恋愛と闇

春川 桜

1.人生の転機

何も無く…暗い中で生きていた。
虐められ、お金もなく、仕事でボロボロになり、心も体も壊れ始めていた。
心に関しては何かが壊れる音がした。
それは誰も信用出来なくて怒られたりしても心に響くことが無くなる事だった。
そんなオレは今年で21歳のまだ若者だが、彼女いなかった。

そんなオレにある転機が起きる事をまだしなかった。オレはいつも通りに毎週木曜日に飲みに名古屋へと向かった。

「はぁ。出費が少しあるけどゆういつの癒しだしな」

往復1000円で飲みで2000円も使うためあんまり余裕がなかった。
そう考えているうちに、いつもの飲み屋に着いた。みんな揃っていてオレもいつも通りに入った。

「お疲れ様で〜す!!」
「おう!お疲れ!」
「ねぇ、けんさん来てる?」
「まだだよ。でも、新しい子連れて来るでしょw」

そんな会話をしながら、お酒を注文し席に着きみんなと話し始めたが会話についていけず浮いていた。
そう、オレはコミ障だから、あまり話が出来ないのだ。
その時だった。
けんさんが来た。女の子を連れて来て、その中には年齢が近い子がいたが話しかけることが出来なかった。時間は過ぎていき誕生日の人を祝い終わった後だった。
たまたま、あの子の隣に座った。

「あっ…初めまして。オレは神崎 真夜(かんざき  しんや)って言います。 」
「私は佐藤 夏美(さとうなつみ)って言います」
 
話を聞いてると家もそんなに遠くなく年齢も1個下っと言うオレにとっては話しやすくいい子だなぁって思ったが、けんさんが連れて来る女の子は1度来たら来なくなると思っていた。
飲みが終わり、その子の駅まで一緒に電車に乗り、わざと夏美ちゃんの駅で降りた後、別れた。
少したった後に連絡先を交換する事を忘れてい
た事に後悔した。
だが、数ヶ月たった後も夏美ちゃんの姿を1度も見ることがなかった。

そして、また1ヶ月たった時。グループのリーダに伊勢神宮に誘われて言った時の事だった。
特別参拝をしている時、前の女の子が可愛いと思ってしまったが、ちょっと気になっている女の子がいたし、関わることがないと思い話しかけなかった。
だが、この後どうなるかをオレは知らなかったのだ。
参拝が終わり、晩御飯を食べるため予約していた焼肉屋さんに着き、言われた席に着いた時だった。可愛いと思った女の子が同じ席だったのだ。
話し始めると少し違和感を感じた。
何か知っているという感じだった。
それは間違えではなく、飲み屋であった夏美ちゃんだったのだ。
その時、オレは運命を感じた。
会うことも無いと思っていた子が再び会うことが出来るなんて思ってもいなかったし、年齢も近いためオレの中で気になっているから、彼女にしたいほど好きになってしまったのだ、そこからオレはどうなるかをまだ知らなかったのだ。

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