楽しみに待ってます♪
    (≧▽≦)

    1
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