もふもふ好きの異世界召喚士

海月結城

強化スキル

 強化スキル。自分の力や防御力、俊敏力を上げるスキル。

「よし、それじゃ、行くよ! 『強化Lv.1』」

 そして、僕はイノシシの魔物に向かって行った。

「とりゃ!」
「ぐわっ!」
「「「「ご主人!!!!」」」」

 僕はイノシシの突進に当たり、飛ばされてしまった。

「だ、大丈夫か!?」
「く、クロ。うん。大丈夫」

 僕は立ち上がり、もう一度立ち向かった。

「どりゃぁぁ!!」
「ぐふぇ!!」

 またしても、吹き飛ばされてしまった。

「こ、これ。僕の事本当に強化されてるのかな?」
「ご主人」
「ど、どうした? モフラ」
「もしかして、その強化スキル、私たちの事を強くしてないかしら?」
「……え? ほんと?」
「確かに、いつもより力が湧いてくる感じがある」
「それじゃ、モフラ。あの魔物倒せる?」
「……多分。……行ってくる」

 モフラがウミの腕から飛び出して、イノシシに向かって行った。

「てりゃ!!」

 モフラが消え、その瞬間イノシシの魔物が宙に舞った。

「まじ?」
「……嘘」

 僕以上にモフラが驚いている。

「え、私が魔物を倒した?」
「モフラ、凄いな!!」

 魔物を倒したモフラに近づいて、抱きしめた。

「モフラ凄いぞ!!」
「ご、ご主人」
「今のは良い動きだったぞ。モフラ」
「クロ兄」
「え、クロ兄!?」
「うむ。流石、姉貴だったぞ」
「あ、姉貴!?」
「お姉ちゃん! 凄いよ!!」
「お、お姉ちゃん!?」

 今の一瞬で、僕の頭がショート寸前まで追い込まれた。

「どうした? ご主人」
「なんか、みんながそれぞれを呼び合ってるのって初めて聞いた気がする」
「あー、確かにご主人の前だと初めてかもしれないな」
「だろ。ま、気にはなるが、今はイノシシの魔物を後4体倒すよ」
「うむ」

 そして、強化スキルを使ってクロ達の身体能力を上げるとーー

「すごいね。ルルはすごい速くなってるし、腕を振り下ろしただけで倒すし、ウミはデコピン一発で倒すし、クロなんて指先で触れただけで、倒しちゃうし。強化スキル強すぎない?」
「妾も、まさかあそこまで強くなってるとは思わなかったぞ」
「僕も、強くなった?」
「おう。ルルも強くなったぞ」
「わーい!!」

「あ、ご主人よ」
「どうした? ウミ」
「帰ったら、膝枕忘れないでよ」
「え、お、おう」

 換金を終えた僕たちは、宿屋に戻った。
 次の日は休みにして、久し振りの日向ぼっこをする事にした。

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コメント

  • 海月結城

    ありがとうございます!!

    1
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