2度目の地球生活〜チートを添えて〜

ぱぴこ

3話 紗希side

よし!今日は天智高の受験だ。絶対に合格して、楽しいスクールライフを送ろう  

そう心の中で意気込んだ。

「行ってきます!!!」

「行ってらっしゃい。」

「頑張れよ、紗希。」

「うん!」

そうして私は試験場に赴いた。






そろそろ電車来るかな。はぁぁぁ、緊張するなぁ……。少し復習しようかな。

私がカバンに手を入れたその時、

「お、かわいい子発見〜〜♪」

「今夜は楽しめそうだねぇ。」

「よだれが出てきたぜぇ。」

え、何この男たち、気持ち悪い。まぁ慣れてるけどね、適当に断っとこう。

「すみません、用事があるので。」

そう言って早く逃げようと後ろを振り向いた瞬間、3人の中の1人が私の腕を掴んできた。ゾッとした。

「やめてください!!!」

「いいじゃん、俺らと遊ぼうよ、ね?」

「これから受験があるんです。やめ………」

もう一度断って早く逃げようとしたら、1人の男がナイフを私に突きつけてきた。

私は恐怖した。すると

「じゃ、行こうか。大丈夫!最初は痛いと思うけど、すぐに気持ちよくなるから。」

男たち3人は、下品な笑みを浮かべて女の子に言った。

いやだいやだいやだ。何で私なの?これから受験なのに…。誰か………

「誰か………助けて………。」

私は無駄だと思いながらも、誰か・・に助けを求めた。しかし、周りの人はこちらから目を反らして過ぎ去ってゆく。

「行くぞ♪」

男たちは私は無理矢理引っ張った。

あぁ、私の“はじめて”こんな下衆に奪われるのかな。

諦めかけた次の瞬間、

「ちょっと失礼。」

「誰…グハァ!」

「なん…ヘブッ!」

「てめ…ブヒッ!」

気づいたら私の前には、3人の男たちが倒れていた。そして、1人の青年がこちらを向いていた。私は息をのんだ。彼はアイドルなんて目じゃないほどイケメンなのだ。一瞬、白馬に乗った王子様に見えた。

か、かっこいい!!!こんな人がいていいの?反則じゃない?

彼は何かに気づくと急いで前髪で顔を少し隠して、

「だ、大丈夫か?」

「は、はい。」

私はとても緊張してる。そのおかげで噛んでしまった。恥ずかしい……。

「お前、受験あるんだろ?早く行った方がいいんじゃないか?」

「あ、ありがとうございました!!!
私は白井紗希しらいさきって言います。あなたも天智高を受験するの?」

だんだん自然に話せるようになってきた! 

「ん?ああ。一応な。」

チャンス!!!

「なら、一緒に……」

「悪いが、今から長い方のお手洗いに行くんだよ。時間かかると悪いから先に行ってくれ。」

「ほぇ?わ、分かりました。今日はありがとうございました。では。」

「ああ、またな・・・。」

もう少しマシな断り方にしてほしかった…。
嫌われたのかな…。でも、またなって言ってくれた!天智高に入ればまた会えるかもしれないなー。それにしても彼、かっこよかったな。あれ?何か暑いな。 









この時、白井紗希は人生初の恋をした。

どうも、ぱぴこです 短くてすみません。これから試験休みに入るので、しばらくは更新出来ないと思います。僕の赤点の数が何個か当ててみてくださいwwでは、4話で。

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