平凡な高校生の最強FPSプレイ

ノベルバユーザー343634

社長からの依頼

ここは何時もの砂漠のマップで全オンラインワールドでやっている。全オンラインワールドとは、さまざまななPGプレイヤー達が決めた武器を持って戦う事が出来るモードだ。プレイヤーはメイン武器とサブ武器を持って行きさまざまなプレイヤー達と戦う事である。アタッチポイントと言って自身のアバターの基礎能力を上げていく事が出来るそのアタッチポイントを得る方法はたまに来るイベントをクリアすると貰えるようになっている。PGプレイヤーのランキング上位の人達はアタッチポイントを多く獲得している人達が多いガンブやアリスも同じだ。
そんな中ガンブはスナイパーライフルのKar98Kといつも愛用していたショットガンのサイガは最強戦の時とアリスと一緒に暴れた時に負担をかけてしまい、今は腕利きのNPCに頼み3日間は使えないと言う事で連夜はUZIを持っていった。UZIは近距離が強く弾速が早い為近距離戦の多い俺にとってはあんまし負担にはならない。

「これで5人目だな」

そうガンブがKar98kをリロードをしながら言う。今ガンブは砂漠のマップで全オンラインワールドでやっているが自分からは動かず高い山の上から狙っている。負けた相手の装備やアイテムが転がっているがガンブはそれを利用して他のプレイヤーが取りに来るところを狙って撃つという事をしている。

「完全に作業だな。飽きたしさっきと回収してログインしますか」

そう言ってPGの世界から消えた。

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今日は土曜日、日本PG支部からメールから来てくれと書いてあったので俺は車に乗って東京にあるビルに向かった。

「さてさて何の用で呼んだんでしょうね」

連夜はそう車の窓から外を見ながら呟いた。連夜が乗っている車は日本PG支部から招待された車で向かっている。流石はPGランキングで一位の連夜にはそれなりの対応があるのだろう。PGランキングの影響で他国に対する発言力が高まるのでそうそう無下には出来ない。連夜の要望があればそれが最優先になる事もある。天王家に会いたいと言えば会う事も出来るだろう。実際に天王家とは最強戦の優勝を祝って公式的にもてなしてくれた時もありその時に現天王様と将棋をしたりして気に入られている。

「やっと着いたか。5時間ぐらいかかったか。まぁいいや行こうか」

と支部のビルの前に止まり車からおり、PGマネージャーと会いそのまま中には入った

「そういえば何で俺が呼ばれたんですか?」

「確か、新しいイベントの事でアドバイスをしてほしいと社長が言ってましたよ」

「へ〜。新しいイベントでねぇ」

日本PG支部の社長とは知り合いだが、いつもはそのような要件はなかった。

「ここからは社長室です。ないと思いますが社長には失礼のないようお願いします」

「分かってます。それじゃ行ってきます。」

「行ってらっしゃい。蓮くん」

そう言われた俺は苦笑しながら社長室のドアを開けた。そこにはいかにも社長って感じの人と秘書の人もいた。

「久しぶりだな。連夜」

「お久しぶりです。十蔵さん」

と挨拶を交わした相手は日本PG支部社長重信十蔵というガタイがでかい男だ。

「まぁ座りなさい。今日は少し重要な話しがあって呼んだんだ」

「その話しって何ですか?」

そう十蔵さんに聞き返すと十蔵さんの秘書がある書類を出してきた。

「これは?」

「まぁ中身を見たらわかるよ」

そう腕を組み少し笑いながら俺に読むように進めてきた。

「これって、新しいイベントの内容」

「そうそれは次のイベントととして予定されているものだ」

「俺が見ていいんですか?」

「PG本社の社長さんからご指名でそのイベントで意見が欲しいと言っていてね。連夜くんはそれを見てどう思う」

俺は数分考え答えた。

「ん?この最後の項目に書いてあるこれって」

「そうそれは本物のPGプレイヤーをラスボスとして出して倒したらクリアという風にしているんだが」

「もしかして俺にそのラスボスをやれって事ですか?」

「そうだ。最強戦を4連覇している連夜くんならいい宣伝にもなるし、しかも無償ではない。それなりの報酬も用意してあると言っていたんだどうだ?」

「そのイベントってゴールデンウィークですよね。それなら構いません」

「そうか。そう本社に伝えておくよ」

とこの依頼を受けてくれた事に十蔵は嬉しそうに秘書に連絡するように言った。

「いやぁ〜正直断られると思ってね。君はめんどくさがりやだから無理だと思っていたが安心した」

それを聞いた俺は本当の事なので否定せずそのまま椅子に座っていた。

「そうだ。今日は何か奢ってあげよう」

「いいんですか?」

「ああもちろん受けてくれたお礼だ」

「じゃ遠慮なく」

と言いその夜は、ご馳走の寿司と焼肉で満足したと言いながら家に帰った俺と財布が軽くなった十蔵さんが苦笑しながら帰った。


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