適性の変化

　あれから、数日が経過した。

「ご主人様！」
「ん？　どうしたの？　ルル」

　最近ルルの急成長が止まらない。この間まで仔犬みたいな見た目だったのに、今では中犬ぐらいの大きさまで成長した。

「ずっと気になってたんですけど、なんでご主人さまは剣とか護身用とかで持ってないんですか？」
「あー、そう言えば皆んなには話してなかったよな」
「ん？　なになに？」
「ご主人様がなんで武器を持たないのかって思ってさ」
「確かに、気になる」
「これはクロしか知らないよね」
「ふっふっ」

　クロは何故か得意げだった。

「ウミって適性も見えたりする？」
「見えるぞ」
「それじゃ、鑑定するぞ」
「お願い」

　そして、鑑定されて出て来た適性がこれだ。

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魔法適正
火：5／１
水：5／１
風：5／０
土：5／０
闇：5／０
光：5／０
回復：5／３

武術適正
−１００
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「うわぁ。これは酷い」
「変わってる」
「確かに、変わってるな」
「前は、どんな奴だったのよ」
「前は、武器適性が持たない方がいいでしょう。見たいな事が書いてあったな」

　適性が変わるなんてあるんだね。

「だから、武器を持たないんだ。ご主人様は」
「そうだね」
「あ、ねぇ、貴方のステータス、新しくスキルが増えてるわよ」
「え！？　ほんと！？　見せてよ」
「うん」

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名前：イサミ・ケイレード
職業：召喚士
種族：人間　年齢：９
ＭＰ：３２０００
LUCK：極
スキル：召喚・契約・通信・強化Lv.１
契約獣：クロ・モフラ・ルル・ウミ
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「ほんとだ。強化ってスキルが増えてる」
「それに、レベルなんて付いたスキルは見た事ないぞ」
「クロ、ほんと？」
「あぁ、ほんとだ。我が知ってるスキルはレベルなんて概念存在しない。このスキルはご主人と一緒に成長するスキルなのかも」
「レベルが上がると何かしらの効果が強くなるのか。よし、今から検証しに行くよ！　モフラかもん！」

　モフラはぴょんと跳ねて、僕の腕の中に収まった。

「はぅ、気持ちいい」
「ほら、行くわよ」
「う、うん！」

　検証するために、討伐クエストを受けて森までやって来た。